【徹底考察】ヴィクトリアマイル(G1) ミッキークイーン&スマートレイアー「上位人気確実の2頭が抱える『意外』な不安点」
≪結論≫
・ミッキークイーン
前走の競馬内容、血統的な見地からも長い直線勝負となる東京のマイル戦に不安はない。東京のマイル戦はキャットコインに敗れた昨年2月のクイーンC(G3)以来となるが、あの時とは馬が違うだろう。高速馬場だったとはいえ1000mの通過「58.9秒」の流れを楽に追走できたことも大きい。これまで培ってきた自分の競馬に徹すれば、おのずと結果は見えてくるはずだ。
むしろ最大の不安点は、今週からの復帰となる浜中俊騎手の存在か。骨折休養明けのコンディション面の不安も然ることながら、この日の騎乗がこのヴィクトリマイル1鞍になりそうなのも不安だ。あえて例を挙げれば、先月のマイラーズC(G2)で1番人気のフィエロに騎乗した鮫島良太騎手が同様のケースで、開幕週で内側を通った先行馬が圧倒的に有利な馬場コンディションの中で、大外から追い込んで馬券圏外に沈んでいる。トップジョッキーの浜中騎手に限って抜かりはないと思うが、レースで当日の馬場コンディションを確認できない点は、やはり大きな不安だ。
・スマートレイアー
阪神牝馬Sで見事にミッキークイーンを退けたものの、向こうは昨年11月のジャパンC(G1)以来の休み明けで、なおかつ斤量が2kg重かった。それが一叩きされて、同斤量になる今回はどうしても展開の助けが欲しいところだ。そういった意味で、まず13頭立てだった阪神牝馬Sよりも出走頭数が増えること、そして何よりも先週のNHKマイルC(G1)で逃げたメジャーエンブレムが勝ったことも、この馬にとって心強いはずだ。
今回はライバルになりそうな逃げ馬はおらず、強いて挙げれば最近差す競馬を試みているレッツゴードンキの出方くらいだろう。何事もなければ、単騎逃げが濃厚なメンバー構成だ。ただし『考察』でも挙げた通り、逃げ馬に転身したからといって、この馬のスタートが速くなったわけではない。その点を久々の騎乗となる武豊騎手が戸惑わなければ良いが。下手に後方から競馬すると、昨年の10着大敗の二の舞になる可能性もある。陣営は「今は位置取りにこだわらない」とコメントしているが、果たしてどうか。
最近は逃げで良い結果を出している武豊騎手だけに、今回も切符の良い逃げを期待したいところだ。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ジャパンCはノーザンファームに逆らうな?武豊×ドウデュース、ルメール×チェルヴィニア、さらに社台グループの意外な隠し玉が出走?
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!