GJ > 競馬ニュース > 【ヴィクトリアマイル】武豊騎手「相思相愛」で4年連続の挑戦!
NEW

【ヴィクトリアマイル】武豊「相思相愛」の皆勤賞で4年連続の挑戦!ウオッカ以上にコンビを組んだ名牝…記録よりも記憶に残るディープインパクト産駒

【この記事のキーワード】, ,
ナミュールに騎乗する武豊騎手 撮影:Ruriko.I
ナミュールに騎乗する武豊騎手 撮影:Ruriko.I

 12日に東京競馬場で行われるヴィクトリアマイル(G1)。古馬牝馬のマイル女王を決めるこのレースに武豊騎手がナミュールに騎乗することで注目を集めている。

 パートナーは昨年のマイルCS(G1)を制し、昨年暮れに海外に遠征した香港マイル(G1)で3着、今年3月のドバイターフ(G1)で2着と、その実力は折り紙付き。中間の調整も順調に進んでおり、武豊騎手の15年ぶりとなるヴィクトリアマイル勝利も現実味を帯びてきた。

 とはいえ、長らくトップジョッキーに君臨しているレジェンドの優勝は、女傑ウオッカとコンビを組んだ2009年の一度のみ。その後、馬券圏内に好走したのも2018年のリスグラシュー(1番人気2着)くらい。相性がいいレースとはいえないかもしれない。

武豊がヴィクトリアマイルで最多騎乗の名パートナーとは

 ただ、これまで15回の騎乗機会があったヴィクトリアマイルの中で、記録よりも記憶に残る1頭がいたことに触れておきたい。

 前年の2着から翌年のリベンジに成功したウオッカとは、ヴィクトリアマイルで2度のコンビを組んだが、そのウオッカをさらに上回る4回のコンビを組んだ相手が、ディープインパクト産駒のスマートレイアーである。実際、ヴィクトリアマイルで武豊騎手が複数回の騎乗経験を持つのは、先述したウオッカとスマートレイアーの2頭だけだ。

 2年連続1番人気に支持され、いずれも連対を果たしたウオッカに対し、スマートレイアーは2014年(1番人気8着)、15年(6番人気10着)、16年(3番人気4着)、17年(4番人気4着)と皆勤賞だったが、馬券に絡むことはなかった。

 その一方で、4歳から7歳まで参戦したヴィクトリアマイルは、すべて武豊騎手が騎乗していたように相思相愛といえる関係。現役時代に10回コンビを組んだウオッカは、C.ルメール騎手による“略奪愛”でコンビ解消となったが、スマートレイアーとはくっついたり離れたりを繰り返しながら計19回も騎乗していた。

「G1には手が届きませんでしたが、当時の牝馬でトップクラスの1頭といえる実力の持ち主でしたね。血統的にも父ディープインパクトで母父ホワイトマズルと武豊騎手と縁のある馬が揃っていました。

遅咲きで春のクラシックには間に合いませんでしたが、秋華賞(G1)でメイショウマンボの2着に入り、古馬になっても重賞4勝と活躍しました。7歳でのちのG1馬シュヴァルグラン、ミッキーロケットを負かした京都大賞典(G2)は特に印象に残っています」(競馬誌ライター)

 年齢を重ねていくうちに、いつしか一部ファンの間で“レイアー姐さん”と呼ばれるようになったスマートレイアー。ラストランの有馬記念(G1)では、オジュウチョウサンに騎乗した武豊騎手だが、その前のエリザベス女王杯(G1)にただ1頭8歳で参戦したときも駆け付けたように最後まで愛し愛された関係だった。

 繁殖入り後に送り出した産駒スマートジェイナ、スマートワイスにも騎乗しているレジェンドの想いは、これからも続いていくだろう。

GJ 編集部

GJ 編集部

真剣勝負の裏にある真実に切り込むニュースサイト「GJ」の編集部です。これまで作成した記事は10000本以上。競馬歴10年超えの情報通が業界の「しがらみ」を取り払った「本音」や「真実」にも臆することなく、他のサイトとは一線を画したニュース、サービス提供を行っています。

真剣勝負の真実に切り込むニュースサイト「GJ」

Twitter:@GJ_koushiki

Instagram:@goraku.horse.racing0505

【ヴィクトリアマイル】武豊「相思相愛」の皆勤賞で4年連続の挑戦!ウオッカ以上にコンビを組んだ名牝…記録よりも記憶に残るディープインパクト産駒のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  2. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  3. JRA“6億円馬”ディナシー「セレクトセール最高落札馬は走らない」負の格言代表的存在が繁殖牝馬セールへ
  4. 成績低下のM.デムーロ、三浦皇成に「不穏」な噂…腕だけなく馬質も重要な騎手業、彼らが不満を隠せなかった「決定的な理由」とは
  5. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  6. 天才・武豊と帝王・岡部幸雄の意地がぶつかり合った「天と地」の決戦。天皇賞・春(G1)に25年の時を経て再び訪れた「世紀の対決」
  7. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  8. JRA M.デムーロ「低迷」のきっかけはドウデュースの調教師!? 復権に欠かせないのは失った信頼関係の改善か
  9. サトノアラジンに「鬱」疑惑!? 香港マイル(G1)に挑む日本マイル王の電撃引退の「裏事情」とは
  10. 四位洋文騎手が「トラウマ」嘆く……武豊騎手も不快感を露にした昨年「マイルCS」ディサイファの悲劇