
かつては武豊が仲人発言!? “祝福ムード”に包まれた同級生が「いい夫婦の日」に引退発表…過去にもあった「お似合いカップル」とは

今週、幾度となく名勝負を繰り広げた現役屈指のマイラー2頭が、そろってターフに別れを告げた。2年前のNHKマイルC(G1)でハナ差の接戦を演じ、その後も国内外でマイル路線を中心に活躍したシュネルマイスターとソングラインのことである。
これには多くの競馬ファンが反応。SNSや掲示板で、「2頭とも引退しちゃうのか」「マイル界が寂しくなるな」「もっと一緒に走る姿を見たかった」など残念がる声もあったが、両馬を所有するサンデーレーシングが2頭の引退を発表したのは11月22日。俗にいう“いい夫婦”の日だった。
それだけに、中には「シュネルマイスター、ソングライン同時引退とか、もう結婚やん」といった、まるで寿退社を祝福するような声もあった。

「2頭は3歳時からマイル路線を盛り上げたライバルであり、同じサンデーRの仲間とも呼べる存在でした。ちなみに計4回あった直接対決では、ソングラインが3回先着しています。
ソングラインはクラブの規定で来年春までに引退、繁殖入りすることが分かっていたため、ある程度引き際を予想していたファンもいたと思います。ただ、シュネルマイスターも同時に引退、種牡馬入りすることには驚いたファンも多かったはず。
クラブ側も狙っていたのか、いい夫婦の日に同時引退ということで、『2頭の子供が見たい!』という意見もあちこちで見られましたね。配合的にも、サンデーサイレンスの『3×4』を持つソングラインに対して、シュネルマイスターはサンデーの血が入っていない。もし産駒が誕生すれば、デビュー前から大きく注目されると思います」(競馬誌ライター)
そう簡単な話ではないだろうが、実は過去には似たような例が幾つかある。
過去にもあった「お似合いカップル」とは
古いところでは、1987年生まれの同世代、メジロマックイーンとイクノディクタスだ。豊富なスタミナを武器に中長距離G1を4勝したメジロマックイーンと、6歳まで中央で計51戦し、「鉄の女」と呼ばれたイクノディクタスは、1993年の宝塚記念(G1)でワンツーを決めるなど、ライバルでもあった。
メジロマックイーンの主戦騎手を務めた武豊騎手は後に「(メジロマックイーンは)イクノディクタスに想いを寄せていたのでは?」と“仲人発言”するなど恋仲も囁かれた2頭だったが、イクノディクタスが繁殖入りした初年度の配合相手に選ばれたのがメジロマックイーンだった。
2頭の間に生まれたのは、キソジクイーンという小柄な牝馬。中央と地方で計11戦して未勝利に終わったが、デビュー戦では武騎手を背に2番人気に支持されるなど、当時はちょっとした話題を振りまいた。
2010年代の短距離界を盛り上げたロードカナロアとカレンチャンも記憶に残るカップルだ。
2頭はスプリント路線で4回対戦し、ロードカナロアが1歳年上のカレンチャンに3回先着を果たした。ともに安田隆行厩舎に所属していたこともあり、当時から幼馴染として公認の仲。カレンチャンは2012年の暮れに、ロードカナロアは翌13年の暮れに現役を引退し、2頭が結ばれたのは、カレンチャンが繁殖入りして3年目の15年だった。
翌16年に誕生したカレンモエは、当然の如く短距離を主戦場にオープンまで出世。重賞勝ちこそなかったが、G3で2着3回という実績を残した。13戦4勝というキャリアながら12戦で1番人気に推されるなど、非常に高い人気を誇っていた。
果たして、シュネルマイスターとソングラインが「いい夫婦」なる日は来るのだろうか。“吉報”を楽しみにしているファンは少なくない。
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