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「手が届かないとは思わない」初戦で敗れたソールオリエンスに雪辱へ。後のクラシックホースと接戦で思い出される、武豊が絶賛した「あの馬」の行方

「手が届かないとは思わない」初戦で敗れたソールオリエンスに雪辱へ。後のクラシックホースと接戦で思い出される、武豊が絶賛した「あの馬」の行方の画像1

 18日に中山競馬場で行われるセントライト記念(G2)。ラジオNIKKEI賞(G3)3着からここに臨むレーベンスティール(牡3歳、美浦・田中博康厩舎)と、皐月賞馬ソールオリエンスの再対決に注目が集まっている。

 2頭は昨年11月に2歳新馬戦で対決。東京・芝1800mを舞台にゴール前は壮絶な追い比べとなったが、最後はソールオリエンスにクビ差で軍配が上がった。

 ただ、レーベンスティールも上がり3ハロンで勝ち馬を0秒1上回る33秒2をマークするなど、素質の片鱗を十分に見せつけた。それだけに続く未勝利戦を3馬身半差、今年5月の1勝クラスを5馬身差で大楽勝したのも当然だろう。

 一方のソールオリエンスは無敗で皐月賞(G1)制覇。日本ダービー(G1)でも2着に入るなど大出世を果たしているが、レーベンスティール陣営は「ソールはだいぶ遠いところにいるが、全く手が届かないとは思わない」と強気の発言。約10ヶ月ぶりの再戦に気負いなどは全くといっていいほど見られない。

 ちなみにレーベンスティールはまだ2勝クラスの身である。ここで3着以内に入り優先出走権を獲得できなければ、菊花賞(G1)への出走も厳しくなるだけに、ここはある程度仕上げてくることが予想されるだろう。

 それに対し、ソールオリエンスはすでに賞金が十分あるだけに、ラスト一冠を前に目イチで仕上げてくることはいささか考えにくい。そうなると今回は仕上げの差でレーベンスティールに一矢報いる可能性が生まれてくるかもしれない。果たして新馬戦の雪辱となるだろうか。

武豊が絶賛した「あの馬」の行方

 また、レーベンスティールと同じように、近年デビュー戦で後のクラシックホースと僅差のマッチレースを演じた馬といえば、ヴィヴァン(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)が思い出されるかもしれない。

 ハーツクライ産駒の同馬は2020年10月、武豊騎手を背に京都・芝1800mでデビュー。惜しくもシャフリヤールにクビ差で敗れたが、3着馬に4馬身差をつけるなど、翌年のダービー馬と文字通りのマッチレースを繰り広げた。

 続く未勝利戦は単勝1.4倍の支持を集めて大楽勝。武豊騎手も「この世代で一番いい馬だと思った」と話すなど、ヴィヴァンに最大級の評価を与えたことから、クラシック戦線で大いに期待を集める1頭となったのも当然だろう。

 しかしその後、無念にも骨折が判明。約9ヶ月の休養を経て復帰を果たしたものの、現在もまだ2勝クラスの身に留まっている。初戦ではタイム差なしだったシャフリヤールとの差が、現在はとてつもなく開いてしまったといっても過言ではない。

 そんなヴィヴァンだが、奇しくもセントライト記念の1つ前に行われる中山10Rに出走を予定している。今回は3ヶ月の休み明けで3走ぶりの芝レースとなるだけに、シャフリヤールに迫ったときのような走りを再び期待して応援してみるのもありかもしれない。

「初戦で後のクラシックホースと接戦した馬といえば、後のダービー馬ドウデュースとクビ差のガイアフォースもいますね。同馬は来週のオールカマー(G2)をステップに天皇賞・秋(G1)参戦を予定。

同レースはドウデュースも出走を予定しているだけに、2頭の再対決も注目を集めることになりそうです」(競馬誌ライター)

 ちなみに余談だが、奇しくも現在ヴィヴァンと同名のテレビドラマ『VIVANT(ヴィヴァン)』(TBS)が放送されており、視聴者の間で人気を博している。17日にいよいよ最終回を迎えるのだが、その翌日に馬のヴィヴァンが出走することも、もしかするとちょっとした話題となるかもしれない。

GJ 編集部

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