GJ > 競馬ニュース > 【有馬記念】スターズオンアース、ドウデュースらに黄色信号!? 11年連続の王道から一転「前走ジャパンC組」が大不振…信頼の軸は「5年連続で該当中」のアノ強豪!
NEW

【有馬記念】スターズオンアース、ドウデュースに黄色信号!? 11年連続の王道が大不振…信頼の軸は「5年連続で該当中」のアノ強豪!

【有馬記念】スターズオンアース、ドウデュースに黄色信号!? 11年連続の王道が大不振…信頼の軸は「5年連続で該当中」のアノ強豪!の画像1
スターズオンアース 撮影:Ruriko.I

有馬記念といえば「前走ジャパンC組」が最強だったハズが…

 引退したイクイノックスや、三冠牝馬リバティアイランドこそ不在だがG1馬8頭が集結するなど、今年も豪華メンバーになりそうな有馬記念(G1)。

 ジャパンC(G1)3着だったスターズオンアースを筆頭に、4着ドウデュース、5着タイトルホルダー、天皇賞・秋(G1)2着のジャスティンパレスや米国帰りのシャフリヤール。他にも3歳からはダービー馬タスティエーラ、皐月賞馬ソールオリエンスとクラシックホースも顔を揃えた。

 非常にハイレベルで多士済々なメンバーだけに馬券妙味も十分なレースとなったが、近年の有馬記念から興味深いデータが浮上した。

 結論から先に述べると「前走ジャパンC組」は問答無用で切れるというものだ。

「そんなバカな」という声が聞こえてきそうだが、ならばぜひ下記をご一読いただきたい。有馬記念の過去10年を振り返ると2013年~18年の6年間と、2019年~22年の4年間で明らかな違いがある。「前走ジャパンC組」の成績だ。

 2018年まで「前走ジャパンC組」は、まさに栄華を誇っていた。

 同じ秋古馬三冠の王道路線、出走馬のレベルを鑑みれば当然の傾向と言えるかもしれないが、実際に2013年ゴールドシップ(3着)、14年ジェンティルドンナ(1着)、15年サウンズオブアース(2着)、16年キタサンブラック(2着)、ゴールドアクター(3着)、17年キタサンブラック(1着)、シュヴァルグラン(3着)、18年シュヴァルグラン(3着)と6年連続で馬券圏内を輩出していた。今回は過去10年で区切ったが、正確には2008年から11年連続で続いた傾向でもある。

 特にジャパンCで掲示板(5着)内を確保した馬の信頼感は抜群。着外から巻き返したのは、13年のゴールドシップ(15着→3着)だけであり、一昔前の有馬記念は前走のジャパンCで掲示板を確保した馬を軸にすればいいだけの簡単なレースだったのだ。

【有馬記念】スターズオンアース、ドウデュースに黄色信号!? 11年連続の王道が大不振…信頼の軸は「5年連続で該当中」のアノ強豪!の画像2
キタサンブラックも「前走ジャパンC組」の代表格だった

「前走ジャパンC組」が【0.0.0.16】の大不振…

 しかし、2019年以降は状況が一変……。ここ4年間、「前走ジャパンC組」が馬券圏内を賑わせたことは一度もない。22年ヴェラアズール、19年スワーヴリチャードという1着馬2頭を含め【0.0.0.16】という悲惨な成績に終わっている。

 ここまで極端な凋落ぶりは偶然だろうが、ここ4年間「前走ジャパンC組」が不振に陥っている理由として考えられるのが、レースの「消耗度」だ。

 今年、日本最強馬のイクイノックスが世界1位を守り続けたように、日本の競馬のレベルは年々上昇している。それは当然、レース1戦ごとのレベルの上昇、そして伴うダメージ……つまりは消耗度の上昇にも繋がっている。近年はイクイノックスに代表されるように、レース間隔をしっかり空けた馬の活躍が目立っているが、決して無関係ではないだろう。

 実際に、イクイノックスも「天皇賞・秋、ジャパンCの消耗が大きい」という理由で、予定されていた有馬記念を断念し、引退することになった。ジャパンCは日本最高額の1着賞金5億円が示す通り、有馬記念と並び日本競馬で最もレベルの高いレースだ。そんな激戦を中3週で続ける消耗度は想像に難くないだろう。

 無論、距離が2400mから2500mになる点や、舞台が東京から中山に移る点など、近年のジャパンC組の不振の理由を一概にまとめることはできないが、少なくとも「消耗度」は大きく考慮すべき点に違いない。

 上記を踏まえれば、今年の「前走ジャパンC組」スターズオンアース、タイトルホルダー、ディープボンド、ドウデュースらには黄色信号が灯ることになる。特にスターズオンアース、ドウデュースは人気を集めることが確実だ。

 また、そんな不振を極める「前走ジャパンC組」に取って代わるように急浮上しているのが、中7週と十分なリカバリーが見込める「前走天皇賞・秋組」である。

 ジャパンC組が最後に馬券になった2018年のレイデオロ(2着)を皮切りに、19年サートゥルナーリア(2着)、20年クロノジェネシス(1着)、フィエールマン(3着)、21年エフフォーリア(1着)、2022年イクイノックス(1着)と5年連続で馬券圏内を賑わせている。

【有馬記念】スターズオンアース、ドウデュースに黄色信号!? 11年連続の王道が大不振…信頼の軸は「5年連続で該当中」のアノ強豪!の画像3
3連覇中の「前走天皇賞・秋組」はジャスティンパレスだけ!

 最後に、今年の「前走天皇賞・秋組」は2着だったジャスティンパレス、ただ1頭。馬券の軸はもちろん、3連勝中ということを考慮して1着固定もアリだろう。

GJ 編集部

GJ 編集部

真剣勝負の裏にある真実に切り込むニュースサイト「GJ」の編集部です。これまで作成した記事は10000本以上。競馬歴10年超えの情報通が業界の「しがらみ」を取り払った「本音」や「真実」にも臆することなく、他のサイトとは一線を画したニュース、サービス提供を行っています。

真剣勝負の真実に切り込むニュースサイト「GJ」

Twitter:@GJ_koushiki

Instagram:@goraku.horse.racing0505

【有馬記念】スターズオンアース、ドウデュースに黄色信号!? 11年連続の王道が大不振…信頼の軸は「5年連続で該当中」のアノ強豪!のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  2. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  8. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
  9. 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
  10. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