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【日本ダービー】戸崎圭太、ジャスティンミラノと悲願のダービー制覇へ! 2冠阻止に燃えるC.ルメール×レガレイラ、J.モレイラ×ダノンエアズロックの状態は?【極選マル秘現場ネタ】

ジャスティンミラノ 撮影:Ruriko.I
ジャスティンミラノ 撮影:Ruriko.I

 26日の東京競馬場メインレースは日本ダービー(G1)だ。今年はジャスティンミラノ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)が、無敗の2冠馬になれるのかが注目されている。

 3連勝で皐月賞馬となったジャスティンミラノ。前走は勝負どころで手応えが一瞬怪しい素振りを見せたものの、最後は力強く伸びて見事に優勝を果たした。

 操縦性に優れたタイプで、どのようなコースにも対応できる。それでも、跳びが大きくてゆったり走るため、最も向いている舞台は東京競馬場と見るべきだろう。

 スタッフも「この馬の力さえ発揮できれば」と力強く語る。管理する友道厩舎はこれまで3頭もダービー馬を輩出。ダービーを勝つための仕上げのノウハウは確立されているはずだ。

 そして鞍上を務めるのは戸崎圭太騎手。これまで9回ダービーに挑戦し、2回の2着はあるが、栄冠にまであと一歩届いていない。

 キャリアのなかでも最もダービージョッキーに迫ったのは2019年、ダノンキングリーに騎乗したときだろう。

 リオンリオンが逃げてハイペースで流れる中、中団好位で進んでいたダノンキングリーは最後の直線で力強く進出。だが、さらに前のポジションにいたロジャーバローズを捉えきれず、クビ差2着に終わった。

 今年“こそ”は俺の年にする。戸崎騎手の気合いの入り方は尋常ではないだろう。

 

■2冠阻止に燃えるライバルたちの現在地

レガレイラ 撮影:Ruriko.I
レガレイラ 撮影:Ruriko.I

 しかし、ライバルたちも栄光を掴む様をただ傍観しているわけにはいかない。2冠阻止に向けて、虎視眈々と準備を進めているようだ。その筆頭として挙げられるのは、牝馬としてウオッカ以来のダービー優勝を狙うレガレイラ(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)だ。

 例年と比較してハイペースで進んだ皐月賞(G1)では1番人気に支持されながら6着。ゲートの出が速くないレガレイラは、流れに乗りそこねたのが痛かった。しかし、最後はしっかりと脚を使っていたため、そこまで悲観するような内容ではない。

「スタートが遅いことを今更どうこう言うつもりはないです。距離は延びますが、折り合いが付くタイプなので問題ないでしょう。牡馬にも負けないポテンシャルを秘めているので巻き返したいです」(美浦関係者A)

 前回、落馬の影響で騎乗できなかった主戦のC.ルメール騎手が今回から復帰。4戦中3戦に騎乗し、癖を知り尽くしている主戦騎手ならば、本来の力を引き出せるだろう。

 馬主のサンデーレーシングは10月に行われる凱旋門賞(仏G1)に、レガレイラを登録したと明かしている。日本一の称号を手にして、世界の頂点へ。陣営が思い描く未来予想図を現実のものとすることができるだろうか?

コスモキュランダ 撮影:Ruriko.I
コスモキュランダ 撮影:Ruriko.I

 皐月賞ではジャスティンミラノにクビ差で、涙を飲んだコスモキュランダ(牡3歳、美浦・加藤士津八厩舎)は大舞台でのリベンジに燃えている。

 前走は中団で進むと、4角で外を回って進出。残り200mからジャスティンミラノに併せる形で伸びていった。しかし、交わすことはできず2着に終わった。

「皐月賞では弥生賞ディープインパクト記念(G2)が、フロックではないことを証明できました。そして、あの激戦がコスモキュランダを一段と強くさせてくれたと信じています。

中間も順調に調整ができて、イメージ通りになってきました。操縦性の高さも売りで、左回りや距離延長もまったく問題ありません」(美浦関係者B)

