川田将雅と「36年ぶり」快挙狙うも霧散…牡馬相手にG1・1番人気に推された「怪物牝馬」の娘が抜群の勝負根性でデビューV

「競馬の前のテンションが上がっていて、使うごとに我慢できなくなっています」
いまからおよそ7年前、2016年の暮れに行われた朝日杯フューチュリティS(G1)。レース後にそうコメントを残したのが、1番人気4着に敗れたミスエルテに騎乗していた川田将雅騎手だ。
同馬は14戦14勝の怪物フランケルの初年度産駒としてデビューすると、新馬、ファンタジーS(G3)を連勝。父フランケルになぞらえて「怪物牝馬」と呼ばれることとなり、3戦目には果敢にも牡馬相手の朝日杯FSに駒を進めた。
当日は並み居る牡馬たちを抑えて1番人気に支持されたが、直線で伸びを欠いてまさかの着外。人気を裏切ってしまうと共に、期待された牝馬による36年ぶりの同レース制覇も幻となってしまった。
その後、ミスエルテは休み明けで桜花賞(G1)に挑むも11着に大敗。デビュー2連勝を決めた同馬の姿をみて、どれだけ強くなるのかと期待したファンも多かったが、結局ファンタジーSの後は1勝も挙げることができず2019年5月に登録抹消となった。
それからおよそ4年8ヶ月の月日が経った2024年1月。14日の京都5Rに行われた3歳新馬戦でデビューしたのが、ミスエルテの2番仔ミエスペランサ(牝3歳、栗東・池江泰寿厩舎)である。
「怪物牝馬」の娘が抜群の勝負根性でデビューV
リアルスティールとの間に誕生したミエスペランサは、母と同じ池江厩舎に所属。娘も手掛けることになった指揮官は『サンケイスポーツ』の取材に「体形、カリカリした気性は母に似ているし、初戦から動けそうです」と話すなど、期待を込めてデビュー戦に送り込んでいた。
芝1600m、フルゲート18頭で争われたレース。ミエスペランサは先行集団を見る形で7番手を追走。最後の直線は馬場の真ん中をランスオブクイーンと並ぶように伸びると、先行して粘っていたオオナミコナミをハナ差で落として初戦白星を決めた。
「ゴール前は3頭横並びのような形になりましたが、先行馬を捕らえた上で外からの追い上げもしのぎ切るという抜群の勝負根性を披露してくれました。馬体もまだまだ成長が見込めそうでしたので、これからが楽しみな1頭です。
またミスエルテの産駒はこれがJRA初勝利にもなりました。母は惜しくもG1に手が届きませんでしたが、その夢は産駒たちに託したいところですね」(競馬誌ライター)
騎乗した西村淳也騎手はレース後、「いい感じでした。初戦としては合格です。今後が楽しみです」とデビュー戦での走りを評価した。ベールを脱いだ怪物牝馬の娘ミエスペランサのこれからの活躍に期待したい。
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