地方トップジョッキーがJRAの芝で初勝利!「圭太さんや内田さんのような存在に」大物候補メリディアンスターと再コンビはあるか
17日、札幌競馬場の5Rに行われた2歳新馬戦(芝1500m)は、1番人気に推された新種牡馬モズアスコット産駒のメリディアンスター(牡2歳、美浦・加藤征弘厩舎)が2着に4馬身差をつけて快勝した。
8頭立てのレース。抜群のスタートを切ったメリディアンスターはそのままハナへ。最後の直線に入ると後続をさらに突き放しての独走劇となった。逃げてメンバー最速の上がり3ハロン35秒1をマークしたのだから、後続の7頭はなす術がなかった。
勝ちタイムの1分28秒8は2歳コースレコードのおまけつき。重賞ウイナーのキャンディバローズが保持していた記録を一気に0秒3も更新したのだから、今後も楽しみな1頭となったことは間違いない。
そんな大物候補メリディアンスターの手綱を取っていたのが、地方・大井競馬所属の笹川翼騎手だ。
笹川翼騎手が中央の芝レースで初勝利!
先月17日に30歳を迎えた笹川騎手といえば、昨年のJBCスプリント(G1)を勝利し今春はドバイにも遠征したイグナイターの主戦として知られる。昨シーズンは年間314勝を挙げて南関東リーディングを獲得。先月16日には園田の岩田康誠騎手に次ぐ2位のスピードで地方通算2000勝を達成した地方トップジョッキーの1人だ。
先月28日の新潟12Rではヒューゴとのコンビで勝利し、67戦目にしてJRA初勝利を挙げたこともまだ記憶に新しい。そこからほとんど間を置かずに今度は北の大地で中央2勝目をマークすることとなった。
ちなみに、初勝利を挙げた際のインタビューでは「ゆくゆくは(戸崎)圭太さんや内田(博幸)さんのような存在になれるようにと思っています」と、地方から中央に移籍した先輩2人の名を挙げると、「まずは大井競馬で自分がやるべきことをしっかりやることが一番の近道だと思います」と、これからの展望について語っていた。
前回の勝利はダートだったが、今回は中央でメインコースとして行われる芝でもしっかりと結果を残す形となっている。
「落ち着いていて、ゲートもうまく切れましたし、力通りだったと思います」
レース後にはパートナーをそう褒め称えた笹川騎手。管理する加藤征調教師によると次走は未定のようだが、再び中央でメリディアンスターとコンビを組む機会はやってくるだろうか。
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