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昨年の日本ダービー馬マカヒキ復活の鍵は「ダート」転向!? ダートで成功したディープインパクト産駒の意外な「共通点」とは

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 例えば、フレンチデピュティの代表産駒クロフネは芝でもNHKマイルC(G1)を勝つほどの実力馬だったが、ダートに行ってその素質が開花。当初、天皇賞・秋(G1)を目指していたのだが、急遽アグネスデジタルが出走を決めた影響で除外の憂き目に遭った。

 そこでクロフネ陣営は、以前から「機会があれば使いたい」と考えていたダートへ管理馬を投入。天皇賞・秋前日の武蔵野Sに出走したクロフネは初ダートにもかかわらず、後続に9馬身差をつけてレコード勝ちした。

 ちなみにこの勝ち時計1.33.3は、同年のマイルCS(G1)とわずか0.3秒しか違わない。後にアグネスデジタルが天皇賞・秋を勝ったこともあって「奇跡的な偶然」が重なった日本競馬史上・最強のダートホース誕生の瞬間だった。

 クロフネは続くジャパンCダート(現チャンピオンズC)も、やはり従来のレコードを大きく更新するタイムで7馬身差の圧勝劇を飾っている。だが、誰もが「その力を世界に示してほしい」と願っていたところで、右前脚に屈腱炎を発症し引退。

 主戦を務めた武豊騎手は、2011年にヴィクトワールピサが勝つまで「ドバイワールドカップ制覇に一番近かったのはクロフネ」と語っている。

 無論、これは極めて稀有な例だ。同じディープインパクト産駒なら、2015年のジャパンCで2着したラストインパクトが今年の東海S(G2)に出走して話題になったが、見せ場なく敗れているように簡単な話ではない。だが、統計的にもフレンチデピュティの血を引く「ディープインパクト×フレンチデピュティ」の配合馬ならダートを試してみる価値はあるはずだ。

 その中でも個人的に見てみたいのが、不振にあえぐ昨年のダービー馬マカヒキだ。

 史上最強世代といわれた昨年の日本ダービーを制し、その頂点になったマカヒキ。しかし、その後は凱旋門賞(仏G1)での大敗が尾を引いているのか、古馬になって迎えた京都記念(G2)と大阪杯(G1)は勝ち馬に完敗しており、本来の姿を見失っている感がある。

 この夏は休養し、秋には毎日王冠(G2)から天皇賞・秋(G1)への参戦が予定されているようだが、このままでは大きな期待も抱けそうにないのは筆者だけではないはずだ。

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