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ノーステッキで「9馬身差」、永島まなみを背に1番人気V…JRA初出走で快挙を決めた「ディープインパクト後継種牡馬」が九州でブレイク?
![画像はイメージ](/wp-content/uploads/2019/10/19o-rukama-nakayamakeiba01.jpg)
“夏コク一番星”に輝いたエイヨーアメジスト
先週から始まった夏の小倉開催。土曜5Rの新馬戦(九州産限定)を勝利し“夏コク一番星”に輝いたのがエイヨーアメジストだった。
芝1200mの一戦で好スタートを決め、楽にハナへ。そのまま最後の直線に入るとノーステッキのまま後続を9馬身突き放す大楽勝。騎乗した田口貫太騎手も「最後も余力がありました。次も楽しみです」と褒め称えていた。
また、エイヨーアメジストが勝ったことで産駒がJRA初勝利となったのが、種牡馬アレスバローズだ。
ディープインパクト産駒のアレスバローズは現役時代、短距離を中心に活躍し重賞2勝。G1にこそ手が届かなかったものの、7歳まで現役を続け34戦を走り抜いた。競走生活を退くと2020年から北海道新冠町の優駿スタリオンステーションで種牡馬入りを果たした。
しかし、1年目の種付け頭数は12頭と多くなく、初年度産駒はここまで中央未出走。アレスバローズ自身も北海道での種牡馬生活はわずか1年で終わり、2021年からは九州・熊本の地に移って種牡馬生活を再スタートさせることとなる。
ただ、この移動がアレスバローズにとっては好機となったか、移籍初年度は33頭の繁殖牝馬を集め、前年から一気に3倍近く増える。その中から誕生した1頭が先述の新馬戦で圧勝劇を演じたエイヨーアメジストである。
JRA初出走でワンツーフィニッシュの快挙!
ちなみにアレスバローズ産駒はこのレースが記念すべき中央デビューとなり、2着のナンシヨウトも同種牡馬の産駒だった。つまり種牡馬アレスバローズはJRA初出走でワンツーフィニッシュの快挙を決めてみせたのだ。
「アレスバローズ産駒は翌日の九州産馬限定新馬戦も、1番人気ケイテンアイジンが永島まなみ騎手を背に1馬身半差の完勝。アレスバローズ自身が現役時代に小倉・芝1200mで行われた北九州記念(G3)を当時の日本レコードとわずか0秒1差の1分6秒6で勝っており、この舞台は相性が良さそうです。産駒が先週2勝したことで2歳種牡馬リーディングでも7位に浮上しています。
(エイヨーアメジストを管理する)牧田和弥調教師は『タイムもまだ詰められる』、ケイテンアイジンの永島騎手は『もっと良くなると思います』と好感触。アレスバローズが6歳で初重賞制覇を飾った遅咲きだったように、産駒たちも伸びしろが十分に期待できます」(競馬記者)
エイヨーアメジストは引き続き田口騎手とのコンビで、20日のひまわり賞(OP)に向かうことが決まった。ここにはケイテンアイジンも参戦を予定している。新馬勝ちを飾った産駒2頭が今度は同じレースで激突する見込みだ。
今後も九州産限定レースが開催される小倉ではもちろん、他場でもそのスピードは通用するのか。アレスバローズ産駒たちの走りに注目したい。
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