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永島まなみ、今村聖奈、藤田菜七子ら「未勝利」の中で一人勝ち! 2週連続Vの好スタートを切った「2年目女性騎手」にブレイクの予感

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永島まなみ、今村聖奈、藤田菜七子ら「未勝利」の中で一人勝ち! 2週連続Vの好スタートを切った「2年目女性騎手」にブレイクの予感
撮影:Ruriko.I

 開幕から2週間が経過した今年の中央競馬。つい先日、正月を迎えたばかりのような気がするが、今週末で中山開催がフィナーレを迎える。改めて月日の移り変わりの早さに驚かされる。

 ここまでの騎手リーディングに目を向けてみると、それぞれ9勝を挙げてC.ルメール騎手と川田将雅騎手がトップタイ。それに坂井瑠星騎手、横山武史騎手、松山弘平騎手が続いており、上位には常連のジョッキーたちが早くも顔を揃えた印象である。

 そんな中、今年早くも複数勝利を挙げる好スタートを決めたのが2年目の小林美駒騎手だ。

 ルーキーイヤーを10勝で終えた同騎手は、今年に入って2鞍目の騎乗となった6日の中山2Rを逃げ切り勝ち。「こんないい形でスタートを迎えられるとは思いませんでした。人馬ともに怪我せず今年も頑張りたいです」と、レース後には新年早々に白星を挙げた喜びと今年の抱負を語っていた。

 先週は土日ともに小倉で計11鞍に騎乗すると、土曜の最終12Rを勝利して2週連続の白星をマーク。しかも14番人気の大穴キャニオニングで手に入れた勝利だったのだから価値がある。

 芝1200mで争われたレースでキャニオニングと小林美騎手は前半、中団で競馬を運んでいたが、4コーナーで外から一気に進出。直線に向いて早くも先頭に立つと、そのまま後続の追い上げを振り切ってゴール。レース後に「勝負どころで早めに行き、手応え通りに動けました」と振り返ったように、まさに“してやったり”の快勝だった。

 豪快な騎乗で人気薄を優勝に導いたこともあり、レース後にはSNSやネットの掲示板に「(1つ前に行われた)愛知杯(G3)のミッキーゴージャス川田騎手を彷彿とさせるような騎乗だった」「あれだけ勢いに乗ってたのに膨れることなくコーナー回ってすごい」「小林美騎手にはこれからも期待大」といった称賛のコメントも寄せられていた。

JRA所属女性騎手で唯一白星!小林美駒騎手にブレイクの予感

 ちなみに今年に入ってJRA所属の女性騎手は、小林美騎手の先輩である永島まなみ騎手、今村聖奈騎手、藤田菜七子騎手がここまで勝利なし。同期の河原田菜々騎手も未勝利で古川奈穂騎手が怪我で休養中のため、現時点で勝利したのは小林美騎手のみという状況となっている。

「キャニオニングは社台ファーム出身で母は秋華賞(G1)4着にも入ったブリッジクライム。そんな血統馬に小林美騎手は未勝利以来の白星をもたらしたのですから、関係者にもかなりのアピールとなったと思います。

また小林美騎手は兄弟子が関東リーディングの横山武史騎手というのも大きなアドバンテージでしょう。一緒にレース映像を見てどこが良かった、悪かったというアドバイスを受けており、トレーニング方法なども教わっているみたいですよ。

引き続き好調が続くようであれば、今年のブレイクにも期待できそうです」(競馬誌ライター)

 先述の通り、大金星で今年の2勝目を飾った小林美騎手だが、昨年も単勝334.1倍の18番人気サンドロップ、同242.0倍の超人気薄パワポケビーで馬券に絡むなど大波乱を演出しており、人気薄でも存在感を見せている。

 まだそこまで名前が知れ渡っていない今のうちに、積極的に狙ってみるのも面白い注目の若手といえるだろう。2年目を迎えた小林美騎手の躍進に期待したい。

GJ 編集部

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