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【日本ダービー】武豊シュガークンの選択は吉か凶か!? ドゥラメンテ超えた皐月賞にカラクリ…人気の盲点となる「特注馬」をピックアップ
![ジャスティンミラノ 撮影:Ruriko.I](/wp-content/uploads/2030/10/Ruriko.I_20240414_jasuteinmirano_tosakikeita_238.jpeg)
枠順も確定し、3歳世代の頂点を決する日本ダービー(G1)の開催も近づいた。下馬評では無敗の皐月賞馬ジャスティンミラノと昨年のホープフルS(G1)で牡馬を蹴散らしたレガレイラが人気を集めそうだが、改めて今年の皐月賞(G1)の結果を見直してみたい。
まず念頭に入れておきたいのは、勝ちタイムの1分57秒1がとんでもないレコードだった点だ。2017年にアルアインのマークした1分57秒8を0秒7も上回った。その年のメンバーレベルや馬場の違いがあるにしても、ここまで大きく更新されたことに違和感がある。
二冠馬ドゥラメンテのタイムすら超えた今年の皐月賞
皐月賞当日の8R野島崎特別(2勝クラス)でさえ1分58秒2が出ていたのだから、G1 で1分57秒台のタイムが出たのも納得だ。ちなみに野島崎特別の1分58秒2は、2015年の二冠馬ドゥラメンテと同タイム。キタサンブラックやリアルスティールのいたハイレベル世代と比べて、今年のレベルが大幅に上だったかどうかは分からないところだ。
また、レコードが出た背景に前半1000mを57秒5で飛ばしたメイショウタバルの存在も無関係ではないだろう。かといってレース展開としては、暴走気味に1頭が後続を離しており、2番手以降の馬はそこまでハイペースではなかったことも思い出したい。
それは勝ったジャスティンミラノが最後の直線で4番手、3着ジャンタルマンタルも2番手だったことでも察しがつく。むしろ8番手から勝ち馬をクビ差まで追い詰めたコスモキュランダの強さも目についた。
近年は馬場の高速化も話題に上るようになっており、一昔前のようにハイペース=差し追い込み馬ばかりの決着とはならないケースも増えてきたが、今年の皐月賞もまた似たようなパターンかもしれない。
いわゆるズブズブのハイペース決着であれば、先行勢の上がり3ハロンのタイムに35秒台や36秒台もザラだったのだが、今年の皐月賞で掲示板に載った馬たちは、5頭すべてが34秒台を計時していたのだ。
イメージ的にはパンサラッサが大逃げした2022年の天皇賞・秋(G1)が近いか。勿論好位からの競馬で好走した上位入線馬が強かったのは事実だが、後方から鋭い脚を繰り出していた馬たちも不完全燃焼に終わっていたともいえる。
そう考えた際に注目したいのは、上がり3ハロン最速タイを記録していた13番手のレガレイラと16番手から追い上げたエコロヴァルツ、34秒1で3位だったアーバンシックの3頭だ。
![エコロヴァルツ 撮影:Ruriko.I](/wp-content/uploads/2030/10/Ruriko.I_20240414_ekorovuarutsu_179.jpeg)
C.ルメール騎手に手が戻るレガレイラや横山武史騎手のアーバンシックは、ある程度人気になるため、あえて特注馬に抜擢したいのは7着に敗れたエコロヴァルツ。主戦を任されていた武豊騎手が青葉賞(G2)勝ちのシュガークンを選択したため、実力の割に人気の盲点となることはほぼ確実だろう。
武豊の選択は吉か凶か
武豊騎手が選ばなかったという先入観もあってか、『netkeiba.com』の単勝予想オッズも24日現在で15番人気の想定。レジェンドが乗らなかったとしても、手綱を取るのは百戦錬磨のベテラン岩田康誠騎手なら頼もしい。
スタート後の不利で最後方から大外を回した昨年の朝日杯フューチュリティS(G1)で2着。5着に敗れた共同通信杯(G3)も折り合いを欠いて力を出し切れなかった。後方から進めた皐月賞も結果的に前残りだったとすればチャンスは十分。配当的な妙味も十分に期待できる大穴としてピックアップしたい。
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