
JRA初の「馬券発売」サウジCは国内ダートG1を超える売上! 今後は海外レースがより「身近」な存在に?

世界最高賞金を誇るダートの世界一決定戦、サウジC(G1)が24日、サウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われた。本年はレモンポップとウシュバテソーロの初対決やブリーダーズCクラシック(G1)勝ち馬ホワイトアバリオの参戦と戦前から盛り上がった。
さらに、2022年より国際G1に格上げされた同レースは今年からJRAでの馬券発売もされたことから、より注目度が高まっていた。
昨年のパンサラッサに続く日本勢の連覇を期待されたが、優勝したのは6番人気セニョールバスカドールでウシュバテソーロはアタマ差の2着。3着には8番人気サウジクラウンが入り3連単は13万4400円と波乱の結果となった。
売上は日本時間で深夜の発走にもかかわらず、27億5148万5400円を記録。参考までに昨年のドバイ国際競走の売上が、4レースで計61億100万4900円、12月に行われた香港国際競走も同じく4レースで計48億8428万7800円だった点から見てもサウジCの注目度の高さが窺えそうだ。
ちなみに海外レースにおける現在の売上レコードは2022年の凱旋門賞(G1)で64億9599万2800円。この年は日本からドウデュース、タイトルホルダー、ディープボンド、ステイフーリッシュの4頭が参戦。地上波でのテレビ放映やCM、JRAの告知なども多くあった。
以前は海外馬に関する情報が少なく、日本馬と海外の有力馬以外について、力関係がよくわからないことから購入を控えていたファンもいたかもしれない。 ただ今はスマートフォンさえあれば海外馬の情報も調べやすく、より「身近なレース」として購入できたことも今回の売上に繋がったのだろう。
そんな今年のサウジCを国内ダートG1の売上と比較してみると、先々週に行われたフェブラリーS(G1)は165億9474万7000円で流石に及ばなかったが、26億6083万2500円の売上だった昨年のJBCクラシック(G1)は上回ってみせた。
サウジCを含めて今年は32レースの海外馬券発売がすでに決定しており、「ドバイワールドカップデー」「凱旋門賞」「香港国際競走」など日本の競馬ファンにとっても馴染みのあるレースからイギリスダービー(G1)やインターナショナルS(G1)も発売される。今後も海外レースの馬券発売は増えていくことが予想され、より身近な存在になっていきそうだ。
PICK UP
Ranking
11:30更新巷に出回る川田将雅「長距離苦手説」をデータで検証、阪神大賞典(G2)で気になる「13年未勝利」の課題…リーディングジョッキーの意外な過去
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
皐月賞馬、ダービー馬不在の菊花賞を勝ったのは?
- 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 「庭先取引」の問題点を一変させたセレクトセール!億超え馬を落札する名物オーナーたちも登場…オープンでフェアな取引に多大な貢献【競馬クロニクル 第63回】
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
関連記事
【弥生賞】武豊の「ゴールポスト」を動かす戦友が刺激! 同一重賞6勝のライバル凌ぐ得意舞台…サンライズジパングに「大物撃破」の可能性十分
横山典弘不在でも「例のプール調教」は効果抜群!好走光る穴馬は高松宮記念で不気味な存在…「まともな追い切り」なしでも成績安定
「すべて師匠のおかげです」障害の名手が師匠の引退レースに意欲…師弟愛で平地重賞初制覇なるか!?
【弥生賞】デビュー6連勝でシンザンに続く「三冠」を目指した悲劇の名馬…「法則」から導いた今年の本命馬は?【東大式必勝馬券予想】
武豊と初勝利のキタサンブラック弟に早くも「種牡馬入り」を望む声!? ドゥラメンテの血を継ぐ魅力的血統背景…半兄は「中央未勝利」でスタッドイン