「敗因が分からない」ダノンザタイガーが復帰戦でシンガリ大惨敗…困惑のC.ルメールも超絶ラインナップで「未勝利」の絶望

この大惨敗を誰が予想できただろうか。
先週9日に行われた六社S(3勝クラス)。ここで2月の共同通信杯(G3)3着以来、約8ヶ月のぶりの復帰戦を迎えたのがダノンザタイガー(牡3歳、美浦・国枝栄厩舎)である。
同馬はセレクトセールにおいて約3億円で落札されたハーツクライ産駒の大器。その価格に違わぬ力強い走りで、昨年の東京スポーツ杯2歳S(G2)は僅差の2着。今春はダービー馬候補の1頭にも数えられていたが、脚部不安のため棒に振ることになってしまった。
今回は久々の一戦だったものの、本馬のスケールを考えれば単勝2.1倍の1番人気に支持されたことも十分頷ける。鞍上にはC.ルメール騎手を新コンビとして迎えており、休み明けとはいえ落とせない一戦だった。
レースではスタートを決めると、スッと3番手の外目を追走。スムーズに3~4コーナーを回り最後の直線を迎えたことで、あとはどれだけの伸びを見せてくれるのか期待していたファンも多かったことだろう。
だが思いのほか伸びてこないどころか、外の馬にも完全に手応えで見劣り、ルメール騎手のステッキが入るとむしろ後退。坂の半ばでは完全に馬群に飲み込まれてしまい万事休す。ラスト1ハロンを切ってからはルメール騎手もほとんど追うことをやめていた。
レース後、ルメール騎手は「3~4コーナーでは手応えがなかった。休み明けとか距離とかなら乗っていて分かりますが、今日に関しては本当に敗因が分からないです」と、不可解な大敗に困惑を隠せない様子だった。
「管理する国枝師はレース前『順調に乗り込めた』『このクラスの馬ではない』と自信満々のコメントをしていたので、ここは楽に通過してくれると思ったのですが……。ルメール騎手のコメントを聞く限りだとアクシデントなどはなかったと思われますが、ちょっと心配になる負け方でしたね」(競馬誌ライター)
C.ルメール騎手も超絶ラインナップで「未勝利」の絶望
なおこの日はダノンザタイガーだけでなく、ルメール騎手も珍しく精細を欠いたといえそうである。
先週の3日間開催はすべて東京競馬場で騎乗した同騎手。土曜は挨拶代わりと言わんばかりに5勝の固め打ち。日曜も2勝したことで今年の勝ち星が123となり、川田将雅騎手を抜いていよいよ全国リーディングトップに躍り出た。
月曜のラインナップもダノンザタイガーやメインのペリエール、平場のレースにも有力馬が多数。さらに勝ち星を積み上げ、121勝の川田騎手を突き放していくかに思われた。
しかし、午前中の3鞍をすべて1番人気で敗退……。午後に入っても今ひとつ勢いが見られず、先述したダノンザタイガーでのシンガリ負けに続き、グリーンチャンネルC(L)のペリエールでも単勝1.8倍で3着に終わり未勝利が確定した。
「この日は9鞍に騎乗して1番人気7回、2番人気も2回ありましたが、1つも勝てなかったことはルメール騎手にとっても誤算だったかもしれませんね。なお京都では川田騎手が1勝を挙げたため、両者の勝ち星の差は再び『1』に詰まっています」(同)
リーディング争いの観点から見れば面白くなったといえそうだが、果たしてルメール騎手の手綱は次週、冴えを取り戻すだろうか。まだダノンザタイガーが再び輝きを取り戻すことにも期待したい。
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