真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.08.17 08:54
札幌記念(G2)2年連続敗退ヤマカツエースは夏に弱いのか? 最大のバロメータ「馬体重」が示す密接な関係と、秋のG1制覇を占う「2つ」の意味
編集部
昨年も札幌記念からさらに4kg落ちた天皇賞・秋では、やはり大敗。しかし、その後立て直された12月の金鯱賞で復活したが、その際は馬体重が+20kgと大きく回復している。
この昨年の金鯱賞の勝利以来、有馬記念(G1)4着、金鯱賞1着、大阪杯3着とここに来て完全に本格化した感のあるヤマカツエースだが、この間に馬体重も大きく増加。変則連覇となった金鯱賞では516kgとデビュー時から+40kgと、数字上でも大きな成長が見られる。
競走馬にはディープインパクトに代表されるように、競走生活を通じてほとんど馬体重が変化しない馬もいるが、ヤマカツエースは能力や調子と馬体重が並行して変動するタイプなのだろう。
したがって今回の札幌記念でも、馬体重はこの馬の調子を測る重要な手掛かりになるはずだ。
しかし、当然ながら陣営もここ2年の経験を踏まえて対策を練っているようだ。9日に函館のダートコースで行われた1週前追い切りの「先週までは太いかなと思ったけど絞れてきた」という池添謙一騎手の言葉が、”それ”を示しているように受け取れた。
今年、陣営はあえて宝塚記念参戦を避け、4月の大阪杯で早めの休養。夏の馬体減に備えて、しっかりと太らせて”貯金”を作っている。2年前の札幌記念では春の休養前から-14kg、昨年は-10kg。事前に主戦の池添騎手から「太い」というコメントが出るはずがない状況だったことを考慮すると、それだけでも「今年は違う」ということが伺える。
これは札幌記念に向けても大きなプラス材料だが、それ以上に陣営が見据えているのは「秋」だろう。実際にヤマカツエースの秋初戦は2年前が富士Sの13着、昨年が天皇賞・秋の15着と、馬体を減らし続けた「夏の反動」が秋の初戦に出ているからだ。
PICK UP
Ranking
23:30更新- 武豊「クラシック好走」の実力牝馬と新コンビ結成! 最多勝利新人騎手にも輝いた「かつてのホープ」が2度目の降板に
- G2降格ひとまず回避も「微妙な立ち位置」に変わりなし?キングカメハメハ、ディープスカイがダービー馬も…「役割を終えた感」を拭えないNHKマイルC
- 「プチ炎上」斎藤新の裏で踏んだり蹴ったりの苦労…三浦皇成を襲ったすれ違いの春、「C.ルメールの復帰」も関東のベテランにダメージ直撃か
- 福永祐一厩舎「初G1」はこの大物!? リバティアイランド、フォーエバーヤングの妹…来年のクラシックもキズナ産駒は大注目!
- 【日本ダービー】「過去20年連対ゼロ」の苦戦でも今年はG1級!? C.ルメールも認めた実力馬がジャスティンミラノ打倒に虎視眈々
- 【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
- 関東名門がアーモンドアイ初仔と目指す「最後」の日本ダービー! 今夏C.ルメールとデビュー予定、3年前の「超大物」が逃した舞台へ
- C.ルメールが「過怠金」横山典弘が「騎乗停止」に賛否両論!? 覚悟の突撃と不可抗力…JRAの一貫した判断とは
- 【オークス】「実質未勝利勝ち」4頭参戦にトライアル組は貧乏クジ? 優先出走権も事実上の無意味…トップクラスの参戦見送りに泣いた陣営と笑った陣営
- J.モレイラ「出禁回避」へ負けられない戦い! 桜花賞馬ステレンボッシュは「騎乗不可」、日本ダービーでも悩ましい選択?
関連記事
札幌記念(G2)マウントロブソンに「雷神」J.モレイラ降臨! 競馬界の『シルバニアファミリー』の異名を誇るグッドルッキングホースの実力は?
調教師の「お調子発言」にファンが総ツッコミ!? 「超久々2000m」のサウンズオブアースが札幌記念(G2)で”覚醒”する理由とは……
【札幌記念(G2)展望】衝撃の武豊降板! C.ルメール騎手とコンビを組む「新生」エアスピネルが、「2000mの鬼」ヤマカツエースに挑む
ネオリアリズムの札幌記念回避に大きな波紋 「人為的なミス」発覚で「損害賠償」を求める声も……?
エアスピネルの札幌記念挑戦に「武豊降板」の気配……国内専念の王者キタサンブラックとの”ブッキング回避”へ「脱・武豊」の可能性