GJ > 競馬ニュース > 騎手「格差問題」  > 2ページ目
NEW

競馬界の象徴「武豊誕生」の根底にあった時代の変化……加速する騎手の圧倒的「格差問題」解消に向けJRAが再び推し進める「大改革」

【この記事のキーワード】, ,

 先述した内田騎手と戸崎騎手は、共に地方競馬が最も盛んな大井でリーディングを獲ったこともある実力者。また、現在のJRAリーディングを争っているM.デムーロ騎手やC.ルメール騎手は、JRAの所属騎手となる以前に世界的な実績を上げていた名手である。

 そういった中央競馬以外のトップジョッキーがJRAへ移籍して、武豊騎手や福永祐一騎手といった生え抜きのトップジョッキーのさらに上に君臨しているのだから、そこに競馬学校を卒業した若手騎手が割って入るのは、ほぼ不可能に近い状況だ。

 ここ20年という長さで見ても、若手といえるのはリーディング4位の田辺裕信騎手と10位の川田将雅騎手程度のものだろう。それでも両者とも10年以上のキャリアを積んでおり、本来なら若手とはいえない存在。

 毎年、5名程度の競馬学校を卒業した新人騎手がデビューを果たしているが、20年間現役で活動できる者はほんの一握りとった状況になりつつある。

 騎乗依頼を騎手本人に代わって整備するエージェント制度が確立し、昔よりもはるかに結果至上主義となりつつある昨今の競馬界。”勝てる騎手”の需要は高まる一方で、技術的に未熟な若手騎手を育てている余裕はほとんどない。中学を卒業してそのまま競馬学校に入りながらも、20代半ばで騎手を辞めざるを得なくなる若手も決して珍しくないのが現代の競馬界だ。

 少なくとも競馬学校が創設された1982年当時は、そんなことはなかった。

競馬界の象徴「武豊誕生」の根底にあった時代の変化……加速する騎手の圧倒的「格差問題」解消に向けJRAが再び推し進める「大改革」のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. J.モレイラ「出禁回避」へ負けられない戦い! 桜花賞馬ステレンボッシュは「騎乗不可」、日本ダービーでも悩ましい選択?
  2. JRA「理由なき」単勝115.9倍の皐月賞(G1)勝利に呆然……ナリタブライアンのレコードを塗り替えたのは、約110億円分を一瞬で「紙クズ」にしたお騒がせホース
  3. 【日本ダービー】「力があるね」「大したもん」田原成貴氏&安藤勝己氏も高評価!打倒ジャスティンミラノに「最大の惑星」が名乗り
  4. C.ルメールが「過怠金」横山典弘が「騎乗停止」に賛否両論!? 覚悟の突撃と不可抗力…JRAの一貫した判断とは
  5. 35年ぶりのJRA最多勝記録更新も視野!? 川田将雅に匹敵する3着以内率62.2%…今「最も信頼できる騎手」森一馬が凄い!
  6. 田原成貴「頭がお花畑」安藤勝己「最悪の負け方」元JRA騎手の大物が酷評…大一番で弱点露呈のシュトラウス、有馬記念のT.マーカンドに不安の声?
  7. ナミュール、マスクトディーヴァは大丈夫?高速馬場の「カラクリ」に要注意…歴代最高「2070万馬券」の大波乱はなぜ起きた【ヴィクトリアマイル】
  8. テーオーロイヤル、ドゥレッツァの骨折も無関係ではない!? タイムトライアルのような京都の高速馬場…宝塚記念前の「怪時計連発」に懸念の声
  9. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも【日本ダービー】武豊がキタサンブラック弟と挑む最多7勝目【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
  10. J.モレイラ、日本ダービー「本命」はレガレイラを破った4.5億円ホース!? 皐月賞2着コスモキュランダ乗り替わり発表から、鮮やかな優駿切符ゲット!