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今村聖奈の「同期」がいよいよエンジン全開!? まさかの「全敗」スタートも攻めの姿勢で白星量産、関西名門と関係構築&開催リーディング奪取へ

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佐々木大輔騎手 撮影:Ruriko.I

 来月3日まで予定されている冬の小倉開催。1月半ばからスタートのロングラン開催もいよいよ佳境に入ってきたが、ここにきてエンジンがかかってきたのが関東のホープ・佐々木大輔騎手だ。

 今村聖奈騎手や角田大河騎手たちと同期である佐々木騎手。ルーキーイヤーは9勝に終わったが、2年目の昨年は68勝と一気に勝ち星を伸ばした。3年目の今年は開幕から活躍が大いに期待されたのも当然だろう。

 しかし、年初の3日間開催では計25鞍に騎乗するも全敗……。翌週からは小倉競馬に参戦し、今年31戦目で初白星こそ挙げたものの、1月はわずか2勝のみで芳しい数字を残すことができなかった。

「小倉に来てからもしばらく苦戦していた佐々木騎手は『なかなかうまくいかないです。小倉に来たのは失敗でしたかね!?』と、周りにも弱気な発言をしていたんですよ。

ただ、同騎手はもともと競馬だと超強気な性格。表にはほとんど出さないものの、先輩騎手が相手であろうとびっちり締めて嫌がる乗り方をするなど非常にしたたかです。今月に入り再びそのような面が出てくるとともに、成績も右肩上がりとなってきました」(某トラックマン)

 今月に入り同騎手は10勝と勝ち星を一気に量産。小倉開催ではトップの鮫島克駿騎手と3勝差の12勝だが、鮫島駿騎手は残り2週、阪神でも騎乗がありそうなだけに、フルで小倉参戦を予定している佐々木騎手は開催リーディングも十分に射程圏内だろう。

先週日曜は馬場読みの対応力も披露

 また成績が出るにつれて馬質も上がってきており、ここにきて馬場読みの対応力も備わってきている。それが顕著に現れたのが先週の日曜だ。

 この日、8Rで佐々木騎手は1番人気ルソルティールに騎乗。最内枠からスタートしてハナを切ると、最後の直線は馬場の中ほどに持ち出して押し切りを狙ったものの、最後は空けた内をすくわれて惜しくも4着に敗れてしまった。

 期待に応えることのできなかった佐々木騎手だが、次の騎乗となった10Rですぐにその反省を生かした。このレースでアルーリングビューの手綱を取った佐々木騎手は道中インコースで脚を溜めると、最後の直線も内ラチ沿いから伸びて1着。このあたりの切り替えの早さは見事というより他ない。

「最近は依頼の多くが関西馬ですし、今は長い目で見て土台を作っている時期でしょう。須貝尚介厩舎を筆頭に矢作芳人厩舎や高野友和厩舎などの関西の上位厩舎とパイプを構築しておけば先々に繋がることは間違いないです。残りの小倉競馬でも関係者にどれだけアピールできるか注目したいです」(同)

 なおホウオウアマゾンに騎乗した先週日曜の小倉大賞典(G3)では、スタート直後に落馬してヒヤリとさせた佐々木騎手だが、幸いにも大事には至らなかったようで今週末も小倉で計19鞍に騎乗を予定している。開催リーディングに向けて引き続き佐々木騎手の手綱さばきに注目したい。

GJ 編集部

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