「劇場版ウマ娘」で話題のダンツフレームも該当!サイレンススズカやマーベラスサンデーの名前も…「初勝利&生涯唯一」のG1が宝塚記念だった馬たち

現在大ヒット公開中の『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』(東宝)。こちらは2001年の牡馬クラシック戦線をモデルとした映画だが、主人公ジャングルポケットを中心にアグネスタキオン、ダンツフレーム、マンハッタンカフェといった「ウマ娘」たちが登場する。
ファンタジーの世界とはいえ、実在の競走馬を擬人化、女性化することについて賛否両論あるものの、史実へのリスペクトも十分に伝わる内容に仕上がっており、競馬をそれほど知らない人でも比較的世界観を受け入れられるのではないか。
絶好チャンスで手に入れた生涯唯一のG1タイトル
ちょうど今週末は23日に宝塚記念(G1)が開催されるタイミングということもあり、今回は「劇場版 ウマ娘」に登場するダンツフレームが優勝した2002年の宝塚記念を振り返ってみたい。
父ブライアンズタイムと母インターピレネーとの間に生まれた牡馬は、2000年6月函館のダート1000m戦でデビュー。初戦を2着に敗れたものの、同条件の2戦目を勝ち上がって芝に路線変更する。
距離も徐々に延ばしていき、ききょうS(OP、阪神・芝1400m=1着)、野路菊S(OP、阪神・芝1600m=1着)、きさらぎ賞(G3、京都・芝1800m=2着)、アーリントンC(G3、阪神・芝1600m=1着)とトップクラスの実力を証明した。
ただ、この年には後に「幻の三冠馬」といわれたアグネスタキオン、ダービー馬ジャングルポケットといった強敵の前にG1の栄冠は手が届かなかった。
秋には菊花賞(G1)に挑戦するも上がり馬マンハッタンカフェの5着に敗戦。これを機に陣営はマイルCS(G1、京都・芝1600m=5着)や翌年の京王杯スプリングC(G2、東京・芝1400m=4着)、安田記念(G1、東京・芝1600m=2着)と善戦しながら勝ち切れない日々が続いた。
そして再び中距離路線へ矛先を転じたのが、2002年の宝塚記念である。
世紀末覇者と呼ばれたテイエムオペラオーが引退し、同年の天皇賞・春(G1)で三強を形成したマンハッタンカフェ、ジャングルポケット、ナリタトップロードらも不在。出走した12頭の中で前走がG1の馬は、安田記念を使われたダンツフレームただ1頭。与しやすいメンバーだったこともあって、1年4か月ぶりに1番人気の支持を得た。
レースは3歳馬ローエングリンがハナを奪って1000m通過60秒0と平均的なラップで後続を牽引する。最終コーナーでエアシャカールが追いすがるも伸びはもうひとつ。二の脚を使ったローエングリンが粘り込みを図ったところを、外から強襲したダンツフレームとツルマルボーイの2頭が一気に交わし去り、両馬の争いは猛追を凌いだダンツフレームに軍配が上がった。
ただ、これで現役最強馬の座を手に入れたのかというと、現実はそう簡単でもない。その後は台頭してきた新勢力やトップクラスの馬を相手に苦戦。翌年の宝塚記念で7着に敗れたのを最後にJRAの競走馬登録を抹消された。
引退後は種牡馬になる予定だったとはいえ、評価はそれほど高いものではなく、オーナーは地方競馬での復帰を決定。1年4か月ぶりのレースで2着に健闘したものの、その後は振るわず、2005年の川崎記念(G1)で11着に敗れたのを最後に競走生活の幕を閉じることとなった。引退から約2か月が過ぎた8月28日、肺炎により7歳で天国へと旅立ち、地方競馬教養センター内に墓標が建てられている(訪問不可)。
■宝塚記念が「初&唯一」のG1勝利だった馬(1990年以降)
1990年オサイチジョージ
1991年メジロライアン
1995年ダンツシアトル
1997年マーベラスサンデー
1998年サイレンススズカ
2001年メイショウドトウ
2002年ダンツフレーム
2008年エイシンデピュティ
2010年ナカヤマフェスタ
2011年アーネストリー
2018年ミッキーロケット
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