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藤沢和雄調教師の「愛弟子」が19年ぶりのリベンジへ。武豊と日本の総大将ゼンノロブロイが散った英国真夏の祭典・英インターナショナルS

武豊騎手
武豊騎手 撮影:Ruriko.I

現役最強ゼンノロブロイ×武豊騎手の海外挑戦

「誕生日プレゼントか、と思うようなうれしいニュースも飛び込んできました」

 日本での馬券発売が決まった英インターナショナルS(G1)。だが、武豊騎手が自身の公式ホームページでそう喜びを語った2005年、当レースへの挑戦は日本競馬にとって前人未到の未知の領域だった。

 この年、36回目の誕生日を迎えた武豊騎手が「現役最強馬に乗れるというのは、ジョッキーとしてこれ以上うれしいことはありません」と期待を寄せた相棒はゼンノロブロイ。前年に天皇賞・秋、ジャパンC、有馬記念の古馬王道G1を3連勝し、史上初の秋古馬三冠を達成した上、年度代表馬に選出された押しも押されもせぬ日本の総大将である。

 当時、後に自らの名前を冠する弥生賞(G2)を快勝したディープインパクトの皐月賞(G1)が目前に控えていた当時の武豊騎手だが、迷わず「現役最強馬」と称するほど、この頃のゼンノロブロイは絶対的な存在だった。

 壮行レースとして挑んだ宝塚記念(G1)で3着に敗れたものの、日本競馬を代表して欧州遠征を敢行したゼンノロブロイ。真夏の英国最大のレースである英インターナショナルSには、毎年のように中距離路線のトップホースが集うことで知られているが、当時は馬券発売もなく、海外馬の情報がそこまで浸透しているわけでもなかった。

 一体、どんな強豪が出てくるのか。当時は6月のロイヤルアスコット開催のメイン競走プリンスオブウェールズS(G1)で2着したエース、前年のキングジョージ6世&QES(G1)覇者のドワイエンが優勝候補と見られていた。

 武豊騎手とゼンノロブロイは、それらの強豪を相手に堂々の戦いを演じた。約900mという日本競馬では考えられない長い最後の直線で各馬が横一線に並ぶと、日本の総大将は外から豪快に突き抜けて先頭に躍り出た。

 ゼンノロブロイを管理し、英国で研鑽を積んだ藤沢和雄調教師の壮大な恩返しは目前に思われた。だが、日本競馬の歴史的快挙はエレクトロキューショニストによって、最後の最後で霧散した。

 ゼンノロブロイよりもクビ差だけ前に出たエレクトロキューショニストは当時、欧州ではそれほど価値が高くはないイタリアのミラノ大賞(G1)を勝ったばかりの存在だった。日本の総大将が、よくわからない馬に負けてしまったと思った人もいたかもしれない。

 だが、この馬こそ約半年後のドバイワールドC(G1)で世界の頂点に立つ歴史的名馬だった。

 あの敗戦から19年、今年の英インターナショナルSに挑むドゥレッツァを管理する尾関知人調教師は藤沢和調教師の弟子にあたる。果たして、尾関調教師は師の忘れ物を手にすることができるだろうか。約20年の時を経て、藤沢イズムのDNAが再び英国に恩返しを果たす。

GJ 編集部

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