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「ベラジオ」と新人調教師が急接近!? 「絶対ダービー狙いじゃないですか」ベラジオオペラに続く新戦力と、園田愛溢れる大物のJRA電撃移籍【特別インタビュー・後編】

ベラジオオペラ
この春、大阪杯(G1)を制したベラジオオペラに続く「ベラジオ」の大物登場?

「勝ちにいった分ですね――」

 今年の上半期の総決算・宝塚記念(G1)をベラジオオペラと闘い抜いた横山和生騎手は、そう胸を張った。前走の大阪杯(G1)を勝利し、G1馬として初めて挑んだレースはファン投票3位に応える堂々の横綱相撲で3着だった。

 主に関西でお馴染みのパチンコチェーン「ベラジオ」の名が競馬界に大きく響き渡ったのは、ベラジオオペラがスプリングS(G2)で初の重賞制覇を飾った昨年3月の出来事。ネット上では「ベラジオって、あのパチンコの?」といった驚きの声も散見された。

 あれから1年。「ベラジオ軍団」のエース・ベラジオオペラはG1馬に成長し、春のグランプリでも堂々たる戦いを見せた。同時にベラジオコーポレーション株式会社の公式YouTube『ベラジオちゃんねる』は従来のパチンコファンだけでなく、多くの競馬ファンも注目するコンテンツに発展。今や「ベラジオ」は、競馬界でも高い人気を誇っている。

 そこで前回の宝塚記念直前インタビューに続き、今回は『ベラジオちゃんねる』でお馴染みの森川社長にベラジオオペラに続く「ベラジオ軍団」の期待馬を挙げてもらった。(6月6日収録)

 前回:宝塚記念(G1)ベラジオオペラが武豊×ドウデュース「1強」に待った!「チーム・ベラジオ」が成し遂げた快挙と、陣営ならではのホンネ【特別インタビュー】

 


――今回はベラジオオペラ以外の馬についてお聞きしますが、まずはこの春のクラシック戦線を戦ったベラジオボンドから。ベラジオオペラに続くクラシック出走が期待されましたが、3月の毎日杯(G3)で3着など、あと一歩届きませんでした。

森川社長:(昨年12月の)新馬戦を良い勝ち方したんでクラシックを目指したんですが……相手が強かったですね。

――デビュー戦勝利後は自己条件ではなく、共同通信杯(G3)、毎日杯、京都新聞杯(G2)と重賞に格上挑戦していました。

森川社長:その辺りは上村(洋行)先生の方針で。

――以前から強い思いを口にされている日本ダービー(G1)を意識したローテーション。

森川社長:間違いないですね。(2月の)共同通信杯の時も、我々関西なんで京都のきさらぎ賞(G3)も選択肢としてあったんですが「東京を使いましょう」と。後に皐月賞(G1)を勝ったジャスティンミラノとか、NHKマイルC(G1)を勝つジャンタルマンタルとか、めちゃくちゃ強いメンバーやったんで……(笑)。

――最近の共同通信杯は、毎年のようにクラシックで主役を張るような馬が出走する激戦区ですからね(笑)。賞金的にはきさらぎ賞も同額ですし、馬主サイドとしては思うところもあったと思います。

森川社長:でも、上村先生はどちらかといったら、強いところにぶつけていくタイプ。チャレンジ精神というか。そこに当てて、仮に負けても「それはそれ」って考え方なんですよ。どうせ、強い馬とも戦うときは来る。それが早くなるのか、遅くなるのかの違いしかない。だから、どんどんチャレンジしておいて、それで馬に経験を積ませておきたいというタイプの方ですね。

――ファンとしては上村先生のスタイルは見ていて楽しいと思います。3歳クラシックといえば、競走馬としてはまだまだ先のある時期。まずは“山の頂”を見て、そこまでの距離を知って、そこからということなのかもしれませんね。

森川社長:僕らも、そういうことについては上村先生にお任せしてます。それでオペラはG1勝ちましたしね。

――ただ、ベラジオボンドの京都新聞杯は14着と、この馬としては初めて大きく崩れました。やはりロードカナロア産駒ということで2200mは少し距離が長かったのでしょうか?

森川社長:上村先生は、その辺りをあまり言わないんですよね。まだこの時期(3歳春)ですし、安易に距離適性とか、可能性を決めつけたくないのかもしれません。ただ、ボンドは気性的な問題がちょっとあるらしく、前走もだいぶやる気をなくしていたみたいです。

――確かに、岩田望来騎手も「馬群に入って気難しさが出た」とコメントされていました。1勝クラスで留まる馬ではないでしょうし、また秋からの躍進に期待ですね。さて、ベラジオオペラ、ベラジオボンドは共に千葉サラブレッドセールの最高落札額馬。今年も「ベラジオ」の大物加入が話題になっていました。

森川社長:キャンディネバダの2022ですね。

――落札額8400万円(以下、税抜き)は今年のセールで2番目、非常に高額の期待馬です。

森川社長:いやあ……5000万円くらいが予算やったんですけどね(笑)。

――あの馬の注目度(当日の公開調教で2ハロン25秒2は上場馬最速)もありましたけど、やはりベラジオオペラ、ベラジオソノダラブ、ベラジオボンドを落とした「千葉サラのベラジオ」ということで、周りからも注目されていたんじゃないですか?

