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「G1・9勝」超大物の妹が武豊鞍上でデビュー決定! 名繁殖牝馬の「ラストクロップ」が歴代の産駒たちと一味違った可能性を秘めるワケ

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「G1・9勝」超大物の妹が武豊鞍上でデビュー決定! 名繁殖牝馬の「ラストクロップ」が歴代の産駒たちと一味違った可能性を秘めるワケの画像1
武豊騎手 撮影:Ruriko.I

 現役時代に障害G1・9勝を挙げたオジュウチョウサンの妹スターチョウサン(牝2歳、美浦・小島茂之厩舎)が、来月13日に武豊騎手とのコンビでいよいよベールを脱ぐことが分かった。

 兄オジュウチョウサンは2018年に中山グランドジャンプ(J・G1)を3連覇した後、有馬記念(G1)挑戦を表明して平地競走に復帰。武豊騎手との新コンビで条件戦を連勝すると、ファン投票で10万票以上を集めてグランプリ出走を果たしたのは、ファンの間で広く知れ渡るところだ。

 レースでは9着に敗れたが、勝ったブラストワンピースとは0秒8しか差がなかった上、ダービー馬のマカヒキなどには先着したのだから大健闘だったといえる。レジェンドがレース後「4コーナーでは乗っていて感動しました」と興奮気味に話したことも、オジュウが想像以上の走りを見せたことを物語っているだろう。

 オジュウチョウサンはその後、再び障害をメインに使われたこともあり、有馬記念を最後にレジェンドとのコンビは解消したが、約4年半の時を経て妹スターチョウサンに跨ることが決まっただけに、当日は大きな注目が集まるに違いない。

「私もオジュウと武豊騎手のコンビが見たくて、有馬記念当日に中山競馬場まで足を運んだ1人です。その後、人馬のタッグが見られなかったことはやや残念でしたが、妹のスターチョウサンに騎乗するということで再び気持ちが高ぶってきました。

なおスターチョウサンは6月後半に函館入りすると、1週間でゲート試験に合格するなど、順調に調整が進められているようですよ。管理する小島師も『背中や馬っぷりがいい』と上々の評価をしており、スタミナの鬼だったオジュウチョウサンの下であることから、デビュー戦の舞台となる札幌の芝1800mも向くと思われます」(競馬誌ライター)

 なお、絶対王者のオジュウチョウサンやスターチョウサンを輩出した母のシャドウシルエットは、本馬を出産したのを最後に繁殖生活から引退。個性的な産駒が今後もう見られないと思うとかなり残念である。

 シャドウシルエットは上記2頭の他にも、2013年のラジオNIKKEI賞(G3)の覇者で菊花賞(G1)でも5着に健闘したケイアイチョウサンや、JRAで7勝を挙げたコウキチョウサンも送り出しているのだから、間違いなく名繁殖牝馬であったといって差し支えないだろう。

「ラストクロップ」が一味違った可能性を秘めるワケ

 そんな母のラストクロップとしても期待の懸かるスターチョウサンだが、同馬はこれまでの産駒とはまた一味違った活躍も期待できそうだという。

「シャドウシルエットはこれまでステイゴールドか、その息子であるオルフェーヴルしか種付けされてこなかったのですが、父が初めてブリックスアンドモルタルに替わりました。ステイゴールド系といえば気性が難しいことで知られますが、その面の不安はいくらか解消されると思われます。

またステイゴールド系は基本的に晩成傾向にありますが、ブリックスアンドモルタル産駒は今年の2歳新馬“開幕戦”をテラメリタが勝つなど早い時期から活躍しているだけに、スターチョウサンもいきなり好勝負が期待できるのではないでしょうか。

本馬は馬体も480~490キロあり、牡馬と見間違えられるほど雄大であるとのことなので、仮に芝で結果が出なかったとしてもダートへ活路を求めるのもありだと思われます。いずれにせよ、これまでのシャドウシルエットの仔たちとはまた一風変わった可能性を秘めていそうですよ」(同)

 そもそも初戦のパートナーに武豊騎手を確保してきたというのが、スターチョウサンに対する陣営の最大の期待の表れといっていいのではないか。来月のデビューまでもうしばし待ちたい。

GJ 編集部

GJ 編集部

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