
ウィルソンテソーロ「三度目の正直」でG1初制覇へ。原優介騎手×小手川準調教師「愛弟子コンビ」が師匠に捧げたい朗報

ウィルソンテソーロはサウジCもしくはフェブラリーS
12日、JRAはサウジC(G1)に予備登録している日本馬13頭を発表した。
昨年のドバイワールドC(G1)の覇者ウシュバテソーロを筆頭に、米ブリーダーズCクラシック(G1)2着のデルマソトガケら、日本が誇る世界トップホースをはじめ、昨年のフェブラリーS(G1)とチャンピオンズC(G1)を勝ったレモンポップなど、錚々たるメンバーはまさに「日本競馬の本気」といえる。
そんな中、虎視眈々と下剋上を狙っているのが、昨年末のダートG1を盛り上げたウィルソンテソーロ(牡5歳、美浦・小手川準厩舎)だ。
ウィルソンテソーロは昨年のチャンピオンズC(G1)で12番人気ながら2着に好走すると、続く東京大賞典(G1)でも6番人気ながら2着に好走。今年は念願のG1初制覇が期待される逸材だ。招待があればサウジC(G1)に出走する予定だが、招待がなければ2月18日に行われるフェブラリーS(G1)に回る。
いずれにせよ初のG1制覇がかかる一戦だが、小手川厩舎や主戦の原優介騎手にとっては、いつも以上に力が入る特別なレースになりそうだ。
「愛弟子コンビ」が師匠に捧げたい朗報
小手川調教師はかつて調教助手をしていた経験があり、調教師を志したのは所属していた小桧山悟調教師からの後押しがあったからだ。また、昨年まで小桧山厩舎に所属していた原騎手にとっても、小桧山調教師は師匠以上の存在。思うように勝ち星が伸びず苦しんでいるときに声をかけてくれたのが師だった。
そんな2人にとっての恩人である小桧山調教師だが、JRAの規定により今年の2月いっぱいでの定年が決まっている。ウィルソンテソーロで挑むサウジC、もしくはフェブラリーSを勝つことができれば、師匠の引退の花道を飾る1勝にもなるというわけだ。
ちなみに、先週は引退する調教師の重賞勝利が2日続いた週でもあった。
小倉競馬場で行われた愛知杯(G3)ではミッキーゴージャスが勝利。鞍上の川田将雅騎手にとって、今年の2月末で引退の師匠・安田隆行調教師へ捧げる重賞制覇であった。その翌日の14日、京都競馬場で行われた日経新春杯(G2)でも今年引退の中野栄治調教師が管理するブローザホーンが勝利し、特別な重賞制覇となっている。
愛弟子コンビが挑む大舞台。G1・2着はもういらない。三度目の正直で、引退間際の師匠に朗報を届けることができるだろうか。
PICK UP
Ranking
5:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
宝塚記念(G1)団野大成「謎降板」に関西若手のエースが関係!? 武豊の不可解な登場と突然のフリー発表…関係者を激怒させた「素行不良」の舞台裏
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 未勝利ルーキーが「深刻理由」で乗鞍激減!?度重なる失態に師匠からはお灸、エージェントも契約解除の大ピンチ
- JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
- 【阪神C(G2)展望】武豊“マジック”でナムラクレア、ママコチャを破った重賞馬が待望の復帰戦! 短距離界の有馬記念に豪華メンバーが集結
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 天才の息子・福永祐一は何故「天才」と呼ばれないのか? 「漁夫の利」に集約されたシュヴァルグランでの「決意」に落胆
関連記事
「当たりハズレ」が徐々に判明しつつある外国人騎手たち…押し付けられた現場からは悲鳴も…ついには「モレイラやムーアとは違う」と嘆き節
永島まなみ、今村聖奈、藤田菜七子ら「未勝利」の中で一人勝ち! 2週連続Vの好スタートを切った「2年目女性騎手」にブレイクの予感
【若駒S】武豊が「話題の注目馬」とコンビ復活!過去ディープインパクトやトウカイテイオーも勝利…クラシックの相棒に名乗りを上げられるか
今村聖奈&角田大河が合計「48戦0勝」のスロースタート…何かと話題「3年目騎手」で“G1制覇”に最も近いのはアノ2世ジョッキー!?
まだまだ「見限れない」ミックファイアに新たな選択肢、前走大敗からのリベンジマッチは国内か海外か…注目集まる無敗の三冠馬の次走