【AJCC】古豪ボッケリーニが今年初戦! JRA所属馬「史上3頭目」8歳での平地G1制覇に向けて好レースなるか
昨年12月から始まった中山開催もいよいよフィナーレが近づきつつある。21日には伝統の重賞・アメリカジョッキークラブC(G2・芝2200m)が行われる。
まだ1月とあって、少頭数で行われることも珍しくないこのレースに、今年は13頭がエントリー。頭数は多くないものの、昨年の紫苑S(G2)を制したモリアーナや中山金杯(G3)の覇者ラーグルフなど、中山競馬場に実績のあるコース巧者が集結した。
その中でも上位人気を予想されるのが古豪のボッケリーニ(牡8歳、栗東・池江泰寿厩舎)だ。
息の長い活躍を見せる同馬は今年8歳を迎えたが、前走、前々走と2走連続重賞2着で衰えは見られない。全28戦中で掲示板外に敗れたのは5度のみという堅実派である。
すでに重賞3勝の実績も持つのだが、メンバーレベルが格段に上がるG1では17着、11着、7着と苦戦。ただ今春は「万全のローテーション」で大舞台に臨めるかもしれない。
JRA所属馬「史上3頭目」8歳でのG1制覇に向けた今年初戦
2022年の京都大賞典(G2)2着の際に、ボッケリーニを管理する池江師は「兄のラブリーデイと違い間隔を空けながらの方がよさそう」とコメント。兄は2015年の宝塚記念(G1)、天皇賞・秋(G1)を制覇した名馬だが、どちらも前走から中2週のローテーションであり、典型的な「叩き良化型」でもあった。
対するボッケリーニは兄とは逆に休み明けでもきっちりと実力を発揮できるタイプのようだ。
ボッケリーニが見据えるのはやはり春のG1戦線だろう。その中でも大阪杯(G1)はもっとも適した舞台と言える。なぜなら大阪杯が施行される阪神芝2000mは、ボッケリーニにとって(1-2-0-0)、連対を外したことのない得意舞台だからだ。
先述の通り8歳となったボッケリーニだが、所属する池江厩舎の管理馬は近年、ジャンダルムが7歳にしてスプリンターズS(G1)を制覇。またシルヴァーソニックも7歳で海外重賞を制し、ヴェルトライゼンデも6歳で重賞勝利するなど、ベテラン勢の活躍が目立つことも心強い点だ。
JRA所属馬としてはカンパニー、キンシャサノキセキに続く史上3頭目の8歳での平地G1制覇を目指すためにも、まずは今年初戦の好レースを期待したい。
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