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【きさらぎ賞(G3)展望】松山弘平&横山武史が将来性を絶賛したファーヴェント、川田将雅との新コンビで「1戦1勝の2頭」と対峙

【きさらぎ賞(G3)展望】松山弘平&横山武史が将来性を絶賛したファーヴェント、川田将雅との新コンビで「1戦1勝の2頭」と対峙の画像1
撮影:Ruriko.I

名馬を多数輩出してきた出世レース

 2月4日に京都競馬場で開催されるきさらぎ賞(G3)は、過去にスペシャルウィーク、ナリタトップロード、ネオユニヴァース、サトノダイヤモンドなど後のG1馬を多数輩出した出世レースである。今年のクラシックに向けて、出走馬の中から皐月賞候補やダービー候補は誕生するか。早速展望していこう。

 ファーヴェント(牡3歳、栗東・藤原英昭厩舎)が確勝を期して、川田将雅騎手と新たにコンビを結成する。

 昨夏の新潟芝1800mで松山弘平騎手を背にデビューしたファーヴェント。単勝オッズ1.3倍の圧倒的1番人気に支持されると、好位から危なげなく抜け出し、2着馬に2馬身差をつけて初陣を飾った。

 鞍上からは「相当、素質のある馬です。これからが楽しみ」というコメントも飛び出し、当然の如く次走の東京スポーツ杯2歳S(G2)でも2番人気に推された。

 この時は横山武史騎手を背に道中はやや離れた4番手を追走。直線で外目を通って伸びていたが、先行したシュトラウスとシュバルツクーゲルを捕まえられず、勝ち馬から0秒3差の3着に敗れてしまった。

 レース後の横山武騎手は「外見は素晴らしく見せていましたが、まだ中身が伴わないという感じ」「体を上手く使い切れていないので、動けるようになってきたら、相当な馬になってくると思います」とコメント。本格化はまだ先というのが跨った松山、横山武両騎手の共通した意見だろう。

 今回は鞍上に川田騎手を据えてきたが、クラシックに駒を進めるためにはここでの賞金加算は必須。できれば1着をもぎ取って、ダービーまでの道筋をつけておきたいところだ。


 重賞で3着の実績馬ファーヴェントに対峙するのは、まだ底を見せていないキャリア1戦の2頭だ。

豪脚で新馬戦を勝利ビザンチンドリーム


 1頭目は、昨年12月の阪神芝2000mでB.ムルザバエフ騎手を背に初陣を飾ったビザンチンドリーム(牡3歳、栗東・坂口智康厩舎)。

 12頭によって争われたその一戦は、後方から競馬を進めると、勝負所で徐々に進出。4角で8番手まで押し上げると直線勝負に懸けた。

 1000m通過が62秒0のスローペースで逃げ馬が2着、2番手の馬が3着に粘る前残りの展開の中、ビザンチンドリームは、直線で豪脚を披露。次点に0秒9の差をつけるラスト3ハロン33秒9の圧巻の末脚で先行馬をまとめて差し切った。

 騎乗したムルザバエフ騎手は「まだ子どもです」と幼さを指摘しつつも、「直線で(ビザンチンドリームが)2着馬を見ると、闘争本能が出ていました」と、同馬の勝負根性を称賛。

 今回は1ハロン短縮の1800m戦となるが、直線が平坦の京都で同じような末脚を繰り出すことができるか。鞍上はR.ピーヒュレク騎手が務める予定だ。

佐々木主浩オーナーのシヴァースも虎視眈々


 注目の1戦1勝馬、2頭目は“ハマの大魔神”こと佐々木主浩オーナーのシヴァース(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)。

 同馬は昨秋の京都芝マイル戦でデビュー。C.ルメール騎手を背に断然1番人気に支持されると、中団追走から直線で豪快に差し切った。

 父はモーリス、母は秋華賞(G1)とドバイターフ(G1)を制したヴィブロスなので血統的には本格化は古馬になってからと思われるが、2歳時に勝ち上がったのだから評価できそう。

 佐々木オーナーも競馬情報サイト『うまスクエア』の自身が担当するメールマガジン『大リーグボール22号』にて、「完全な外差し馬場をよく最内から勝ち切ってくれました」と愛馬の激走に率直な思いを打ち明けている。

【きさらぎ賞(G3)展望】松山弘平&横山武史が将来性を絶賛したファーヴェント、川田将雅との新コンビで「1戦1勝の2頭」と対峙
M.デムーロ騎手

 今回は鞍上をルメール騎手からM.デムーロ騎手にスイッチ。同騎手は年明けの3日間開催で騎乗後に右鎖骨を手術し、3週間の休養中。復帰週に重賞制覇の大きなチャンスを迎える。


 ヴェロキラプトル(牡3歳、栗東・高野友和厩舎)は、新馬、野路菊S(OP)を連勝。3連勝を狙ったホープフルS(G1)で5番人気に推されたが、期待を裏切る10着に敗れた。

 騎乗した戸崎圭太騎手は「物見をするところがありました」と、ハナを切った同馬が道中で集中力を欠いていたことを明かしたが、決して掛かっていたわけではなく、「操縦性は良かった」とのこと。

 野路菊Sは好位から差し切っているように、前に馬を置いた方がより能力を発揮できる可能性もある。前走の大敗から巻き返せるか。


 武豊騎手との新コンビで臨むのは、若駒S(L)で3着に入ったブエナオンダ(牡3歳、栗東・須貝尚介厩舎)。同レースではサンライズジパングに突き放されたが、上がり3ハロンは2位タイの末脚を使っていた。切れ味勝負になれば、上位争いに加わってもおかしくはない。


 この他には、前走のシンザン記念(G3)で17番人気ながら3着に激走したウォーターリヒト(牡3歳、栗東・河内洋厩舎)、2019年の京都牝馬S(G3)を制したデアレガーロの初仔となるレガーロデルシエロ(牡3歳、美浦・栗田徹厩舎)、今回と同舞台の京都芝1800mで勝ち上がったジャスティンアース(牡3歳、栗東・杉山晴紀厩舎)なども賞金加算を目論む。

 東京スポーツ杯2歳Sで3着のファーヴェントを中心に、将来性のある馬が揃いそうな今年のきさらぎ賞。発走は15時35分の予定となっている。

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