C.ルメール×木村哲也厩舎から新たな「大物」が登場! 追い切りでレガレイラと互角の動きを披露、ケタ違いの末脚でデビューVに「上まで行ける馬」
26日の東京4Rでアンパドゥ(牡3歳、美浦・木村哲也厩舎)に騎乗し1着となったC.ルメール騎手。これで騎乗機会11戦連続連対となり、自身が持っていた10戦連続連対を塗り替えるJRA新記録を樹立した。
偉業をやってのけた同騎手は「やったー、信じられない」と歓喜のコメント。さらに「エージェント、厩舎のおかげでいい結果を出せました」と、関係者に感謝の言葉を述べていた。
今年3月のドバイワールドカップデーで落馬し骨折などの重傷を負い、約1ヶ月間の休養を余儀なくされたルメール騎手。ただ復帰後はその影響を感じさせない手綱さばきで勝ち星を量産している。この勢いなら全国リーディングに返り咲くのも時間の問題だろう。
また、ルメール騎手の騎乗も然ることながら、今回が初出走だったにもかかわらず、既走馬相手に完勝を決めたアンパドゥの走りも見事だった。
レガレイラと互角の動きを見せていたアンパドゥ
イフラージ産駒の同馬は、近親に昨年のブリーダーズCマイル(米G1)などG1・3勝のマスターオブザシーズがいる血統だ。期待の良血であることはもちろんだが、実は初陣に向けてここ2週の追い切りも目を引いていた。
というのも、アンパドゥはホープフルS(G1)勝ち馬であるレガレイラと併せ馬を行うと、食らいつく走りを披露。デビュー前だったにもかかわらず、日本ダービー(G1)でも5着に健闘する僚馬とほとんど互角の動きを見せていたのだ。
その追い切りも評価されてか、レースでは1番人気の支持。芝1600mの一戦で道中は中団を追走。最後の直線で外に出されると、メンバー唯一の33秒台となる上がり3ハロン33秒6の末脚で先行勢を豪快に差し切った。
「最後の直線半ばでは、まだ先頭と距離があったため、ルメール騎手の記録もここでストップかと思いましたが、恐れ入りました。エンジンが掛かってからは、まさに次元が違う伸びで、このクラスでは力が一枚も二枚も抜けていましたね。体質が弱くてデビューこそ遅れましたが、これは楽しみな新星が現れましたよ」(競馬誌ライター)
レース後にはルメール騎手も「直線は凄い脚で伸びた。上まで行ける馬」と、アンパドゥの実力と将来性を高評価していた。
G1・6勝の実績を引っ提げて昨年引退したイクイノックスや、今年のオークス(G1)を制したチェルヴィニアと同じルメール騎手×木村厩舎タッグとなるアンパドゥ。遅れてきた大物の走りに今後も注目だ。
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