
ソールオリエンス「完敗」で低レベル世代疑問が再燃も…5連勝で戴冠の「最強候補」が復帰間近、別路線でも明るい材料?
先月25日に行われた中山記念(G2)は7番人気マテンロウスカイ(セン5歳・栗東、松永幹夫厩舎)が優勝。2月23日に56歳のバースデーを迎えたベテラン横山典弘騎手が見せた熟練の手綱捌きも光る見事な勝利だった。
2着ドーブネ、3着ジオグリフと5歳馬が上位を占めた一方で、4歳世代は皐月賞馬ソールオリエンス、重賞ウイナーのエルトンバローズとエエヤンが出走。ソールオリエンスとエルトンバローズは上位人気に支持されたが結果はそれぞれ4着、7着、13着と振るわなかった。
特にソールオリエンスは1番人気にも支持され、G1ホースとしての貫禄を見せたいところだったが、騎乗した田辺裕信騎手もレース後に「馬場が緩かったし、前が残る展開も向かなかった」とコメントを残していたように、馬場と展開に泣かされたかもしれない。
またエルトンバローズの西村淳也騎手も「今日の馬場はこの子にとってはしんどかったです。終始のめっていたし、こんな負ける馬じゃないです」と馬場や展開を敗因に挙げたが、この結果を受けてSNSやネットの掲示板では一部のファンから4歳牡馬のレベルを疑問視する声も上がっていたようだ。
というのも、昨年の有馬記念(G1)にはこの世代のダービー馬タスティエーラとソールオリエンスのクラシックホース2頭が出走し人気も集めたが、結果的に2頭とも掲示板の5着以内にすら入れない完敗を喫していたからだろう。
また1月14日の日経新春杯(G2)にも4歳世代のサヴォーナ、サトノグランツ、ハーツコンチェルト、リビアングラスが出走したものの5歳馬のブローザホーンに一蹴されてしまった。さらに先月の京都記念(G2)でも4歳馬のベラジオオペラが1つ上のプラダリアの後塵を拝している。
今年の芝重賞レース、牡馬・セン馬の世代別勝率を見てみると、トップは5歳世代の13.3%。4歳世代が8.3%、6歳世代が8.0%。出走頭数の違いはあるが5歳世代が頭一つ抜けており、4歳世代は苦戦を強いられている印象である。
ただ、世代別勝率では完敗の形になっている4歳馬だが、悪いニュースばかりというわけでもない。
「最強候補」が復帰間近、別路線でも明るい材料?
短距離路線に目を移すと、京都金杯(G3)をコレペティトール、シルクロードS(G3)をルガルがそれぞれ制覇。先月25日に行われた阪急杯(G3)でもアサカラキングが2着に入った。

かといって古馬王道路線が絶望的とも言い切れない。菊花賞(G1)でソールオリエンス、タスティエーラに楽勝したドゥレッツァが10日の金鯱賞(G2)で復帰を控えているのだ。最も強い馬が勝つといわれる菊花賞を制しただけに、4歳世代の希望の星として期待される存在といえるだろう。
復帰戦の舞台には昨年の覇者プログノーシスも参戦予定。一筋縄ではいかない厄介な強敵をドゥレッツァが倒すようなら、これまでのイメージを一変させる可能性もある。
これから春のG1シリーズが本格化していくが、4歳牡馬たちの盛り返しにも期待したいところだ。
PICK UP
Ranking
23:30更新川田将雅「ルール違反疑惑」の現場関係者にブチ切れ!? マスコミ関係者に注意喚起の即通達…怒りを隠せなかった「目に余る行為」とは
JRA武豊「キタサンブラックで行きたかった」凱旋門賞(G1)制覇への思い。ディープインパクトより「強い馬じゃないと勝てないということはない」悲願達成のキーポイントとは
JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 「正直なところ辟易としています」武豊が巻き込まれた29年前のアイドルホース狂騒曲…レース前に明かしていた「コンビ結成」の裏話
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA阪急杯(G3)川田将雅ブチギレ怒声「ユーイチ!!」から1年……ダノンファンタジーVSレシステンシアは「鞍上」因縁対決?
- JRA元騎手・藤田伸二氏の「引退理由」を日本経済新聞が痛烈批判!?「木を見て森を見ない典型」と述べた騎手リーディングの本質とは
- JRA高松宮記念(G1)浜中俊「もういいでしょ」若さ故の過ちから4年! 苦い経験を活かす絶好のチャンス、「被害者」武豊から託されたレシステンシアと重なるアノ馬
関連記事
「競馬ファンあるある」誰もが経験するレース後の自慢や後悔…キャプテン渡辺の考える競馬仲間としての「義務」とは?【徒然なる神のくず競馬トーク】
【弥生賞】ドウデュース、ワグネリアン、マカヒキも敗戦…過去10年で最多勝の共同通信杯組と明暗、「13連敗中」皐月賞トライアルの謎
「第3の無敗馬」はヤマニンウルス、オーサムリザルトに続けるか?「格が違う」「上のクラスでもやれる」と絶賛…3連勝中の大物候補が注目の復帰!
JRA初の「馬券発売」サウジCは国内ダートG1を超える売上! 今後は海外レースがより「身近」な存在に?
「大躍進」のスワーヴリチャードに引けを取らない名種牡馬!?「海外制覇」フォーエバーヤングの活躍から見えるリアルスティール産駒の可能性