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ヤマニンウルスに次ぐ2位の好タイムで「6馬身差」圧勝劇! 新たな怪物候補の登場に横山武史「大きなところも狙える」

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キズナ産駒ナチュラルライズが6馬身差の圧勝!

 20日、札幌5Rに行われたダート1700mの2歳新馬戦は、横山武史騎手の1番人気ナチュラルライズ(牡2歳、美浦・伊藤圭三厩舎)が期待に応えて優勝した。

 ナチュラルライズは父がキズナ、母は現役時代2勝を挙げたレディマドンナ。一昨年のセレクトセールにおいて税込み3630万円で取引された。

 函館に入厩後の追い切りでは、オープン馬で14日の函館記念(G3)にも出走したアケルナルスターと併せ馬を行い、引けを取らない動きを披露。横山武騎手も調教の段階からかなりの手応えを掴んでいたようだ。

ナチュラルライズに騎乗した横山武史騎手 撮影:Ruriko.I
ナチュラルライズに騎乗した横山武史騎手 撮影:Ruriko.I

 レースでは4番手のインコースを追走。砂を被っても特にひるむことなく、3~4コーナー中間で仕掛けられると抜群の行きっぷりで逃げ馬に並ぶ位置まで進出。最後の直線に入って交わし去ると、あとは差を広げる一方で最後は2着に6馬身差の大楽勝。そこから3着まではさらに大差がついていた。

「いやぁ非常に強い勝ちっぷりでしたね。ナチュラルライズがマークした上がり3ハロンは36秒9でもちろん最速。37秒台はおらず次点が38秒3だったことからも、1頭だけ次元の違う脚を使っていたことがわかります。

2着馬に騎乗していた北村友一騎手もレース後には『勝った馬が強かったのひと言に尽きます』と、脱帽といった様子でした。新たな砂の怪物候補が登場したといっていいでしょう」(競馬記者)

ヤマニンウルスに次ぐ2位の好時計

 ど派手なデビュー勝ちを決めたナチュラルライズは、1分45秒7の走破時計も優秀。これは良・稍重に限ればダート1700mの2歳新馬戦において、ヤマニンウルスが記録した1分44秒3に次ぐ2位タイの好タイムだ。

 ヤマニンウルスといえば無傷の5連勝で7日のプロキオンS(G3)を制覇した砂の怪物。また、ナチュラルライズと並んで2位のペリエールも一昨年の全日本2歳優駿(G1)で3着に入り、昨年はユニコーンS(G3)を3馬身差で楽勝している。

 2頭ともオープンまで出世し重賞タイトルも手にしているが、両馬の新馬戦はナチュラルライズより1ヶ月も遅い8月の後半だった。

 ナチュラルライズに騎乗した横山武騎手はレース後「後々は大きなところも狙えると思います」と期待を口にした。今後は一旦放牧に出される予定。ダート界に現れた新星の次走も楽しみだ。

GJ 編集部

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