
「モレイラルール」と指摘する声も…D.レーンの来日も楽しみなWASJが今年も札幌で開催!

昨年に続き今年も札幌競馬場では、「WORLD ALL-STAR JOCKEYS 2024(以下WASJ)」が開催。個人戦に加え、出場騎手を「WAS選抜(外国騎手・地方競馬代表騎手チーム)」と「JRA選抜(JRA代表騎手チーム)」に分け、チームの合計得点を競う対抗戦が行われる。
第1戦は土曜札幌10R(3歳以上2勝クラス、芝1200m)、第2戦は11R(3歳以上3勝クラス、芝2000m)、第3戦は日曜札幌10R(3歳以上2勝クラス、ダート1700m)、そして第4戦の12R(3歳以上2勝クラス、芝1800m)といった4レースが対象だ。
短期免許のかかるモレイラ騎手に注目
JRAの選抜騎手は武豊騎手、横山典弘騎手をはじめ、C.ルメール騎手、川田将雅騎手、戸崎圭太騎手、松山弘平騎手、坂井瑠星騎手らが出場。世界選抜はJ.モレイラ騎手、D.レーン騎手、K.ティータン騎手、C.ホー騎手、T.オシェア騎手、D.サンチアゴ騎手と地方競馬の代表として吉村智洋騎手が参戦する。日本と世界のトップジョッキーたちによる白熱した戦いに注目したい。
また、今年のWASJで注目したいのはモレイラ騎手の成績。春G1で短期免許取得の条件のひとつであるJRA・G1の2勝をクリアできなかったため、このままでは来年の短期免許の取得ができない可能性が高かった。
ところが、JRAが7月末に発表した「2025年度調教師および騎手免許試験要領ならびに短期免許制度における成績要件の変更」において、「当該年または過去2年で、ワールドオールスタージョッキーズ騎手表彰順位5位以内」という条件が追加されたのだ。
モレイラ騎手が条件をクリアできないまま帰国した後のタイミングで発表されたこともあり、ネットの掲示板やSNSなどでは一部のファンから「モレイラルール」と指摘する声も出ていた。条件が厳し過ぎるのではないかという声も上がっていただけに、モレイラ騎手に限らず、条件緩和を歓迎するファンも多かったのではないか。
そしてWASJの行われる週に開催される日曜札幌のメインレース、キーンランドC(G3)も外国人騎手の参戦でより難しく、面白くなりそうだ。
ゾンニッヒは川田騎手が騎乗し、しらかばS(OP)でコンビを組んだ武豊騎手はオオバンブルマイとNHKマイルC(G1)以来となるコンビ再結成。角田大河騎手が主戦を任されていたエイシンスポッターはモレイラ騎手、浜中俊騎手とのコンビで函館スプリントS(G3)を優勝したサトノレーヴはレーン騎手が手綱を取る。各陣営の思惑もあるのだろうが、実に16頭中13頭が前走で騎乗した騎手から他の騎手へと乗り替わった。
下馬評では昨年との連覇を狙うナムラクレアが人気を集めそうだが、先週の札幌記念(G2)で断然人気に支持されたプログノーシスが連覇に失敗したばかり。実力と実績で他馬をリードしているとはいえ油断は大敵だろう。
いずれにしても今週末の注目は、短期免許の条件クリアのかかるモレイラ騎手がWASJで5位以内に入れるかどうか。マジックマンの渾身騎乗に期待したい。
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