
関東の若手が「出稼ぎ先」で予想外の受難!? ライバルが710万馬券演出の裏で…昨年ブレイクの注目株も未だ1勝の大苦戦

中山、京都の開催から1週遅い13日から開幕した小倉競馬。3月3日までしばらく開催が続く中で、重賞レースは既に行われた愛知杯(G3)を除くと、2月18日に行われるフェブラリーS(G1)の裏開催にあたる小倉大賞典(G3)のみ。トップジョッキーの多くは重賞が開催される東京や京都で騎乗するため、小倉は中堅や若手が切磋琢磨するには好都合だ。
近年、若手騎手が重賞を勝つケースも増えてきたが、彼らもこういったローカル開催で頭角を現した結果、関係者の信頼を得てチャンスをもらえるようになった。そういう意味でも今後の飛躍を目指す騎手たちにとって、騎乗馬を確保しやすい裏開催は、自身の存在をアピールする絶好の場となっている。
ただ、今年の場合は例年とは少し違っていたようで、小倉に参戦しながらも騎乗馬の確保に苦心している騎手が多いらしい。現場の話によると、どうやら騎手が飽和状態にあるようで、騎乗馬を求めて小倉にいるにもかかわらず、チャンスが減っているというのだ。
騎乗馬を求めて参戦したはずの小倉だが……
「今年の小倉はちょっとした異変が起きている印象です。多い時では障害騎手を含めて50人前後もいますし、その関係で検量室などでは常にごった返しています。その一因となっていると思われるのが、鮫島克駿騎手や丹内祐次騎手、藤岡佑介・康太騎手ら中堅やベテラン勢の存在です。
メイン開催では少し頼りない印象のある彼らですが、リーディング上位の騎手が不在の小倉なら若手騎手よりは一枚上手。当然ながら小倉で成績上位を占めており、若手騎手が目立っていない状況です。昨年ブレイクした佐々木大輔騎手も参戦していますが、騎乗数こそ集まっても馬質が伴っておらず、未だに1勝と低迷しています」(競馬記者)
名前を売りたい若手からすれば、チャンスを求めて小倉に来たにもかかわらず、勝ち負けを期待出来そうな馬に乗れないのでは成績アップは望めない。少しくらい上手くなっても勝つためには馬の力が大半を占めるからだ。
その一方で、とある関東の若手からは次のような愚痴も聞かれた。
「もう少し乗せてもらえると思ったのですが、騎手が多過ぎて騎乗依頼が来ません。関西馬が中心の小倉ということもあって、各陣営も同じ若手なら関東よりも関西の若手を優先する風潮があるので余計に厳しいですね。
逆に中山では減量騎手が少なくて小林勝太騎手に依頼が集まり、結果も残し始めたので早めに切り上げて美浦に戻ろうかと考えています」(関東の若手騎手)
ライバルの活躍に焦りも?
先述の佐々木騎手のように、まだ騎乗馬がいるならチャンスは訪れるものの、騎乗馬のいない騎手はアピールしようがない。それならいっそ中山や東京で乗った方が、アウェーの関西圏よりは乗鞍の増加を期待できるということだろう。
名前の出た小林勝騎手は、20日の中山8Rを10番人気で勝利した。2着に13番人気、3着にも11番人気が入り、3連単の払戻が710万馬券となったことでも大きな話題を呼んだばかり。
騎乗馬を求めて小倉まで“出稼ぎ”に来た結果、チャンスが乏しいどころか関東に残ったライバルに活躍されたのでは意味がない。腐らずに実績を積み重ねていけば、ブレイク中の田口貫太騎手のように、重賞で騎乗する機会も訪れるはずだ。
まだまだ残る小倉開催。若手騎手にとっては死活問題となるだけに、こういった状況が続くようなら、ローカルに拘らなくてもいいのかもしれない。
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