佐々木大輔「他とは違いましたね」と好感触、ゴールドシップやソダシ育てた名伯楽も自信隠さず…注目のキズナ産駒がデビュー勝ち
先週末の中央競馬は小倉でプロキオンS(G3)、福島で七夕賞(G3)が開催。重賞のない函館は裏開催となったが、今後が楽しみな期待馬が1頭デビューした。
その馬とは、日曜5Rのメイクデビュー函館(芝1800m)を1番人気に応えて快勝したマジックサンズ(牡2、栗東・須貝尚介厩舎)のことである。
キズナ産駒マジックサンズが余裕残しでデビュー勝ち
10頭立ての稍重で行われた一戦。出足が鈍かったマジックサンズは、中団やや後ろから追走する。ただ各馬の騎手が折り合いを優先したこともあってか、1000mの通過が65秒4の超スローペースとなった。
残り800mを過ぎた3コーナー頃からペースが上がったものの、外からポジションを上げたマジックサンズは、最終コーナーの入り口では早くも2番手まで進出。鞍上の佐々木大輔騎手がゴーサインを出すと、逃げていたルージュマローネをあっさり交わしてゴールした。
これにはパートナーをデビュー勝ちに導いた佐々木騎手も「3~4コーナーでの行きっぷりが他とは違いました」とビックリ。「抜け出して気を抜く面が改善されてくれば楽しみです」と好感触だったようだ。
「ゲートの出がよくなかったため、優等生といった感じの勝ち方ではありませんでしたが、粗削りなところが伸びしろということでしょう。派手な着差はつけていないものの、佐々木騎手が抜け出してから気を抜いたとコメントしていたように余力残し。
父は皐月賞馬ジャスティンミラノが活躍しているキズナ。フサイチコンコルドやアンライバルドを出したバレークイーンがいる母系も優秀です。順調なら札幌2歳S(G3)あたりが目標となりそうですね」(競馬記者)
また、マジックサンズを管理する須貝尚介調教師は、白毛のアイドル・ソダシやゴールドシップを育てた名伯楽。戦前から「ジョッキーが好感触を掴んでくれている。初戦から楽しみ」と自信を隠していなかった。
ちなみにマジックサンズという馬名は、「魔法の息子」ではなく「潮の満ち引きで砂浜が消えて見える、カイルアコナの神秘のビーチ」が馬名の由来とのこと。500キロを超える雄大な馬体を誇る期待馬は、ノーザンファーム生産でサンデーレーシング所有。順調に勝ち進めば、来春のクラシックを沸かせる存在となるかもしれない。
PICK UP
Ranking
17:30更新- オーギュストロダン回避で「逆輸入対決」は実現せず…武豊、坂井瑠星に注目集まる凱旋門賞
- 「助手席に誰も乗っていない」「同乗者は制止不可能だった」謎多きJRAの説明…憶測飛び交う角田大河の函館コース侵入
- スピルバーグ、ラブリーデイが最後の勝利…天皇賞・秋の王道ステップに変化
- 「体重超過」大江原比呂が1日でダイエット成功!岩田望来や西村淳也も悩んだ過酷な体重管理
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- サイレンススズカ級は不在!混戦模様の毎日王冠はローシャムパークでもシックスペンスでもない“まさかの激走穴馬”急浮上!
- 【凱旋門賞(G1)展望】地元ソシエ&ルックドゥヴェガ有力も、日本のシンエンペラーに大きなチャンス
- JRA・G1「トレンド継続」で武豊らにチャンス到来!? 秋華賞(G1)有力馬に騎乗する今年G1未勝利ジョッキーは?
- 【シリウスS(G3)展望】フェブラリーS(G1)1番人気の大器オメガギネス登場!
- 横山典弘ピューロマジック「9秒9」超えた稀代の韋駄天? 超速レコード持ち主はデュランダルに大楽勝
関連記事
デビュー戦「7馬身差圧勝」のキタサンブラック産駒が世代初重賞に参戦!「今後も目が離せない」武豊が絶賛した若武者に初重賞制覇チャンス到来
JRA「一寸先は闇」のような勢力図の激変…注目集めた若手同期の明と暗、あの「お騒がせ騎手」が佐々木大輔に続くブレイク?
関東のホープが永島まなみ、藤田菜七子ら抑え「史上最多」注目レースV! 東西の名門厩舎からも騎乗依頼、「頼れる男」がいよいよカムバック
今村聖奈の「同期」がいよいよエンジン全開!? まさかの「全敗」スタートも攻めの姿勢で白星量産、関西名門と関係構築&開催リーディング奪取へ
関東の若手が「出稼ぎ先」で予想外の受難!? ライバルが710万馬券演出の裏で…昨年ブレイクの注目株も未だ1勝の大苦戦