残り「2頭」となった名種牡馬の産駒が狙う重賞タイトル! イクイノックス、テーオーロイヤル輩出、「名馬2頭」は次のステージへ
7日に行われる七夕賞(G3)。人気の一角となるのが新潟大賞典(G3)5着からここに挑むリフレーミングだ。
同馬は七夕賞の舞台となる福島・芝2000mで2戦2勝というコース巧者。それ以外の部分でも、残り少なくなったキングヘイロー産駒として注目を集めている存在だ。
キングヘイロー産駒はリフレーミングを含めても、中央に現役馬は残り3頭しかいない。現役時代に高松宮記念(G1)を制したキングヘイロー自身も2019年に他界しているため、これ以上産駒が増えることもない。仮にリフレーミングが勝利すると、亡き父に5年ぶりとなる重賞タイトルをプレゼントすることとなる。
一方、キングヘイローをさらに下回り、中央の現役馬が残り2頭となっている種牡馬もいる。それがマンハッタンカフェだ。
マンハッタンカフェ産駒は中央に残り2頭…
マンハッタンカフェといえば現役時代に菊花賞、有馬記念、天皇賞・春とG1を3勝。2500m以上のレースで無類の強さを発揮した名ステイヤー。2003年に種牡馬入りしてからも、初年度から200頭以上の繁殖牝馬を集めるなど人気を博した。その期待に応えてレッドディザイアやヒルノダムール、クイーンズリングといったG1馬を輩出してきた。
2009年にはリーディングサイヤーに輝き、名実ともにトップ種牡馬となったものの、残念ながら2015年に17歳で他界。それから10年近くの月日が流れたため、残りの産駒が少なくなってくることはある意味当然といえる。
そのマンハッタンカフェのラストクロップであり、残る現役馬2頭のうちの1頭であるダンディズム(セ8歳、栗東・野中賢二厩舎)が七夕賞に出走を予定している。
今年で8歳と競走馬としてはベテランとなったが、2月にオープン初勝利を決めるなど衰えは感じられない。前走の目黒記念(G2)でもメンバー3位となる上がり3ハロン33秒3の末脚で、勝ち馬のシュトルーヴェからわずか0秒3差の6着に好走した。
昨年の福島記念(G3)では12番人気の低評価を覆してタイム差なしの2着に好走したように、コース適性もありそうだ。管理する野中師も「舞台はいい。あとは展開が向けば」と色気十分。こちらも優勝すれば亡き父に4年ぶりとなる重賞タイトルを届けることとなる。
母父として活躍するキングヘイローとマンハッタンカフェ
ちなみに、直仔こそ残りわずかとなってきたものの、キングヘイローは母父として世界最強馬のイクイノックスを筆頭にキングズソードやピクシーナイトといったG1馬、他にもディープボンドやドゥーラなど実力馬を送り出しており大活躍中だ。
また、マンハッタンカフェも同じく母父として昨年のダービー馬やタスティエーラや、今年の天皇賞・春を勝ったテーオーロイヤル、ダートG1馬テーオーケインズなどを輩出している。
一時代を築いた名馬2頭は今後、母父として存分に輝きを放ってくれることだろう。
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