【福島牝馬S(G3)展望】今年「50戦0勝」騎手が本命馬に騎乗!? リバティアイランドに迫った実力を示せるか

1着馬にヴィクトリアマイル(G1)の優先出走権
20日に福島競馬場で行われるのは牝馬限定重賞の福島牝馬S(G3)。2014年から1着馬にヴィクトリアマイル(G1)の優先出走権が与えられるようになったが、ここをステップに春の女王決定戦に臨んだ馬は過去10年で「0-1-1-20」と本番に直結する傾向は見られない。
ただし、馬券に絡んだ2頭(15年ミナレット3着、17年デンコウアンジュ2着)は、18番人気と11番人気での激走。前哨戦はそれぞれ5着と4着に敗れていたが、本番では巻き返しに成功している。穴党には見逃し厳禁の一戦といえるかもしれない。
今年はG1でも好走経験があるシンリョクカ(牝4歳、美浦・竹内正洋厩舎)の走りに注目が集まりそうだ。通算成績は8戦1勝だが、1戦1勝で臨んだ阪神ジュベナイルF(G1)でリバティアイランドの2着に食い込んだ実力馬である。
3歳の春はぶっつけの桜花賞(G1)で6着、続くオークス(G1)5着と上位争いには加わっていた。ところが秋以降は古馬に交じって苦戦。3番人気に推された府中牝馬S(G2)で10着、続くエリザベス女王杯(G1)は9着、さらに今年初戦の日経新春杯(G2)が10着と掲示板に遠く及ばない凡走が続いていた。
しかし、前走の中山牝馬S(G3)で好位から3着に粘り込みに成功。1年3か月ぶりとなる馬券圏内に入り、その実力を改めて示した。福島での競馬は初めてとなるが、前走で小回り適性が高いことは証明済み。ここは2勝目を挙げる大チャンスとなりそうだ。
ただし騎乗予定の木幡初也騎手は14日終了時点で今年50戦0勝といまだ勝利がない。今年の初勝利が重賞になる可能性も十分ありそうだ。
ディープインパクトのラストクロップが久々の勝利を狙う

シンリョクカと同世代で、桜花賞とオークスでも対戦したライトクオンタム(牝4歳、栗東・武幸四郎厩舎)も久々の勝利を狙う。
ディープインパクトが残した数少ない最終世代の1頭は、デビュー2連勝でシンザン記念(G3)を制覇。3戦目の桜花賞でリバティアイランドに次ぐ2番人気に支持された逸材だ。
ところが同レースで8着に敗れると、続くオークスは17着に大敗。その後もクイーンS(G3)で9着と頭打ち状態に陥っていた。
復活の兆しを見せたのは、昨年末のターコイズS(G3)。53kgの軽ハンデも手伝って、見せ場十分の5着に入ると、前走・小倉日経オープン(OP)は、勝ち馬と0.1秒差の3着と善戦。「早めに行きましたが、目標にされた分」と鞍上が話したように、仕掛けのタイミング次第で勝ち負けの可能性もある好内容だった。
小回りのコースはベストとは言い難いが、前走から1ハロンの距離短縮はプラスに働くはず。重賞2勝目を挙げて春の大一番に向かいたい。

コスタボニータ(牝5歳、栗東・杉山佳明厩舎)は、昨年2月に3勝クラスを卒業。その後はオープンクラスで7連敗中だが、阪神牝馬S(G2)、クイーンS、愛知杯(G3)で全て3着と重賞でも通用するところを見せている。
前走の中山牝馬Sは5着に敗れはしたが、「大事に乗りすぎました」と鞍上が話したように仕掛けがやや遅れた面もあった。福島には初参戦となるが、立ち回りが上手な馬だけにアッサリ勝っても不思議ではない。

グランベルナデット(牝4歳、美浦・大竹正博厩舎)は、昨年の忘れな草賞(L)を制したが、腸炎でオークスを回避。秋に復帰後は凡走が続いたが、前走の初富士S(3勝クラス)を完勝して再びオープン入りを果たした。
本馬も福島は初参戦となるが、右回りコースで全3勝を挙げており、前走初めて手綱を取った横山武史騎手とも手が合う印象。2番手から押し切った前走のような強気な競馬で重賞初制覇を目指す。
フィールシンパシー(牝5歳、美浦・小島茂之厩舎)は、昨年秋に3勝クラスを勝つと、続くターコイズSで2着に好走。前走の中山牝馬Sでも11番人気で4着と善戦している。18戦中16戦で手綱を取る横山琉人騎手はJRAの重賞8度目のトライで初勝利がかかる。
この他には、2走前の愛知杯で2着、前走・中山牝馬Sは僅差の6着に好走したタガノパッション(牝6歳、栗東・武幸四郎厩舎)、2年前のフローラS(G2)を勝ったエリカヴィータ(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)、昨年のフラワーC(G3)勝ち馬のエミュー(牝4歳、美浦・和田正一郎厩舎)なども上位をうかがう。
福島で今年行われる最初の重賞、福島牝馬Sには4歳馬を中心に楽しみなメンバーがそろいそうだ。発走は20日、15時25分を予定している。
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