【有馬記念】ドウデュース「負かした相手」も凄かった?感動的な復活劇の裏で気になるファン続出…アイツは「何者なのか」と注目集まる
多くのファンが注目した有馬記念(G1)は、武豊騎手を背に外から豪快に差し切ったドウデュースが優勝。復活を待たれたヒーローの勝利というドラマチックな内容も1年を締めくくる総決算に相応しい結末だったのではないか。
古くは1990年のオグリキャップ、93年のトウカイテイオーもそうだったが、実力馬の復活勝利は感動するものである。世界最強馬イクイノックスの引退により、一気に混戦ムードとなった今年だが、競馬界のレジェンド武豊騎手が手綱を取っていたことも含め、最も納得のいく馬の優勝だったのかもしれない。
ただ、「終わった」という声も出たオグリや前年の有馬記念から1年ぶりのレースだったテイオーに比べると、ドウデュースにそこまでの悲壮感はなかったことも確かである。
併せ馬でドウデュースを負かした馬とは一体何者なのか
故障で取り消したドバイターフ(G1)からの復帰戦となった天皇賞・秋(G1)で7着に敗れたものの、2戦目のジャパンC(G1)では4着と前進。想定外だった武豊騎手の負傷により、戸崎圭太騎手が2戦の手綱を任されたが、「道中は少し力むような感じがあって、その部分が最後影響しました」と振り返った初戦から、「前走より気負いも無く、馬が良くなっていました」と前向きなコメントも出ていたからだ。
そして叩き3戦目の有馬記念には、誰もがコンビ復活を待ち望んだレジェンドも戻ってきた。ファンが2番人気に支持していた通り、驚くほどの結果ではなかっただろう。
その一方で、1番人気ではなく2番人気だった点については、「妥当」という見方もあれば、「なぜ」という見方もあったと考えられる。こちらについては個人的な推測ではあるが、最終追い切りでドウデュースが格下の馬に併せ馬で後れを取ってしまったことも少なからず影響したのではないかと感じた。
「併せた相手を豪快に突き放すシーンを期待した追い切りでしたが、まさかの遅れには少々驚きました。ですが、馬なりで好時計も出ていましたし、雰囲気も上々でしたので悲観するほどではありませんでした。
実際にドウデュースが優勝したことで証明されましたし、むしろ先着した相手が走り過ぎたということでしょう。次にどのレースに使って来るかは、まだ分かりませんが、名前を覚えておきたい1頭ですね」(競馬記者)
ちなみに併せ馬でドウデュースを負かした馬とは、オークス(G1)で3着に入ったアドマイヤミヤビを母に持つ良血馬アドマイヤソラ(牡3、栗東・友道康夫厩舎)。成績的には3戦未勝利で1勝クラスに出走している馬に過ぎないのだが、使われたレースは芝2000mばかり。父が本質的に短距離馬のロードカナロアだけに、もしかしたら短い距離の方が向いているのかもしれない。
有馬記念の追い切りで「アイツは何者なのか」と一部のファンから注目を集めたアドマイヤソラ。次走で積極的に狙ってみたい1頭だ。
PICK UP
Ranking
23:30更新- 【マイルCS(G1)展望】欧州最強マイラーがR.ムーア騎手で参戦! マイルCS史上最強の外国馬の襲来を日本のブレイディヴェーグ、ナミュールらが迎え撃つ
- 【東京スポーツ杯2歳S(G2)展望】大物候補クロワデュノールが登場! 北村友一騎手×斉藤崇史厩舎が目指す第2のクロノジェネシス
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- C.ルメールが「過怠金」横山典弘が「騎乗停止」に賛否両論!? 覚悟の突撃と不可抗力…JRAの一貫した判断とは
- ゴールドシップ、カレンチャンらの母が一堂に集結! 後にJRA合計G1・13勝、重賞33勝を生み出した伝説のエリザベス女王杯(G1)
- JRA・M.デムーロ「武豊やらかし」安田記念にブチギレ騒動……「生涯最高の出来」ペルシアンナイト大敗に「取材拒否」の嵐
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【エリザベス女王杯】リバティアイランドの悪夢再び?前走完敗レガレイラでいいのか?鍵を握るのは8戦7勝の好相性を誇る●●●騎手、そしてテンハッピーローズ級の穴馬
- 【エリザベス女王杯(G1)展望】背水の陣で挑むレガレイラが中心! G1初制覇狙う若手騎手に乗り替わりの明暗
- 田原成貴「頭がお花畑」安藤勝己「最悪の負け方」元JRA騎手の大物が酷評…大一番で弱点露呈のシュトラウス、有馬記念のT.マーカンドに不安の声?