森川社長:その可能性もあったでしょうね。セリ当日のオープニングでオーナー(林田祥来オーナー)が表彰されてましたから。オペラの大阪杯が千葉サラ出身馬にとっては、初のJRA・G1制覇やったそうです。今年のポスターに写っている馬もベラジオオペラでした。

――それは注目の的になるでしょうね。セレクトセールの金子真人オーナー(ディープインパクトなどの馬主)じゃないですけど、周りが「あのベラジオが欲しいっていうなら走るに違いない」となっても仕方ないと思います。林田オーナーも表彰式で「今日は頑張ります」っておっしゃられていましたし。

森川社長:まあ、(セリで)手を挙げてたの上村先生なんですけどね(笑)。

――またですか!(笑)

森川社長:もう「千葉サラは任せろ」とカタログを取り上げて行きますからね(笑)。今年もセール前の作戦会議で飲みに行ったんですけど、また上村先生が言いはるんですよ。「セリで熱くなったらダメです」って。

――去年のベラジオボンド(セール最高額の1億円で落札)の時と、まったく同じフリじゃないですか(笑)。

森川社長:そうなんですよ(笑)。「もし買えんかったら、(7月の)セレクトセールでいいの買いましょう」って。だから私も「そうですよね、先生。やっぱ無理して買うものじゃないですよね」「予算ちゃんと決めていきましょ。セリはこれだけじゃないんでね」って言うたんですけど、いざ始まったら、すごい勢いでバンバン手を挙げるんですよ。「予算5000万円って言うてたじゃないですか~」って(笑)。

今年も開幕した“上村劇場”に、森川社長もタジタジ!?
今年も開幕した“上村劇場”に、森川社長もタジタジ!?

――一同爆笑。もはや「チーム・ベラジオ」の様式美になってますね(笑)。

森川社長:今年はセレクトセールにも参加させていただこうと思ってるんですけど、また上村先生「熱くなったら――」って同じこと言うと思うんですよ。「この雰囲気は特別ですよ」「セレクトだけは違うんですよ」って。

――セレクトセールは簡単に億を超えますし、飛び交う金額が凄いですからね。馬の仕上げなど様々なことに妥協しないのが上村調教師の素晴らしいところだと思いますが、ここは妥協していただきたいところかも……。注目のキャンディネバダの2022ですが、馬名やデビュー時期などはもう決まっていますか?

森川社長:まだですけど、1つだけ言えることがあります。あの馬は京都・芝1800mでデビューします!

――そうなんですか!?

森川社長:いや、これも上村先生の方針っていうか「これ」っていう馬は、全部芝1800mでデビューしてるんですよ。

――そういえば、ベラジオオペラもベラジオボンドも芝1800mでデビューしてますね。(2頭がデビューした)阪神はリフレッシュ工事中なので京都・芝1800mというわけですか。

森川社長:このキャンディネバダの2022はレイデオロ産駒でしょ。やったら絶対ダービー狙いじゃないですか? 今はまだチャンピオンヒルズにいますけど、上村先生のところに行ったら芝1800mでデビューっていう話になりますよ。まあ、見ててください(笑)。

――楽しみにしてます(笑)。ベラジオの2歳馬といえば、さっそく北海道(門別)でベラジオゼロとベラジオドリームがデビュー。2頭とも強い内容で勝ち上がっていますね。

森川社長:ゼロが600万円くらいで、ドリームが360万円ですよ。

――あの走りを見ると、お買い得だったんじゃないですか?

森川社長:ゼロは見栄えが良かったんですけど、ドリームは(当時)たまたま夏バテしてて元気がなかったんです。けど、一緒にいた調教師の先生が「今はこんな感じに見えますけど、おそらく成長したら面白いです」って言ってくださって。それから半年くらいで見違えるようになって。

――北海道組はあの2頭だけですか?

森川社長:そうですね。

――すごいですね!

森川社長:ネットでも「すごい相馬眼!」って皆さん褒めてくれるんですよ。「ありがとうございます」って言ってるんですけど、内心は「奇跡や――!!」って(笑)。ラッキーなだけなんですけどね。(馬を見る)先生方が凄いだけで。

――馬主は運も大事ですからね。地元の園田ではベラジオソノダラブが昨年に引き続き頑張ってくれています。

森川社長:実はソノダラブは、もう少ししたら中央に移籍するつもりです。園田のダートを走っていたんですが、ある調教師の先生から「芝の方が良いかも」と。

「ベラジオ軍団」園田のエース・ベラジオソノダラブが中央挑戦!
「ベラジオ軍団」園田のエース・ベラジオソノダラブが中央挑戦!

――それは楽しみですね! 移籍後は、やはり上村厩舎ですか?

