イクイノックス×リバティアイランド「平穏ワンツー決着」予想のファンは要注意? 今年のジャパンC(G1)も“異常オッズ”誘因の恐れ
勝つのはイクイノックスか、それともリバティアイランドか――。
26日に東京競馬場で開催されるジャパンC(G1)は、21頭が特別登録。日本生まれのコンティニュアス、テーオーロイヤルなどの回避馬も出たが、最終的にはフルゲートの18頭によって争われることになりそうだ。
外国馬として唯一参戦するフランスのイレジンを含めてG1ウイナーは計8頭。ただ、ファンの注目はあくまでも冒頭で述べた、2頭のどちらが勝つのか、その一点に尽きるだろう。
22日正午時点で、『netkeiba.com』が公開している単勝の予想オッズでは、イクイノックスが1.3倍で1番人気、リバティアイランドが3.2倍で2番人気。3番人気想定のスターズオンアースは13.7倍なので、多くのファンがイクイノックスの一強、もしくはリバティアイランドとの二強と予想していることがうかがえる。
それなりの軍資金があれば、2頭の馬連、もしくはワイドに大金を賭けるファンがいてもおかしくない。ワイドなら仮に的中しても1.2~1.3倍程度のオッズかもしれないが、それくらいの“銀行レース”と考えているファンは多いはずだ。
ただ、注意したいのは、ジャパンCが東京の最終12Rとして開催される点である。
「平穏ワンツー決着」予想のファンは要注意?
ジャパンCはもちろん26日の東京メインレースとして組まれている。競馬歴が長ければ長いほど、「メイン=11R」と自然に刷り込まれているはずだ。そんなファンにとって怖いのが、思い込みによる「買い間違い」である。
ジャパンCの馬券を買うつもりが、マークシートでうっかり11Rの欄を塗りつぶしてしまい、馬券を買ってしまえば後の祭り。出走取消や競走除外にならない限り投じたお金は戻ってこない。何度でもいうが、今年の「ジャパンCが12R」であることはしっかり覚えておきたい。
かつてジャパンCは9Rもしくは10Rで行われた時期が長かった。2012~19年は11Rだったが、2020年から今年と同じ最終12Rに組まれている。
2020年といえば、アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトの三冠馬3頭による世紀の対決で盛り上がりを見せた年だ。レース史上初めて12Rとして行われたが、実は11RのウェルカムS(3勝クラス)で、レースを取り違えたファンが一定数いたのだろう、“三強馬券”が異常に売れていたという。
ただし、そのレース(ウェルカムS)ではコントレイルとデアリングタクトと同じ馬番の2頭が馬券圏内(2着&3着)に好走。単勝6番人気と同11番人気という伏兵だったため、複勝やワイドで思わぬ高配当を手にしたファンがいたかもしれない。
また、コントレイルが有終の美を飾った2年前も、11RウェルカムSで同じような“異常オッズ”が発生。単勝で「8番人気→15番人気→10番人気」の組み合わせの3連単が一時的にではあるが、1番人気になったという。
これは馬番に直すと、「2→4→7」で、直後の12Rに行われたジャパンCの最終1番人気の組み合わせだった。ただし、この時はジャパンCで上位人気に支持された馬番の3頭はいずれもウェルカムSでは馬券に絡まず。買い間違いで痛い目に遭ったファンもいただろう。
繰り返しになるが、今年のジャパンCデーも、11RがウェルカムS、そして12RがジャパンCだ。二強による平穏決着が濃厚とみて大勝負を予定している方は十分に注意していただきたい。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
関連記事
【ジャパンC】「ハナ争い」はタイトルホルダーとパンサラッサで決まり?二強を脅かす快速馬に波乱の予感…両雄並び立たずの可能性を探る
【ジャパンC】黒船来航に惨敗した42年前から激変…イクイノックス「一強ムード」濃厚でも穴馬にチャンスあり【東大式必勝馬券予想】
ジャパンCに衝撃!イクイノックス完全包囲網でC.ルメール大ピンチ?リバティアイランドを勝たせたい思惑、ドウデュースと武豊の裏事情も…
【ジャパンC】イクイノックスとリバティアイランドでは決まらない!2強を負かす可能性あり、トレセンからイチオシの注目馬とは?
【ジャパンC(G1)展望】イクイノックスVSリバティアイランドの頂上決戦開幕! ドウデュースの武豊は間に合うのか