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【オールカマー(G2)展望】レーベンスティールVSステラヴェローチェ「未完の大器」がG1戦線を見据えて激突!

ステラヴェローチェ
ステラヴェローチェ 撮影:Ruriko.I

 22日、中山競馬場ではオールカマー(G2)が開催される。

 その名の通り、かつては地方との交流のために創設されたレースだが、現在は天皇賞・秋(G1)などのステップレースとして年々その価値を高めている。今年も秋のG1戦線を見据える強豪が揃った印象、さっそく展望していきたい。


 中心は、未完の大器レーベンスティール(牡4歳、美浦・田中博康厩舎)になりそうだ。

 一昨年のデビュー戦で後の皐月賞馬ソールオリエンスと互角の勝負を演じていこう、これまでの9戦4勝ながら1番人気が7回、2番人気が2回。これだけを見てもレーベンスティールが周囲、そしてファンからどれだけ大きな期待を集めているかが窺える。

 そして前走のエプソムC(G3)で重賞2勝目を挙げて迎える今秋こそ、いよいよ未完の大器がG1タイトルを手にすることが期待されている。今回の中山・芝2200mは3歳秋にソールオリエンスを破ってセントライト記念(G2)を制した舞台。ここで重賞3勝目を挙げて、秋のG1戦線に殴り込みたい。鞍上は主戦のC.ルメール騎手だ。


 期待の高さはコチラも負けていない。ステラヴェローチェ(牡6歳、栗東・須貝尚介厩舎)も長くG1制覇が叫ばれている逸材だ。

 レーベンスティールが2023年のセントライト記念の覇者なら、ステラヴェローチェは2021年の神戸新聞杯(G2)の覇者。それも朝日杯フューチュリティS(G1)で2着、皐月賞、日本ダービー(共にG1)で3着するなど、G1にいつ手が届いてもおかしくない存在だ。

 今春は大阪杯(G1)4着、安田記念(G1)9着に終わったものの、前走の札幌記念(G2)で3着に好走。長期休養を乗り越えて復帰しただけに慎重な調整が続けられているが、そろそろかつての姿を取り戻したい。鞍上は前走に続き、横山典弘騎手になる見込みだ。


 異色の道を進むサリエラ(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)が再び中距離戦線に戻ってきた。

 デビュー3戦目のローズS(G2)で2着した際は、兄姉にG1馬が並ぶ血統背景もあって将来を嘱望される存在だったサリエラ。しかし、古馬になってからは、牝馬重賞戦線ではなく、得意の左回りを重視して牡馬混合戦への出走が目立つ。

 さらにこの春はダイヤモンドS(G3)→天皇賞・春(G1)とステイヤー路線を歩んだサリエラ。ダイヤモンドSこそ2着に好走したが、本番で12着と大きく崩れたこともあって、この秋は再び中距離に挑む見込みだ。果たして、良血馬の自分探しの旅は、今秋で終着駅にたどり着けるのか。まずは戸崎圭太騎手と久々にコンビを組む始動戦を見守りたい。


 サヴォーナ(牡4歳、栗東・中竹和也厩舎)も、まずは重賞タイトルが欲しい1頭だ。

 これまで神戸新聞杯、日経新春杯(G2)で2着があるものの重賞タイトルには手が届いていないサヴォーナ。前走の函館記念(G3)では1番人気に推されたが4着と、レース後に池添謙一騎手が「包まれて動けなかった」と話す不完全燃焼の一戦だった。

 まともに走ることさえできれば重賞、そしてG1にも手が届いていい存在。ここを勝って、勢いをつけて秋のG1戦線を迎えたい。


 他にも、2021年のホープフルS(G1)の覇者キラーアビリティ、昨年のオールカマー2着馬ロバートソンキー、中山を得意とするラーグルフなど、骨太なメンバーが集った今年のオールカマー。発走予定は22日の15時45分だ。

GJ 編集部

GJ 編集部

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