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【カペラS(G3)展望】横山典弘から「最年長重賞勝利記録」奪還へ…「熟練コンビ」57歳柴田善臣×8歳リュウノユキナが登場!

【カペラS(G3)展望】横山典弘から「最年長重賞勝利記録」奪還へ…「熟練コンビ」57歳柴田善臣×8歳リュウノユキナが登場!の画像1
撮影:Ruriko.I

 10日、中山競馬場ではカペラS(G3)が行われる。芝スタートに加えて、直線まで緩やかな坂を下るため激流になりやすい。さらにゴール前で中山名物の急坂も待ち構えているため、スピードだけでなく、パワーも問われる。JRA唯一のダート6ハロン重賞を早速展望していこう。

 注目は、当レースで2年連続2着のリュウノユキナ(牡8歳、美浦・岩戸孝樹厩舎)だ。

 オープン入りしたのが5歳になってからという遅咲きだが、これまで3つの重賞タイトルを獲得している。2年前の東京スプリント(G3)を皮切りに、同年のクラスターC(G3)、さらに今年の東京スプリントで同レース2勝目を達成した。3つの重賞勝利をすべてダート1200mで挙げており、現役屈指のダート界のスプリンターといえるだろう。

 今年は8歳にして初の海外遠征も経験。帰国初戦の東京スプリントを勝利し、その後もクラスターCで3着、東京盃(G2)で2着、そしてJBCスプリント(G1)で3着と大崩れすることなく走っている。

 そんなリュウノユキナの鞍上を務めるのは、今年7月に57歳になった柴田善臣騎手。これが5戦ぶりのコンビ復活となるが、もし勝てば自身が保持していたJRAの最年長重賞勝利記録を奪還することになる。

 2021年にレパードS(G3)を勝利した柴田善騎手は、岡部幸雄元騎手の記録を更新。JRA史上初めて55歳(0か月10日)での重賞制覇を成し遂げた。

 しかし、今年の紫苑S(G2)で、横山典弘騎手(55歳6か月18日)が勝利。柴田善騎手から記録を奪い取った。柴田善騎手がリュウノユキナを勝利に導けば、再度の記録更新を意味するが、果たして結末やいかに。


 そんな柴田善騎手が過去4度手綱を取ったことがあるベルダーイメル(牡6歳、栗東・本田優厩舎)も怖い存在だ。

 これまでリステッド競走2勝と、実績はリュウノユキナに劣るが、2年前のかきつばた記念(G3)で3着に入った経験もある。

 柴田善騎手が騎乗した近2走は、60kgを背負ったグリーンチャンネルC(L)と強豪がそろった武蔵野S(G3)。グリーンチャンネルCでは12番人気で、オメガギネスには完敗を喫したが、ペリエールやスマッシングハーツといった実力馬には先着を果たした。

 前走・武蔵野Sでは6着と善戦したが、道中でやや引っ掛かるシーンもあった。相手も強かったが、もう少し距離は短い方がいいかもしれない。今回はキャリア33戦目で初の1200m戦となるが、この距離短縮がいい方向に転べばチャンスは十分あるだろう。


 そんなベルダーイメルよりも実績面でさらに劣るが、ダート短距離界の新星となり得るのがメタマックス(牡3歳、栗東・森秀行厩舎)である。

 昨年3月に米国で開催されたOBSマーチセールにて、110万ドル(当時のレートで約1億3000万円)で取引されたメタマックスは、森秀調教師が「藤田晋オーナーのために」落札した期待馬だ。セール前の公開調教では、ラスト1ハロン「9.8秒」の衝撃タイムをマークしたことでも話題となった。

 デビューから2戦は武豊騎手を背に芝で連敗を喫したが、ダートに転じて素質を開花。今年1月の3歳未勝利で初白星を挙げると、先月行われた前走・銀嶺S(3勝クラス)を勝ち、デビューから約1年でオープン入りを果たした。

 今回が重賞初挑戦となるが、これまでダート1400m以下では「4-0-2-0」と、まだ底を見せておらず、自慢のスピードであっさり戴冠してもおかしくないだろう。


 直近の5走を含めて中山ダート1200mで8戦4勝の好成績を残しているのがスズカコテキタイ(牡4歳、美浦・奥村武厩舎)だ。

 5連勝を狙った前走・京葉S(L)は11着に惨敗したが、その後は休養でリフレッシュ。今回は8か月ぶりの実戦となるが、状態次第では好勝負に持ち込む力は持っている。


 ラプタス(セ7歳、栗東・松永昌博厩舎)は、昨年の兵庫ゴールドT(G3)を含めて交流重賞を5勝している実績馬。前走のJBCスプリントも5着に逃げ粘っており、前で自分の競馬ができればまだまだ侮れない。


 アティード(牡5歳、美浦・加藤士津八厩舎)は、昨年の当レースに3番人気で出走したが、出遅れが響いて9着に敗れた。1年前と同じ田辺裕信騎手を背に、リベンジを果たせるか。


 この他には、アイビスサマーD(G3)を2勝している快速馬のオールアットワンス(牝5歳、美浦・中舘英二厩舎)がダート初挑戦。また、初風S(3勝クラス)と室町S(OP)を2連勝中のアイスリアン(牝5歳、栗東・高柳大輔厩舎)と、昨年のクラスターC覇者のオーロラテソーロ(牡6歳、美浦・畠山吉宏厩舎)は、ともに兵庫GTとの両睨み。こちらに回ってくるようなら、上位争いに加わるだろう。

 今年のJRAダート重賞を締めくくるカペラS。発走は10日の15時20分を予定している。

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