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ヴィクティファルス「兄弟タッグ」で2度目の重賞制覇なるか…ウシュバテソーロ、ジュンライトボルトがブレイクした最近のトレンドも後押し

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ヴィクティファルス 撮影:Ruriko.I

 21日、京都競馬場では東海S(G2)が行われる。出走予定のメンバーを見渡したところ、古馬相手にオメガギネスやブライアンセンスなど、昨年のダート世代重賞を盛り上げた明け4歳馬が挑戦する構図となっている。

 16日現在、『netkeiba.com』が公開している単勝予想オッズによると、4歳世代のオメガギネス、ブライアンセンスと6歳のウィリアムバローズが下馬評で他馬をリードしている状況だ。

 オッズ的に三強の争いといえる東海Sだが、これらの上位人気馬をまとめて負かしても驚けないのが、池添謙一騎手とのコンビで挑むヴィクティファルス(セ6歳、栗東・池添学厩舎)だ。

 本馬は3歳時にクラシック候補の一角に名前を連ねたことのある1頭。皐月賞(G1)のトライアル・スプリングS(G2)を制し、本番でも4番人気に支持された実力の持ち主である。残念ながらその後のクラシック三冠では結果を残せず、古馬となってからも凡走続きで頭打ちとなっていた。

 そんな経緯もあってか、昨年の京都金杯(G3)で惨敗した後、陣営は去勢を決断。セン馬として再起を望まれたものの、復帰後の京王杯スプリングC(G2)で最下位に敗れ、2戦目の小倉日経オープン(OP)も7着と振るわなかった。

 去勢を決断したとはいえ、これといった変化もなく、このまま低迷が続いてしまうのか。

 しかし、陣営の試行錯誤がようやく実を結んだのは、5歳にして初めてダートのレースに出走した前走の太秦S(OP)である。

 勝負どころで反応の良くなかった芝のレースとは異なり、3~4コーナーから積極的に前の馬を捕まえる競馬で押し切り勝ち。負かした相手も重賞で好走経験のある馬たちと、非常に価値のある1勝だった。

 スプリングSを優勝した時も池添謙一騎手と池添学調教師による「兄弟タッグ」で話題を集めた馬だが、約1年半ぶりとなる勝利の美酒でもあった。レース後に池添騎手が「砂は被っても我慢してくれました」「適性はかなりありますし、今後も落ち着いて臨めばやれると思います」と振り返ったように、長らく続いたスランプからの脱出を予感させるには、十分な復活劇だったのではないか。

最近のトレンドも後押し

 また、輝きを取り戻したヴィクティファルスの快進撃を後押しするかもしれないのが、近年に同じく路線変更で大きく羽ばたいた馬たちの存在だ。

 今をときめくウシュバテソーロを筆頭に昨年のJBCレディスクラシック(G1)優勝のアイコンテーラー、2年前のチャンピオンズC(G1)を優勝したジュンライトボルト、同じく2年前のジャパンC(G1)優勝のヴェラアズールらは、それぞれダートから芝、芝からダートへの路線変更で頂点まで上り詰めた。

 そういった意味では、今回のヴィクティファルスも新天地で才能を開花させる近年のトレンドに期待したくなる。東海Sで3度目の池添兄弟タッグの勝利を挙げ、このまま上昇気流に乗ることができるだろうか。

GJ 編集部

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