
競馬界の次代を担うあのイケメンジョッキー、年間100勝ペースも……実は重賞で「38連敗」の大不振?

先週末は札幌競馬場で「2023ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)」が開催され、23歳の岩田望来騎手が未勝利ながら2着1回、3着2回と着実にポイントを稼ぎ、初出場で見事な逆転Vを決めた。
JRAからは20代の若手が他に2人、24歳の横山武史騎手と26歳の坂井瑠星騎手が選ばれていたが、それぞれ8位と9位に終わり、北の大地で爪痕を残すことができなかった。
特に岩田望騎手と同じく今回が初出場だった坂井騎手は、「(WASJを)目標にしていました」と意気込んでいたが、土日を通じて4着が最高着順。約1年ぶりとなった札幌での騎乗はホロ苦い結果に終わった。
ただし、先週末こそ不本意な成績に終わった坂井騎手だが、その前週(19~20日)には小倉で6勝の固め打ちを見せるなど好調。今夏の小倉開催で挙げた9勝は2位に3勝差をつけ堂々のトップである。
今週末は、土曜日に新潟で騎乗するが、日曜日は小倉に戻る予定。そのまま逃げ切って開催リーディングを獲得する可能性は高いだろう。
また、今年はここまで69勝を挙げ、全国リーディング7位につけている。昨年の98勝を上回る勢いで勝ち鞍を重ねており、初の年間100勝も十分に狙えそうだ。
そんな坂井騎手が、G1初勝利を飾ったのは昨年の10月だった。スタニングローズとのコンビで秋華賞(G1)を制し、G1ジョッキーの仲間入りを果たすと、2か月後にはドルチェモアとのコンビで朝日杯フューチュリティS(G1)を制覇。さらに今年2月のフェブラリーS(G1)をレモンポップで制し、僅か4か月間にG1を3勝するすさまじい活躍を見せつけた。
フェブラリーSの翌週にはサウジアラビアで1351ターフスプリント(G3)も勝利。春のG1戦線でも活躍が期待されていたのだが……。
実は重賞で「38連敗」の大不振?
「坂井騎手は3月以降も勝ち鞍こそ重ねているものの、最近の重賞では苦戦している様子ですね。JRA重賞はフェブラリーSを最後に26連敗中。海外と地方の交流重賞も合わせると、なんと38連敗中という泥沼状態に陥っています」(競馬誌ライター)
特にJRAの重賞では、上位人気の馬に騎乗する機会もある中で、「0-0-1-25」という成績。そのうちの1敗は、ドゥラエレーデとのコンビで臨むもスタート直後に落馬競走中止の憂き目に遭った日本ダービー(G1)も含まれている。
「昨年秋以降にG1を3勝した坂井騎手は、今年6月に放送されたNHK-BS1の『スポーツ×ヒューマン』にも出演。密着取材を受け、一気に注目度も上がりました。競馬界では屈指のイケメンジョッキーとしても知られ、JRAとしても新たなファン獲得のために前面に押し出したい一人といえるかもしれません。3月以降は重賞で精彩を欠いていますが、夏の小倉でリーディングを奪い、秋に向けて弾みをつけてもらいたいですね」(同)
重賞で連敗中の坂井騎手だが、唯一の馬券圏内が今月20日の北九州記念(G3)で、9番人気のストーンリッジを3着に導いたものである。夏の小倉開催をいい形で締めくくり、実りの秋を迎えることができるか。イケメン若手ジョッキーの発奮に期待したい。
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