
「レモンポップ放出」戸崎圭太に究極の選択再び!? 砂の「超大物候補」が3馬身半差圧勝も次戦で鞍上問題発生か

月曜日に盛岡競馬場で行われた南部杯(G1)。単勝1.5倍の圧倒的支持を集めたレモンポップと坂井瑠星騎手のコンビがスタートからハナを奪い、そのまま後続に大差をつけて圧勝した。
ダート1600mの勝ちタイムは、芝並みともいえる1分33秒8。今年のフェブラリーS(G1)から同馬の手綱を取っている坂井騎手はレース後「最高にうれしいです。強いことはわかっていたので、レモンポップと一緒にレースを楽しみました」とG1制覇の喜びを顕にしている。
東北の地で度肝を抜く強さを見せたレモンポップと坂井騎手だが、もともと同馬の主戦を務めていたのが関東の戸崎圭太騎手である。
同騎手はレモンポップのデビューから10戦のうち8戦で騎乗し、7勝2着1回とほぼパーフェクトの成績。今年1月に開催されたフェブラリーSの前哨戦、根岸S(G3)でも勝利に導き、パートナーに初重賞のタイトルをもたらしている。
ただ、本番ではもう1頭のお手馬であるドライスタウトに騎乗。結果はご存知の通りレモンポップが優勝し、戸崎騎手とドライスタウトは4着。本人にとっても難しい選択だったことは想像に難くない。手放したレモンポップはその後も手綱が戻ってきていないだけに、戸崎騎手にしても何かしら思うところもあるかもしれない。
そんな戸崎騎手の元にまた新たなダートの超大物候補が現れた。それが南部杯と同日の東京競馬場で行われたグリーンチャンネルC(L)を快勝したオメガギネス(牡3歳、美浦・大和田成厩舎)である。
ダート1600mで争われた一戦で、道中は3番手の外目を行きっぷりよく追走。直線に向いてからも抜群の手応えで抜け出すと、最後は後続に3馬身半差をつける快勝。戸崎騎手とはデビュー以来コンビを組み続けており、これで4戦3勝2着1回という成績となった。
ちなみグリーンチャンネルCで1番人気に推されていたペリエールは、前走ユニコーンS(G3)を3馬身差で圧勝。勝ちタイムの1分35秒0は開催時期こそ違えど、レモンポップが勝ったフェブラリーSのそれを0秒6も上回るという価値の高いものである。
そのためレース後には、手綱を取っていたC.ルメール騎手が「むちゃくちゃ強かった」「G1レベルで頑張ってくれると思う」と絶賛したのも当然だ。そんなペリエールをちぎり捨ててしまったのだから、オメガギネスが非常に楽しみな1頭となったことは間違いない。
砂の「超大物候補」が次戦で鞍上問題発生か

ただ、戸崎騎手にとってはまた新たに難しい問題が発生しそうだという。
「グリーンチャンネルCの後、オメガギネスを管理する大和田師が順調なら次は武蔵野S(G3)と話していましたが、ここにはドライスタウトも出走を予定しているんですよ。仮にバッティングすることになれば、戸崎騎手は再びフェブラリーSのときと同じように難しい判断を迫られることになりそうです」(競馬誌ライター)
ドライスタウトも前走、浦和のオーバルスプリント(G3)を単勝1倍台で完勝している、ダート短距離界の有力馬の1頭。魅力の面ではオメガギネスに引けを取らない上、何よりフェブラリーSではレモンポップと苦渋の選択を強いられた馬である。
戸崎騎手は先週終了時点で関東リーディング2位。売れっ子の宿命といえばそれまでだが、本人としては体が2つ欲しいところかもしれない。
PICK UP
Ranking
5:30更新「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
「オグリキャップ負けた」が話題となった宝塚記念…悲運の鞍上は武豊と同世代、勝ち馬の騎手は後に競馬界から追放のショック【競馬クロニクル 第60回】
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 名コンビ・吉田隼人×ソダシは「なぜ」解散に至ったのか。D.レーン→川田将雅「勝利至上主義」に走った陣営の裏事情
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA石橋脩ブチギレ騒動……馬質向上の裏で苦悩も?
- 巷に出回る川田将雅「長距離苦手説」をデータで検証、阪神大賞典(G2)で気になる「13年未勝利」の課題…リーディングジョッキーの意外な過去
- 武豊が「告白」宝塚記念(G1)キタサンブラック大敗劇で「最大の敗因」とされるサトノクラウンの”荒技”の影響……凱旋門賞消滅への思いと「雪辱の秋」へ<2>
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
関連記事
秋華賞(G1)はリバティアイランドの三冠を黙って見届けるレース。ただし馬券は案外、大金持ちになってるかもよ…シランケド!【東大式必勝馬券予想】
横山典弘「ポツン最後方」から敗戦も想定内!? 「違ったら調教師として力不足」ジャスティンカフェにベテランを再起用した指揮官の想いとは
新進気鋭の人気厩舎から“脱落”して転厩…調教もやる気なし「買い要素ゼロ」でも1着固定で9万馬券! 「人知を超えた予想方法」とは
’11 京都新聞杯を制した個性派は、カッコイイとカワイイを併せ持つ派手顔×高身長イケメンに!|クレスコグランド
「ドン詰まり」戸崎圭太と「カニ歩き」C.ルメールにブチ切れるファン続出…元JRA安藤勝己氏も苦言…波乱を決定づけた「父兄参観疑惑」川田将雅の存在