GJ > 競馬ニュース > ルージュバック&シュンドルボン  > 2ページ目
NEW

【徹底考察】ヴィクトリアマイル(G1) ルージュバック&シュンドルボン「超スローの中山牝馬S(G3)は『本番』につながるのか」

≪結論≫

・シュンドルボン
 中山牝馬Sは内容、結果共にこの馬にとって非常に大きなものとなった。結果的に先に抜け出したルージュバックをゴール前できっちりと捉えたのだから、枠が隣だった幸運も重なって、終始マークに徹した吉田豊騎手のファインプレーだろう。

 それから『考察』でも少し触れたように、右回りでは手前を替えるのがあまり上手ではないようだ。これは昨年のエリザベス女王杯でも同様の傾向が見られている。ただ昨年、新潟と東京で3連勝したように左回りでは問題なさそうだ。

 中山牝馬Sよりもメンバーが強化されるここは当然苦戦が予想されるが、先述したように左回りに替わるのはこの馬にとってプラス。【血統診断】でも述べてように、スタミナや持続力に勝った馬なので、できることなら中山牝馬Sよりは前で競馬したい。先行抜け出しで3連勝したように、積極的な競馬の方が本馬の持ち味が生きるはずだ。

・ルージュバック
負けはしたものの、昨年の有馬記念以来の競馬で56㎏を背負っての2着であれば、悲観する内容ではない。むしろ、この馬の高い実力を改めて証明した一戦と述べても良いだろう。

 ポイントはやはり、昨年の桜花賞(9着)以来となるマイル戦への対応か。【血統診断】では適性に問題はないとしたが、それはあくまで血統面での話。本番に近い距離だった中山牝馬Sが例外的な超スローペースだっただけに、ペースの速いマイル戦に対応できるかが大きな懸念となりそうだ。オークスや中山牝馬Sのような中団から前を伺う競馬が理想だが、想定より後ろの位置取りになる可能性も考慮したい。

 その上で、昨年のエリザベス女王杯では後方16番手からの競馬を試みたが、上がり3ハロン2位の末脚を駆使しながら、勝ち馬から0.1秒差の4着。よく走った方だが、このレースは前が流れて後ろに有利な展開だった。後方からでも悪くはないが、エリザベス女王杯と似たような結果が待っていそうな懸念は拭えない。
(監修=永谷 研(美浦担当))

【徹底考察】ヴィクトリアマイル(G1) ルージュバック&シュンドルボン「超スローの中山牝馬S(G3)は『本番』につながるのか」のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「面白いこと教えてやるよ」横山典弘、打倒ソールオリエンスに手応えアリアリ!? 馬券に絡んだのはすべて内枠。「父兄参観」と揶揄された2年前とは一変
  2. C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
  3. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  4. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  5. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  6. JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
  7. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  8. 武豊命名「5爺」に激震走るナンバー3の卒業…有馬記念でメジロマックイーンを撃破、迫られる「欠員補充」の最有力候補とは
  9. 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
  10. JRA横山和生「美人過ぎる」あの有名バレットと結婚してた!? 当時は競馬ファンの間でも話題、タイトルホルダー活躍の裏に「内助の功」効果バッチリ