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武豊に次ぐ「歴代2位」は確実!? 川田将雅が“1年休んで”も達成可能な「福永祐一超え」のスピード記録

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川田将雅騎手 撮影:Ruriko.I

 先週末9戦6勝と固め打ちに成功した川田将雅騎手。3勝の差をつけられていたC.ルメール騎手を一気に追い抜き、逆に3勝の差をつけリーディング単独トップに躍り出た。

 6勝目を挙げたのは日曜の新潟10R驀進特別(2勝クラス)。1番人気のトレンディスターで制した川田騎手はレース後、「ここまで積み重ねてこれたことを、多くの馬たちと多くの関係者の方々に感謝しています」と述べたが、この勝利がJRA通算1919勝目だったからである。

 1919という数字はやや中途半端に見えるが、これは通算1918勝を挙げた藤田伸二元騎手を抜き、JRA史上単独9位に躍り出た勝利だったためだ。多くのスポーツ紙と専門紙も“藤田超え”を果たしたこのニュースを報じている。

「来週からもひとつひとつ与えられた仕事を全うしながら、関係者の求める結果を届けられるよう、そしてお客さんが喜ぶ結果を得れるよう、ひとつひとつまた頑張ってまいります」

 川田騎手はそう前を見据えた。今では“現役最強ジョッキー”と呼ばれる存在だが、その騎手人生は最初から順風満帆だったわけではない。

 デビューした2004年には同期生の中で2位となる16勝を挙げたが、これは同1位の藤岡佑介騎手(35勝)にダブルスコアをつけられるスタートだった。

 2年目に39勝を挙げ、3年目には重賞初制覇。順調に出世の階段を上っていたが、その矢先に、落馬による大ケガで戦線を離脱してしまう。約3か月のリハビリ期間を経てターフに戻ってくると、5年目にG1を初制覇(08年皐月賞)し、7年目には初の全国リーディングトップ10入りも果たした。

 その後はG1で有力馬に騎乗する機会も徐々に増え、リーディング争いの常連に成長。そして、念願の全国リーディングを獲得したのが19年目の昨年だった。

 今年もC.ルメール騎手との激しいリーディング争いを展開している中での1919勝到達。川田騎手にとっては、あくまでも通過点だろう。そして次に迫っている大台が2000勝となりそうだ。

 そして、その節目の記録をいかに早く達成できるかも注目の一つである。

川田将雅が“1年休んで”も達成可能なスピード記録

 2000勝まで残り81勝としている川田騎手。今年のペースで勝利を重ねていけば、6~7か月後には大台に到達する。

 ちなみにJRA史上最速で2000勝を達成したのはもちろん武豊騎手で、デビューから15年6か月21日だった。川田騎手はすでにデビューから19年5か月が経過しているため、武騎手を抜くことはできない。しかし、同2位の福永祐一元騎手(現調教師)が21年4か月14日なので、約2年以内に81勝すれば“福永超え”となる。仮に川田騎手が1年ほど休んだとしても、易々と歴代2位のスピード記録を達成できる計算だ。

 今秋はリバティアイランドと三冠を懸けて秋華賞(G1)に出走。さらにリーディング争いも最後まで熾烈を極めるだろう。そして来年春には通算2000勝へ――。川田騎手は今まさに騎手としての充実期を迎えている。

 今週末は地元・九州の小倉で9鞍に騎乗を予定している。エヒトと臨む小倉記念(G3)では、オークス(G1)から遠ざかっている今年の重賞9勝目を飾りたいところだ。

GJ 編集部

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