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【マイラーズC(G2)展望】「G1級」ソウルラッシュVS「G1馬」セリフォスが7度目対決!中山巧者の「アノ馬」もそろそろ関西で勝ってええやん?

【マイラーズC(G2)展望】「G1級」ソウルラッシュVS「G1馬」セリフォスが7度目対決!中山巧者の「アノ馬」もそろそろ関西で勝ってええやん?の画像1
ソウルラッシュ 撮影:Ruriko.I

春のマイル王決定戦・安田記念(G1)に向けた重要レース

 21日、京都競馬場ではマイラーズC(G2)が行われる。前哨戦を勝って安田記念(G1)へと進むのは果たしてどの馬か。展望していこう。

 ソウルラッシュ(牡6歳、栗東・池江泰寿厩舎)は、G1制覇まであと一歩のところまで来ている。

 2年前に1勝クラスからの4連勝で当レースを制覇。勢いそのままに安田記念へ向かったが、直線での不利もあって13着に敗れ連勝はストップした。

 秋にもマイルCS(G1)4着など上位争いを演じたが、重賞2勝目を挙げたのは昨年の京成杯オータムH(G3)。59kgの酷量を背負いながらも好位から貫録勝ちを収めた。

 続くマイルCSでは最内枠からスタートで躓くアクシデントに見舞われた。それでも道中はちょうど中団に位置。最後の直線で内目を鋭く伸びて先頭に立ち、ついに戴冠かと思われた瞬間、ナミュールの強襲に遭い2着に敗れた。

 年末には香港マイル(G1)で初の海外遠征も敢行。打倒ゴールデンシックスティを誓ったが、香港最強馬の前になすすべなく4着に敗れた。

 今回はそれ以来4か月ぶりの実戦となるが、これまでの戦いぶりから休み明けはむしろプラス。重賞3勝目を飾って安田記念へと弾みをつけたい。

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セリフォス 撮影:Ruriko.I

 G1級の力を持つソウルラッシュに対して、セリフォス(牡5歳、栗東・中内田充正厩舎)は、正真正銘のG1ウイナーである。

 2022年のマイルCSで古馬を撃破。ソダシやシュネルマイスターらの強豪を相手に完勝を収め、マイル界の新王者へ上り詰めた。

 ところが、4歳となった昨年は安田記念で2着はあったものの、年間を通じてまさかの未勝利。秋には連覇を狙ったマイルCSで2番人気に推されたものの8着に敗れ、キャリア11戦目で初の掲示板外という屈辱も味わった。さらに続く香港マイルでも7着とセリフォスらしからぬ凡走が続いている。

 陣営は前走の敗因の一つとして洋芝適性を挙げていたが、高速決着が見込まれる京都開幕週の芝でならその実力を如何なく発揮できるはず。また、ソウルラッシュとは初対決から4回連続で先着していたものの、直近の2回はいずれも先着を許している。G2以下ではデビューから4戦負けなしという実績、そして22年の最優秀短距離馬としてG2では負けるわけにはいかない。

復調気配の実績馬たちも侮れない

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エエヤン 撮影:Ruriko.I

 エエヤン(牡4歳、美浦・伊藤大士厩舎)は、昨年のニュージーランドT(G2)を未勝利戦からの3連勝で制覇。続くNHKマイルC(G1)でも2番人気に支持されたが9着に敗れた。

 それ以降も惨敗が続いていたが、ようやくこの馬らしさを見せたのが前走のダービー卿チャレンジT(G3)だった。

 8番人気の伏兵として臨んだ一戦で、鞍上のM.デムーロ騎手は果敢にハナを切り、後続を離していく積極策を見せた。直線で粘り込みを図ったが、最後はパラレルヴィジョンに差し切られての2着。それでも3戦3勝と得意にしていた中山マイル戦で復調のきっかけをつかめたのは大きな収穫といえるだろう。今回は自身3度目の関西遠征で真価が問われる。


 エエヤンと同じく前走で復調気配をのぞかせたのがアリストテレス(牡7歳、栗東・上村洋行厩舎)だ。

 4年前の菊花賞(G1)で三冠馬コントレイルを追い詰めたことを鮮明に記憶しているファンも少なくないだろう。明け4歳でアメリカジョッキークラブC(G2)を制し、秋の京都大賞典(G2)でも2着するなど、中長距離路線での活躍が期待されていたが、その後は低迷していた。

 そんなアリストテレスが久々に見応え十分の競馬を披露したのが前走の大阪城S(L)。着順こそ6着と掲示板外だったが、4角最後方からメンバー最速タイの上がり3ハロン34秒1の末脚を駆使した。

 今回はさらに距離を短縮して、実に4年半ぶりとなるマイル戦となるが、実力は秘めているだけに復活があってもおかしくないだろう。


 コレペティトール(牡4歳、栗東・中竹和也厩舎)は、元町S(3勝クラス)と京都金杯(G3)を2連勝中と勢いに乗る。前走は岩田康誠騎手の十八番イン突きが嵌った印象だが、引き続き同じ舞台で連勝を3に伸ばせるかに注目だ。

 この他には、21~22年にチャレンジC(G3)を連覇するなど実績上位のソーヴァリアント(牡6歳、美浦・大竹正博厩舎)、前走の六甲S(L)を直線一気の差し脚で勝利したボルザコフスキー(牡5歳、栗東・清水久詞厩舎)、過去3年の当レースに出走し5、5、8着のエアロロノア(セ7歳、栗東・笹田和秀厩舎)なども出走を予定している。

 ソウルラッシュが悲願のG1制覇に向けて重賞3勝目を飾るのか、それともセリフォスが5つ目の重賞タイトルを奪取するのか。はたまた“2強”の間に割って入る伏兵が現れるのか。注目のマイラーズCは21日、15時35分に発走予定となっている。

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