 今回はJ.モレイラ騎手からM.デムーロ騎手へと手が戻る。弥生賞を圧巻の走りで制したコンビは上位に迫ることができるだろうか。


 そして優勝請負人・モレイラ騎手を鞍上に迎えたダノンエアズロック(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)。プリンシパルS組史上初となる戴冠を目指す。

 始動戦の弥生賞は軽度の骨折の影響もあってか7着。ダービーに向けて一縷の望みを託し、プリンシパルS(L)に出走した。準備期間はわずか2か月、さらに故障明けとあって調整は困難を極めたようで、管理する堀師も「息の方はまだ七、八分程度」と話していた。

 だがフタを開ければ、ゴール前で流す余裕を見せつつ、2着に1馬身1/4差の快勝。モレイラ騎手からは、「2400mに延びるのは、さらにいいかも」と先を見据える発言も飛び出した。

「前走のダメージはなく、レントゲン検査で故障箇所も問題はないようです。

またノド鳴りの症状を見せていた時期もあったのですが、今回は落ち着いていますね。前回、堀師が七、八分と明かしていた息遣いも格段に良くなっています。仕上がりは前回以上と見てもいいはずです」(美浦関係者C)

 プリンシパルSを経て日本ダービーに向かった馬で最高着順は、96年ダンスインザダークの2着。それ以降は、18年コズミックフォースなど3着に入った馬は4頭いるが、勝利は遠い。

 故障を乗り越えてダービーに挑戦するダノンエアズロックの結果やいかに!?

 

「青葉賞馬はダービーを勝てない」

 今年、長く競馬界でささやかれるジンクスを打ち破る資格を持つのは、シュガークン(牡3歳、栗東・清水久詞厩舎)だ。

 本番と同じ東京・芝2400mで行われた青葉賞(G2)では、好位のインコースをスムーズに追走。残り400mでライバルを押しのけるように外に進路を切り替えて抜け出すと、後続の追撃を凌いで優勝を果たした。

「新馬戦こそ2着でしたが、その後すぐに切り替えて、3連勝を達成。ダービーに間に合いました。

今回は長距離輸送もあり、テンションをあげすぎないように調整を行っているので落ち着きがあっていい雰囲気です。

ただ青葉賞では完璧な立ち回りを見せたにもかかわらず、アタマ差の辛勝。現時点で皐月賞組とは差があります。武豊騎手も、色んなところで『キタサンブラックと比べるのは時期尚早』といった趣旨のコメントをしていますしね」(栗東関係者B)

 兄のキタサンブラックも本格化したのは3歳秋以降だった。素質は高く評価されているものの、今回はさすがに分が悪いか。

サンライズアース 撮影:Ruriko.I
サンライズアース 撮影:Ruriko.I

 過去10年で【1.2.1.6】複勝率40%を記録している1枠1番。今年、その絶好枠に入ったのはサンライズアース(牡3歳、栗東・石坂公一厩舎)だ。

 今年のすみれS(L)では最後方からのスタートながら、向正面で早めの仕掛けから先頭に立つと、そのまま押し切って優勝。強い勝ち方を見せた。

 だが皐月賞では12着。勝負どころで中団から外を上がっていくも、ライバルの動きに過剰すぎる反応を示してしまい、外へ逃避するような動きを見せてしまう。そのまま巻き返すことできなかった。

「まだ幼く繊細なところがあるんですが、前走ではそれが露呈してしまいましたね。

今回、デムーロ騎手から池添謙一騎手へ乗り替わります。テン乗りですが、2週続けて稽古で乗ってもらい、感覚や癖を掴んでもらったので問題はないでしょう。動きや馬体の張り、毛ヅヤを見ても状態はバツグンです。

今回、内枠を引きましたが、近2戦はスタート時にダッシュがつかず、他馬に包まれてしまいました。陣営としては先行してスタミナを生かす形が理想。池添騎手に持ち味を引き出してほしいです」(栗東関係者C)

 現役騎手の中でも大舞台での活躍が目立っている池添騎手。持ち前の勝負強さを発揮して、サンライズアースで上位争いを繰り広げることができるか。

 2021年に誕生した約8000頭のサラブレッドの頂点が決まる日本ダービー。今年はどんなドラマが待ち受けているのだろうか? 15時40分の発走を楽しみに待ちたい。

GJ 編集部

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