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戸崎圭太「7度目の2着」にツキのなさ!? 大本命ジャスティンミラノ、ステレンボッシュで連敗…「鬼門」で更新した屈辱のシルバーメダル
![ダービーで2着に敗れた戸崎圭太騎手 撮影:Ruriko.I](/wp-content/uploads/2023/10/Ruriko.I_20221030_tosakikeita_193.jpeg)
デビューから3連勝で皐月賞(G1)を制したジャスティンミラノ。主戦の戸崎圭太騎手を背に日本ダービー(G1)で無敗の二冠を狙ったが、先に抜け出したダノンデサイルを最後まで捕まえられずにゴール。それと同時に「ダービージョッキー戸崎圭太誕生」もお預けとなった。
「最後の直線でも反応して伸びてくれましたが、内から1頭いて負けてしまい、人気に応えられず申し訳ありませんでした」
敗戦をそう振り返った戸崎騎手だが、結果こそ2着でもパートナーの持ち味を十分に引き出す好騎乗だったことは間違いない。7枠15番の外枠を引いたことについては、元々ジャスティンミラノは7枠で3連勝していた馬。内が有利な馬場状態でマイナスとなった可能性も考えられるが、そこまで大きな不利はなかったのではないか。
ただ、ダノンデサイルがかつてない激走を見せたことは、9番人気の伏兵に過ぎなかった評価からも伝わる。皐月賞のレース直前に右前肢跛行発症のため競走除外。1月の京成杯(G3)から4ヶ月ぶりの実戦という不安もあった。
今回は、大一番を前に悔いのない仕上げを施した陣営、最高のパフォーマンスを披露したダノンデサイル、好騎乗で勝利へと導いた横山典弘騎手に勝利の女神が微笑む結果となった。
その一方で、戸崎騎手にとってG1における東京競馬場の芝2400mが、鬼門となりつつあることも事実だ。何しろ戸崎騎手は、これまでこの条件で勝ったことがなかったからである。
■戸崎圭太騎手のG1・2着(東京芝2400m)
13年オークス エバーブロッサム(5番人気)
15年オークス ルージュバック(1番人気)
16年オークス チェッキーノ(2番人気)
18年ダービー エポカドーロ(4番人気)
19年ダービー ダノンキングリー(3番人気)
24年オークス ステレンボッシュ(1番人気)
24年ダービー ジャスティンミラノ(1番人気)
オークス(G1)のステレンボッシュ、ダービーのジャスティンミラノと大本命馬に騎乗して2週連続2着に惜敗した戸崎騎手だが、実はこれが7度目の2着。騎乗馬も1番人気3頭、2~5番人気が1頭ずつとチャンスのある馬だった。勝負は時の運ということわざがあるとはいえ、これだけ続くと同情したくなる成績である。
「2週連続で大本命馬に騎乗する今年の春は、そろそろどちらかで勝つと期待していたファンも多かったです。もちろん、一番悔しい思いをしているのは戸崎騎手自身だと思いますが、ネットの掲示板やSNSなどでは、一部の意地が悪いファンから『また2着じゃないか?』という声も聞かれましたね。
ただそういった話をしていたファンも、内心ではいい意味で予想を裏切って欲しいという気持ちの裏返しだった可能性もあります。秋には同じ舞台でジャパンC(G1)もありますから、騎乗機会があるようなら連敗をストップしてもらいたいです。SNSを見ていても戸崎騎手を応援しているファンも大勢見掛けました。次の機会でリベンジに期待しましょう」(競馬誌ライター)
未勝利が続く東京芝2400mのG1で7度目のシルバーメダルという屈辱を味わった戸崎騎手だが、壁として立ちはだかった横山典騎手もかつてはG1で2着の多い騎手として有名だった。この敗戦を糧にして、さらに腕に磨きをかけたとき、待ちに待った戴冠が訪れると期待したい。
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