森川社長:いえ、小椋研介厩舎になります。

――小椋調教師といえば、今年開業されたばかりですよね?

森川社長:たまたまご縁がありまして、せっかくなのでお任せしようかと。上村先生も考えたんですけど、今や人気の厩舎ですから。

――昨年は厩舎リーディングで7位、今年もここまで5位。

森川社長:そうなんですよ。僕らが最初お会いしたのは2019年だと思うんですけど、この数年で一気に来て、オペラの大阪杯でG1も勝ちましたしね。

――ベラジオオペラの活躍と重なるように、どんどん出世されてますね。須貝尚介調教師や田中博康調教師のように、調教師になられて騎手時代よりさらに活躍される方がいますけど、上村先生もそうなるかもしれません。

森川社長:馬房数は実績を積まないと増えないらしいんですけど、上村厩舎って今年もまだ 20馬房のままなんですよ。だから「この馬房数で、ここまでの成績を挙げられるのはすごいことなんです」って言うてはりました。自分で(笑)。上村先生にはレイデオロ産駒(キャンディネバダの2022)をお預けするので、オペラやボンドらと共にそっちに集中してもらいたいなと。

――馬房数は過去2年の成績で判断されるらしいので、順調なら来年はもっと増えるでしょうね。そういう事情もあって、ベラジオソノダラブは小椋厩舎になるとのことですが、目的はやはり芝のレースですか?

森川社長:そうですね。すでに賞金を持ってる馬(収得賞金2390万円)なんで、いきなりオープンになるんですけど、まずは(7月14日の)福島テレビオープン(OP、芝1200m)になると思います。。母の母が芝で活躍(重賞3勝)したビハインドザマスクなんで楽しみです。

――今年のヴィクトリアマイル(G1)で1番人気だったマスクトディーヴァもビハインドザマスクの一族ですよね。少し早いですが、鞍上は小牧太騎手?

森川社長:一応、岩田康誠騎手にお願いしようかと思ってます。※岩田騎手のご都合次第で確定ではありません。

園田時代は小牧騎手と共に「園田の2本柱」と呼ばれていた岩田康騎手
園田時代は小牧騎手と共に「園田の2本柱」と呼ばれていた岩田康騎手 撮影:Ruriko.I

――やっぱり園田ライン!

森川社長:ベラジオ園田LOVEですから(笑)。園田競馬を代表していくつもりでね。ここからサマースプリント(シリーズ)に参戦して、スプリンターズS(G1)目指しますよ!

――それは園田競馬のファンも盛り上がるでしょうね! それにしても森川社長は血統にお詳しい。『ベラジオちゃんねる』の方でも、いつも参考にさせていただいています。

森川社長:好きなんですよ。この間、社台の吉田照哉代表に褒めてもらいました(笑)。「森川さん、すごいね。めちゃくちゃ詳しいね」って。

――社台ファームの総帥からお墨付きをいただくとは、さすがです(笑)。ついに上村厩舎以外の「ベラジオ」が中央デビューするんですね。

森川社長:他にも上村先生から辻野泰之先生を紹介してもらって、こちらには去年のサマーセールで買ったルヴァンスレーヴ産駒(フクシアの2022)をお任せする予定です。

――上村調教師と辻野調教師は、共に角居勝彦厩舎で研修されていた繋がりかもしれませんね。これまで毎年1頭だった「ベラジオ」の中央馬がどんどん増えてます。

森川社長:やっぱりオペラの存在が大きいですね。あれだけ活躍すると、夢見たくなるじゃないですか。門別もそうですし、色んなとこにもっと幅を広げていこうみたいな。

――そうなると『ベラジオちゃんねる』の方では全国行脚になりそうですね(笑)。

森川社長:もうなってますけどね(笑)。

――ベラジオオペラはもちろんですが、ベラジオボンドやベラジオソノダラブ、そして新戦力になるキャンディネバダの2022などの2歳馬。中央競馬で「ベラジオ」の名を見る機会もこれからどんどん増えていきそうですし、楽しみですね。今日は色々聞かせてくださって、ありがとうございました!

森川社長:こちらこそ、ありがとうございます。よかったら、お土産にオペラのシール持ってってください。

――ありがとうございます!(関西のおばちゃんの“飴ちゃん”のノリだ……)

ベラジオオペラの大阪杯優勝記念シール(撮影:編集部)
ベラジオオペラの大阪杯優勝記念シール(撮影:編集部)
浅井宗次郎

浅井宗次郎

1980年生まれ。大手スポーツ新聞社勤務を経て、フリーライターとして独立。コパノのDr.コパ、ニシノ・セイウンの西山茂行氏、DMMバヌーシーの野本巧事業統括、パチンコライターの木村魚拓、シンガーソングライターの桃井はるこ、Mリーガーの多井隆晴、萩原聖人、二階堂亜樹、佐々木寿人など競馬・麻雀を中心に著名人のインタビュー多数。おもな編集著書「全速力 多井隆晴(サイゾー出版)」(敬称略)

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