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【ヴィクトリアマイル】武豊「相思相愛」の皆勤賞で4年連続の挑戦!ウオッカ以上にコンビを組んだ名牝…記録よりも記憶に残るディープインパクト産駒
![ナミュールに騎乗する武豊騎手 撮影:Ruriko.I](/wp-content/uploads/2030/10/Ruriko.I_20240407_takeyutaka_315.jpeg)
12日に東京競馬場で行われるヴィクトリアマイル(G1)。古馬牝馬のマイル女王を決めるこのレースに武豊騎手がナミュールに騎乗することで注目を集めている。
パートナーは昨年のマイルCS(G1)を制し、昨年暮れに海外に遠征した香港マイル(G1)で3着、今年3月のドバイターフ(G1)で2着と、その実力は折り紙付き。中間の調整も順調に進んでおり、武豊騎手の15年ぶりとなるヴィクトリアマイル勝利も現実味を帯びてきた。
とはいえ、長らくトップジョッキーに君臨しているレジェンドの優勝は、女傑ウオッカとコンビを組んだ2009年の一度のみ。その後、馬券圏内に好走したのも2018年のリスグラシュー(1番人気2着)くらい。相性がいいレースとはいえないかもしれない。
武豊がヴィクトリアマイルで最多騎乗の名パートナーとは
ただ、これまで15回の騎乗機会があったヴィクトリアマイルの中で、記録よりも記憶に残る1頭がいたことに触れておきたい。
前年の2着から翌年のリベンジに成功したウオッカとは、ヴィクトリアマイルで2度のコンビを組んだが、そのウオッカをさらに上回る4回のコンビを組んだ相手が、ディープインパクト産駒のスマートレイアーである。実際、ヴィクトリアマイルで武豊騎手が複数回の騎乗経験を持つのは、先述したウオッカとスマートレイアーの2頭だけだ。
2年連続1番人気に支持され、いずれも連対を果たしたウオッカに対し、スマートレイアーは2014年(1番人気8着)、15年(6番人気10着)、16年(3番人気4着)、17年(4番人気4着)と皆勤賞だったが、馬券に絡むことはなかった。
その一方で、4歳から7歳まで参戦したヴィクトリアマイルは、すべて武豊騎手が騎乗していたように相思相愛といえる関係。現役時代に10回コンビを組んだウオッカは、C.ルメール騎手による“略奪愛”でコンビ解消となったが、スマートレイアーとはくっついたり離れたりを繰り返しながら計19回も騎乗していた。
「G1には手が届きませんでしたが、当時の牝馬でトップクラスの1頭といえる実力の持ち主でしたね。血統的にも父ディープインパクトで母父ホワイトマズルと武豊騎手と縁のある馬が揃っていました。
遅咲きで春のクラシックには間に合いませんでしたが、秋華賞(G1)でメイショウマンボの2着に入り、古馬になっても重賞4勝と活躍しました。7歳でのちのG1馬シュヴァルグラン、ミッキーロケットを負かした京都大賞典(G2)は特に印象に残っています」(競馬誌ライター)
年齢を重ねていくうちに、いつしか一部ファンの間で“レイアー姐さん”と呼ばれるようになったスマートレイアー。ラストランの有馬記念(G1)では、オジュウチョウサンに騎乗した武豊騎手だが、その前のエリザベス女王杯(G1)にただ1頭8歳で参戦したときも駆け付けたように最後まで愛し愛された関係だった。
繁殖入り後に送り出した産駒スマートジェイナ、スマートワイスにも騎乗しているレジェンドの想いは、これからも続いていくだろう。
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