
戸崎圭太「馬に助けられました」4連勝ドゥレッツァが菊花賞戦線に急浮上! 母はニュージーランドのオークス馬で3200mのG1で好走

19日、新潟競馬場で行われた日本海S(3勝クラス・芝2200m)は、1番人気に支持されたドゥレッツァ(牡3、美浦・尾関知人厩舎)が差し切り勝ち。昨年11月から破竹の4連勝を飾り、オープン入りを果たした。
レースは先行馬が有利な流れとなり、後方となった本馬にとって不利な展開の中、抜群の末脚を披露。これで4連勝の全てが上がり最速での勝利となった。
鞍上の戸崎圭太騎手も「馬に助けられました。もう少し楽な競馬をさせてあげたかったのですが、位置取りが後ろになってしまいました。そこから差し切るということは、馬に力があるのだと思います」と本馬の強さに脱帽し、能力を高く評価。
前残りを図った2着のレッドラディエンスに騎乗した石川裕紀人騎手も「勝った馬が思った以上に切れて強かった」と負けを認めざるを得ないコメントを残した。
菊花賞は“夏の上がり馬”が有利?
今回の勝利で菊花賞(G1)への道が大きく開かれたドゥレッツァだが、昨年秋にデビューするも春先には爪を痛め、さらには傷腫れの影響から2度も予定レースを回避するなど、春のクラシックには縁がなかった。ここにきてようやく力を付けてきた、いわゆる夏の上がり馬である。
また、ドゥレッツァの父ドゥラメンテは一昨年の菊花賞馬タイトルホルダーを輩出しており、母モアザンセイクリッドも現役時代にはニュージーランドでオークス(G1)を制し、芝3200mの重賞オークランドC(当時G1)でも3着に入った。むしろ長距離は大歓迎の傾向だと思える。
さらに管理する尾関師は「ある程度、距離は持つタイプ」と示唆し、前走騎乗したC.ルメール騎手も「長くいい脚を使ってくれた。上のクラスでもいける」とポテンシャルの高さに太鼓判を押していたほどだ。
夏の上がり馬といえば、古くはメジロマックイーンやマヤノトップガンらの菊花賞馬を思い出す方も多いだろう。そこで過去20年の菊花賞の勝ち馬を見てみると、ワールドプレミアやフィエールマンといった重賞未勝利の夏の上がり馬が9頭とおよそ半数を占めている。
気になるドゥレッツァの次走は今のところ未定だが、菊花賞を視野に入れてローテーションを組むとのこと。このまま一気に連勝街道で世代頂点に立つ可能性も十分に考えられるだけに、今後ますます注目を集めそうだ。
PICK UP
Ranking
23:30更新巷に出回る川田将雅「長距離苦手説」をデータで検証、阪神大賞典(G2)で気になる「13年未勝利」の課題…リーディングジョッキーの意外な過去
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 「オグリキャップ負けた」が話題となった宝塚記念…悲運の鞍上は武豊と同世代、勝ち馬の騎手は後に競馬界から追放のショック【競馬クロニクル 第60回】
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊の次に「上手い」のはアキヤマ!?「世界No.1」のR.ムーア騎手が「上手な日本人騎手」として武豊騎手の次に挙げた”意外”な名前
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
関連記事
何故「日本ダービー+菊花賞」二冠馬は生まれないのか? タスティエーラが菊花賞「直行」有力も二冠達成は前例なし…勝てば史上3頭目の偉業
川田将雅「久々で動き切れなかった」単勝1.7倍の圧倒的支持も直線急失速…ダービー候補とも呼ばれた「大物」がラスト一冠に暗雲
松山弘平「3連勝」ウィズユアドリーム急浮上も心中複雑!? 菊花賞(G1)を巡る「鞍上問題」は強敵の出現を示唆?
メジロマックイーンの孫が3連勝で菊花賞へ! 前年の最高価格馬は「行方不明」、4.5億円ホースは「馬券圏外」 新たな「武豊信者」の馬主候補が登場!? 【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
メジロマックイーンの孫が3連勝で菊花賞へ!出世レースの阿寒湖特別を完勝し、長距離の名手に大きな手応え