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日本ダービーを上回る「快時計」で評価一変!ファインモーションやマンハッタンカフェも出走した出世レースに菊花賞最大の「惑星候補」が登場

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 30日、札幌競馬場の9Rで阿寒湖特別(2勝クラス・芝2600m)が行われる。秋の大舞台を目指す夏の上がり馬が誕生する密かな出世レースとして、ファンの間でも毎年注目を集めるレースだ。

 一介の条件戦であるにもかからず、何しろ過去の勝ち馬が凄まじい。2001年には後のG1・3勝馬マンハッタンカフェが優勝。その翌年には無敗で秋華賞(G1)とエリザベス女王杯(G1)を勝つファインモーションが制した。2000mで開催されていた1997年にも、ラストランで海外G1を制するステイゴールドが勝ち馬として名を連ねている。

「他にも目黒記念(G2)を勝ったホクトスルタンやスマートロビンなどが阿寒湖特別の勝ち馬にいますね。近年でも2019年に勝ったヒシゲッコウが、菊花賞(G1)で4番人気に支持されるなど、ラスト一冠のステップレースとしても役割を果たしているようです。ちなみにここまで名前が挙がった馬たちは、どれも3歳で阿寒湖特別を制しているという共通点があります」(競馬誌ライター)

 そんな注目のレースに今年も期待の3歳馬が参戦する。それが目下2連勝中のナイトインロンドン(牡3歳、美浦・大竹正博厩舎)だ。

 同馬の父は現役時代、主にマイルを中心に活躍したグレーターロンドン。父の印象から血統的にマイラーのようなイメージが沸かなくもないが、母父の名前を見ればなぜ2600mのレースで注目を浴びるのか納得がいくだろう。実は天皇賞・春(G1)を連覇するなど日本を代表するステイヤー・メジロマックイーンなのである。

 管理する大竹調教師もナイトインロンドンについては以前から「母系が出ており、スタミナ向きのタイプ」「距離は長い方が良さそう」と長丁場向きであることを強調。本馬の毛色がメジロマックイーンと同じ芦毛であることも、師が話す通り、母系の血が強く出ている証拠なのかもしれない。

 そして実際に底力を問われる東京・芝2400mで初勝利を飾った際には、手綱を取っていた和田竜二騎手もレース後、「長い距離は上手に走れます。これからも楽しみですよ」と、本馬の長距離適性に太鼓判を押している。

日本ダービーを上回る「快時計」で評価一変!

 また何よりも本馬の評価を挙げることになったのが、未勝利戦からの連勝を飾った前走、6月の東京・芝2400mで行われた1勝クラスである。

 好位置3番手を進んで最後の直線で抜け出すと、後続に3馬身差をつける圧勝劇。勝ちタイムの2分24秒9は、斤量などの違いこそあれ、5月末に開催された日本ダービー(G1)でタスティエーラがマークした2分25秒2を0秒3も上回ってしまったのだ。

「前走のナイトインロンドンは抜け出してからあまり強く追われておらず、ゴール前では流しているようでしたので、本気で追われていればもっとタイムも詰まったのではないでしょうか。いずれにしても1勝クラスとしては破格の内容だったと思いますし、ひょっとすると相当な能力を秘めている可能性もあります。

強いていえばここまで東京競馬場でしか実績がないため、大敗した中山のデビュー戦と同じ右回りになるのは気になります。ここを無事通過するようなら、菊花賞で有力馬の1頭に名を連ねても不思議ではありませんね」(同)

 今年の菊花賞はタスティエーラやソールオリエンスが既に参戦を表明しているが、阿寒湖特別の内容次第でナイトインロンドンが最大の惑星となる可能性も出てくるだろう。

 デビュー戦を11番人気で10着、2戦目も10番人気だった馬が評価一変して別馬のような走りを見せたのだから面白い。

 いずれにせよ今年の阿寒湖特別も秋を占う楽しみなレースとなりそうだ。

GJ 編集部

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