
「ブロードアピールを彷彿」最後方から15頭ゴボウ抜きにC.ルメールもガッツポーズ!「すごい加速だった」妹も先日重賞制覇で新星に浮上

2日の安田記念(G1)はロマンチックウォリアーが優勝。最後の直線半ばで先頭に立つと、2着のナミュール以下を尻目に危なげなく押し切り。“香港最強馬”の貫禄を見せつける勝ちっぷりだった。
また、東京競馬場ではロマンチックウォリアーが勝利する約40分前にも、度肝を抜くパフォーマンスで1着となった馬がいた。10RのタイキシャトルC(3勝クラス、ダート1400m)を制したバグラダス(牡4歳、美浦・嘉藤貴行厩舎)だ。
度肝を抜く勝ち方を決めたバグラダス
同馬は一昨年の朝日杯フューチュリティS(G1)で5着があるものの、ここまで13戦3勝という成績。近4戦では2着と3着がそれぞれ2回ずつあり、先行するものの決め手を欠くレースが続いていた。
今回は1枠1番から躓くようなスタートとなり、道中は16頭立ての最後方を追走したバグラダス。結果的にキャリアで初となる追い込みとなった。

4コーナーを16番手で通過し、最後の直線に向いたところでも最後方。だが、鞍上のC.ルメール騎手が徐々に外に持ち出して進路を確保してゴーサインを出すと、まさに豪脚一閃。直線だけでライバル15頭をゴボウ抜きにした。
レース上がりを約2秒も上回るラスト3ハロン34秒1は、もちろんメンバー最速。最後は2着に1馬身半差をつける完勝だった。
「この日のダートは重馬場だったこともあってか、ここまで行われたレース4つのうち2レースが逃げ切り勝ち。残る2つも4角で7番手以内にいた馬が勝利と、前目につけた馬に有利なコンディションでした。それをバグラダスはまさか4角16番手から差し切ってしまうとは……。
東京ダート1400mで勝ちタイムの1分21秒8も、フェブラリーS(G1)の覇者ノンコノユメが2018年の根岸S(G3)で叩き出したレコードとわずか0秒3差でした」(競馬記者)
条件戦だったもののゴール後にはガッツポーズも披露したルメール騎手はレース後「外に出して前が開くと、凄い加速でした」とバグラダスと最後の脚を絶賛した。
レース後のSNSやネット掲示板にも「あの位置から差し切るのか。強すぎ」「ブロードアピールを彷彿とさせる追い込み」「バグラダスがブロードアピールした!」「本当に強すぎる」と、強烈な末脚を武器に活躍した往年の名馬を引き合いに出して称賛する声も寄せられていた。
ちなみにバグラダスは、先日の葵S(G3)をレースレコードタイで勝利した短距離界の新星ピューロマジックの兄となる。秋に向けて兄妹で楽しみな存在となりそうだ。
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