
ホープフルSの“裏開催”で川田将雅確保に成功!リスグラシュー全弟VSベラジオ軍団真打ちの「1億円ホース対決」が激熱
28日、中山競馬場では2023年中央競馬の最後のG1、ホープフルSが行われる。来春のクラシックを目指す2歳の若駒が、皐月賞(G1)と同じ芝2000mでどんな競馬を見せてくれるか、注目が集まる。
一方、裏開催となる阪神競馬場では12鞍が組まれている。メインの11Rはダートのリステッド競走、ベテルギウスSが行われるが、注目を浴びているのは5R・2歳新馬戦(芝1800m)ではないだろうか。この一戦には2頭の“1億円ホース”が登場する。
1億円ホース2頭の豪華な新馬戦に注目
1頭目はキャロットファームが所有するエボルヴィング(牡2歳、栗東・藤原英昭厩舎)だ。2019年の有馬記念(G1)など、国内外のG1を4勝した名牝リスグラシューを全姉に持ち、この世代では2番目に高額の一口25万円、総額1億円で募集された期待の良血馬である。
早期デビューとはいかなかったが、秋口まで北海道の育成牧場でじっくりと乗り込まれ、10月に本州へ移動すると、年内ギリギリの新馬戦に何とか間に合った。
馬体にはまだ緩さも残っており、一度使ってからという印象もあるが、中間の調教には福永祐一調教師が跨るなど、これだけの良血馬だけに陣営の熱量は高い。

また、ホープフルSの開催日にもかかわらず、川田将雅騎手を確保できたのも大きい。来春のクラシック路線に乗るためにも初戦Vは至上命題だ。
2頭目の1億円ホースは、岩田望来騎手とのコンビで臨むベラジオボンド(牡2歳、栗東・上村洋行厩舎)である。
その冠名から分かる通り、同馬を所有するのは「ベラジオ軍団」の林田祥来オーナー。5月の千葉サラブレッドセールにて、今年の同セール最高額となる1億円(税抜)で取引されたロードカナロア産駒だ。
ベラジオ軍団にとって初の“億超えホース”ということで、陣営の意気込みも相当のはず。今年8月に掲載した当サイトのインタビューでは、ベラジオコーポレーション株式会社の森川幸平社長がセリの裏話も明かしてくれていた。
詳細は本記事をご覧いただきたいが、なんでもセリ前日に、上村調教師と居酒屋で「(熱くなり過ぎず)落ち着いて行きましょ」と話し合っていたという。しかし、そんな約束があったにもかかわらず、いざ本番になると、上村調教師は「森川社長の持っていたカタログを掴んで1人で前の方に行って、ずっと手を挙げていた」という。
「『馬と一緒で、ちゃんと折り合いを……』って言うてたのに、自分が一番熱くなっとるやないかって(笑)」と、森川社長は入れ込みすぎた上村調教師の様子を笑いに変えていたが、軍団初となる億超えホースだけに、期待値は高くないはずがない。
インタビュー当時は「とりあえずの目標は朝日杯(フューチュリティS、1600m)になるでしょうね」と語っていた森川社長だが、じっくりと成長を待って年内デビューにこぎつけた。
また、同インタビューではベラジオボンドを「スピードタイプ」と評していたが、芝1800mでのデビュー。これは、ベラジオオペラで臨んだ今年のクラシックを逃した無念も胸にあるのかもしれない。
2023年の関西圏で最後に行われる2歳新馬戦は、1億円ホースの2頭による熱い戦いが見られそうだ。果たして軍配はどちらに上がるだろうか。
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