GJ > 競馬ニュース > ドゥレッツァの復帰戦はジャパンCの好走約束!?
NEW

「世代最強馬」ドゥレッツァの復帰戦はジャパンCの好走約束!?過去ゼンノロブロイ、シュヴァルグランが挑戦

菊花賞を制したドゥレッツァ 撮影:Ruriko.I
菊花賞を制したドゥレッツァ 撮影:Ruriko.I

 “低レベル疑惑”を囁かれている4歳世代だが、クラシックを勝てなかったベラジオオペラが大阪杯(G1)を優勝し、宝塚記念(G1)でもブローザホーンの3着に善戦。皐月賞馬ソールオリエンスも2着に入って復活の狼煙を上げた。

 そして先週の函館記念(G3)でもホウオウビスケッツが勝利。少しずつではあるが風向きも変わりつつある。

世代最強馬の復帰戦はイギリス遠征が濃厚

 ダービー馬タスティエーラの奮起にも期待したいところだが、注目したいのは世代最強の呼び声が高かったドゥレッツァ(牡4、美浦・尾関知人厩舎)の次走である。

 本馬を所有するキャロットクラブが、ホームページで17日に発表した情報によると、C.ルメール騎手との再コンビでイギリスのヨーク競馬場で8月21日に行われるインターナショナルS(G1・芝2000m)を目標に調整が進められるとのこと。

 今年の春は休み明けの金鯱賞(G2)でプログノーシスに5馬身差の完敗を喫し、巻き返しの期待された天皇賞・春(G1)で15着に大敗。レース後に軽度の熱中症に似た症状があったと陣営から発表されただけでなく、骨折していたことも判明した。

 とはいえ、こうして海外遠征の話が出ているなら、順調な回復を見せていたということだろう。最も強い馬が勝つといわれる菊花賞(G1)を制した世代最強馬は、初の海外遠征でどのような走りを見せてくれるだろうか。

 また、次走の候補として名前の挙がったインターナショナルSは、過去に2頭の日本馬が挑戦したレースとしても知られる。

 直近では2019年にO.マーフィー騎手がシュヴァルグランとのコンビで8着に敗れているが、2005年に武豊騎手がゼンノロブロイとのコンビで挑戦して2着に惜敗した印象が強いかもしれない。

 当時のゼンノロブロイは前年秋に古馬王道三冠の偉業を達成したように、国内最強馬といってもいい存在。本馬を管理する藤沢和雄調教師(当時)も自信を持って送り出したものの、ゴール寸前で後方から鋭い末脚を伸ばしたエレクトロキューショニストが抜け出して、クビ差の2着と涙を呑んだ。

「勝ち馬は直前のレースで初G1勝利を挙げたばかりでマークも薄く、武豊騎手も想定外の敗戦だったかもしれません。ただ、その後にドバイワールドCを優勝し、キングジョージでも全盛期だったハーツクライに先着した実力馬でした。そう考えると相手も強かったですね。

ただ、日本からインターナショナルSに参戦した2頭には、ちょっとした共通点もあります。ドゥレッツァが同レースに挑戦したあと、どのレースを使うかは現時点でわかりませんが、ジャパンCに出てくるようなら楽しみです」(競馬記者)

 ここでなぜジャパンC(G1)の話が出たのかというと、ゼンノロブロイもシュヴァルグランもジャパンCを優勝した実績を持っているからだという。大先輩の2頭はジャパンC優勝後に海外遠征を敢行したが、ドゥレッツァの場合は順番的にインターナショナルSが先となる。

 偉大な先輩たちと同じくジャパンC優勝を期待したいところだが、まずはインターナショナルSに全力投球。2頭が敗れた注目の一戦で史上初の日本馬による優勝という快挙を達成できるか。

GJ 編集部

GJ 編集部

真剣勝負の裏にある真実に切り込むニュースサイト「GJ」の編集部です。これまで作成した記事は10000本以上。競馬歴10年超えの情報通が業界の「しがらみ」を取り払った「本音」や「真実」にも臆することなく、他のサイトとは一線を画したニュース、サービス提供を行っています。

真剣勝負の真実に切り込むニュースサイト「GJ」

Twitter:@GJ_koushiki

Instagram:@goraku.horse.racing0505

「世代最強馬」ドゥレッツァの復帰戦はジャパンCの好走約束!?過去ゼンノロブロイ、シュヴァルグランが挑戦のページです。GJは、競馬、, の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  2. 有馬記念(G1)武豊「ウイニングラン」も残酷な結末! スペシャルウィーク、グラスワンダーが激突した1999年…… 最強世代の意地を懸けたラストバトル
  3. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  4. 交通事故で乗り合わせたすべての馬が死亡……度重なる危機を奇跡的に乗り越え、最後は年度代表馬に。人知を超えた「奇跡の馬」サンデーサイレンス【前編】
  5. 競馬版『無限の住人』!? 米最高峰の舞台に立った「独眼竜」馬に熱視線も、意外と多い「隻眼の強豪」
  6. 母の全兄は「G1優勝」の現役種牡馬! 新進気鋭のオーナーがJRA新馬戦初V
  7. ミスターシービー、ウオッカ、ヒシマサルの意外な共通点…馬名の由来は興味深いエピソードの宝庫【競馬クロニクル 第47回】
  8. 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
  9. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  10. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?