
【有馬記念】武豊「屈辱的な降板劇」回避に完全復調アピール!背中押したドウデュースの存在…「前倒し」の復帰に浅からぬ因縁?

ドウデュースがいなかったらボクは今朝栗東に出向いていただろうか。
これは8日に武豊騎手が自身の公式サイトに「復帰に向けて手掛かりはつかめた気がします」というタイトルで掲載した記事内の言葉だ。
まだ完全復調とまではいえないながら、復帰初日となる16日の騎乗に向けた前向きな姿勢が伝わってくる内容である。有馬記念(G1)でドウデュースに乗りたい想いが、コンビ復活を目指すレジェンドの心を支えているはずだ。
思わぬアクシデントが発生したのは、天皇賞・秋(G1)当日の新馬戦のこと。レースで騎乗したブラックライズに太ももを蹴られ、筋挫傷でしばらく歩けない状態になったため、メインレースのドウデュースに騎乗できなくなった。
当初は早期に復帰できる見込みだったものの、なかなか腫れが引かずに予定を軌道修正して、ジャパンC(G1)での騎乗も見送り。急遽代役を任された戸崎圭太騎手が2戦続けて手綱を取ったものの、ドウデュースは7着、4着という結果に終わっていた。
戸崎騎手が健闘したことは間違いないとはいえ、やはり武豊騎手の騎乗を熱望していたファンも少なくない。
レジェンドの前倒し復帰に2度の屈辱的な乗り替わりも関係?
その一方、暮れの大一番で復活を狙う武豊騎手が完調手前にもかかわらず、“前倒し”で復調をアピールした背景には、レジェンドが過去に経験した2度の“屈辱的な乗り替わり”も無関係ではないだろう。
ひとつは、2017年のマイルCS(G1)。このときは下馬評で1番人気が濃厚のエアスピネルに騎乗を予定していたのだが、1週前の調教中に膝を負傷してしまい、当週の騎乗を全てキャンセルするアクシデントが意外な結末を招いた。
幸い大怪我には至らず、翌週のマイルCSに騎乗できるまで回復したものの、陣営は本番4日前に来日中だったR.ムーア騎手への乗り替わりを発表したのだ。万全を期してという意図を含んでいたと考えられるが、ハナ差の2着に惜敗。14番人気ジョーストリクトリに騎乗した武豊騎手は、同レースで最下位に終わった。
ふたつ目は、2年前の天皇賞・春(G1)。こちらも負傷で離脱していた際の話だが、騎乗を予定していたワールドプレミアとコンビを組むため、リハビリに励んで予定通り復帰を果たしたものの、陣営から万全でないと判断を下されて福永祐一騎手(現調教師)に乗り替わった。そして10番人気ディバインフォースに騎乗した武豊騎手は、同レースで15着に敗れている。
いずれのレースも当日の騎乗に間に合ったレジェンドからすれば、屈辱的な降板に映ったと言っても過言ではない。
各陣営の思惑も有馬記念に影響するか
「ドウデュースを管理する友道康夫調教師は、奇しくもワールドプレミアのときと同じ相手。そういったシビアな面を持つ友道師に対し、武豊騎手も前回の経緯があるだけに、より万全な状態をアピールしておく必要があったのかもしれません。
というのも、多少の無理を押してでもドウデュースに騎乗したいからでしょう。ジャパンCの結果を考えても、イクイノックスとリバティアイランドが不在なら十分にチャンスはあります」(競馬記者)
また今回に関しては、乗り替わりの心配は少ないという話も聞かれた。
「2戦続けて代打騎乗した戸崎騎手は、早々にライラックとのコンビが想定。外国人騎手へのスイッチについても大丈夫そうです。友道師が身元引受調教師を任されているL.モリス騎手は、ウインマリリンの騎乗が決まっています。
その結果、選択肢は限りなく武豊騎手しかいない状況となっているため、おそらく問題ない可能性が高そうですよ。しかもドウデュースは、熱烈な武豊信者で知られるキーファーズの所有馬ですからね。これまで以上に強力な後押しとなるでしょう。
勿論、エージェントからは、しばらく騎乗数をセーブする見込みという話も聞いてはいますが、いきなり直前で復帰するよりも、一足早く復帰して約2ヶ月のブランクや実戦の勘を取り戻して暮れの大一番に臨んだ方が、間違いなくいい結果に繋がるはずです」(同)
主催者であるJRAサイドとしても、有馬記念に武豊騎手がいるのと、いないのとでは盛り上がりや売り上げも大きく違ってくるのは明らか。武豊騎手とドウデュースのコンビが復活勝利で締めくくるようなら、最もドラマチックな結末ともいえそうだ。
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