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戸崎圭太「苦杯」を喫したオークス、ダービーの雪辱へ。「もう一段上がる雰囲気がある」吉兆枠から狙う大金星

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オークスとダービーで2着に敗れた戸崎圭太騎手 撮影:Ruriko.I
オークスとダービーで2着に敗れた戸崎圭太騎手 撮影:Ruriko.I

 今年のオークス(G1)と日本ダービー(G1)が先週末をもって終了。前者はチェルヴィニア、後者はダノンデサイルが制しそれぞれ最高の栄誉を手にした。

 一方で勝者がいれば当然、敗者もいる。中でも最も悔しい思いをしたといっても過言ではないのが戸崎圭太騎手だろう。

戸崎圭太騎手、2週連続で苦杯…

 ダービーでは一冠目の皐月賞(G1)をレコード勝ちしたジャスティンミラノに継続騎乗が早々に決定。二冠制覇が濃厚と目されていた。またオークスではJ.モレイラ騎手がブラジルに一時帰国した関係で、桜花賞馬ステレンボッシュの騎乗依頼が舞い込んだ。2頭ともに大本命馬であり、両レースを勝利した経験のない戸崎騎手はダブルで初制覇も期待された。

 当日は両馬ともに1番人気に推されることとなった。しかし、オークスでは最後の直線でインコースから伸びたものの、外からチェルヴィニアの強襲に遭い2着。逆にダービーでは9番人気の伏兵ダノンデサイルに内をすくわれてしまい、こちらも2着と敗れた。

 オークスの後は「前にもう1頭いた、という感じでした」と勝者を称えていた戸崎騎手だったが、ダービー後は「人気に応えられず申し訳ありませんでした」と、期待に応えられなかったことに無念のコメントを残した。

 ちなみに同騎手はダービーを「最も勝ちたいレース」と公言している。そんな競馬の祭典に初めて1番人気で臨んだのだが、チャンスをモノにできなかった。後日『競馬ラボ』に連載している『週刊 戸崎圭太』では「正直、レースを見直すまでは今回はまだまだ時間が掛かるんじゃないかなと思います……」と悔しい胸の内を吐露している。

 そんな無念の結果に終わった戸崎騎手だが、2日に行われる安田記念(G1、東京・芝1600m)では、奇しくもダービーで立ちはだかったダノンデサイルと同じダノックスの所有馬ダノンスコーピオン(牡5歳、栗東・福永祐一厩舎)に騎乗予定だ。

復活の気配を漂わせるダノンスコーピオン

復調気配のダノンスコーピオン 撮影:Ruriko.I
復調気配のダノンスコーピオン 撮影:Ruriko.I

 同馬は言わずと知れた一昨年のNHKマイルC(G1)覇者。しかし、その後は9連敗を喫しており、馬券圏内からも1年半以上遠ざかっている。またデビューから所属していた安田隆行厩舎が今春、定年で解散したため3月に開業した福永厩舎に移籍することとなった。

 ただ、転厩初戦となった前走の京王杯スプリングC(G2)では、久々にこの馬らしい切れ味をみせて4着。このときが初コンビだった戸崎騎手も「復調の兆しを感じましたし、これを使ってもう一段上がる雰囲気があります」と手応えを掴んだ様子。今回は距離が1ハロン延びて2年前に制したNHKマイルCと同じ舞台となる。

「前走で復活の兆しをみせたダノンスコーピオンは、その後も美浦に滞在し調整が進められてきました。安田記念の最終追い切りはウッドでラスト1ハロン10秒8の超抜時計をマーク。これには跨った福永師も『動きの質が上がっていて驚いた。期待以上だった』と、上昇度に太鼓判を押していましたよ」(競馬誌ライター)

 1日14時の段階で11番人気の低評価に留まっているダノンスコーピオンだが、大外18番枠はNHKマイルCを勝ったときと同じだ。ちなみに昨年、戸崎騎手がソングラインとのコンビで安田記念を制したときも18番枠だった。

 オークス、ダービーは苦杯をなめる結果となった戸崎騎手だが、ここ2週の借りを返すチャンスは残っていそうだ。

GJ 編集部

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