GJ > 競馬ニュース > ヤマカツエースは夏に弱い?  > 2ページ目
NEW

札幌記念(G2)2年連続敗退ヤマカツエースは夏に弱いのか? 最大のバロメータ「馬体重」が示す密接な関係と、秋のG1制覇を占う「2つ」の意味

【この記事のキーワード】, ,

 昨年も札幌記念からさらに4kg落ちた天皇賞・秋では、やはり大敗。しかし、その後立て直された12月の金鯱賞で復活したが、その際は馬体重が+20kgと大きく回復している。

 この昨年の金鯱賞の勝利以来、有馬記念(G1)4着、金鯱賞1着、大阪杯3着とここに来て完全に本格化した感のあるヤマカツエースだが、この間に馬体重も大きく増加。変則連覇となった金鯱賞では516kgとデビュー時から+40kgと、数字上でも大きな成長が見られる。

 競走馬にはディープインパクトに代表されるように、競走生活を通じてほとんど馬体重が変化しない馬もいるが、ヤマカツエースは能力や調子と馬体重が並行して変動するタイプなのだろう。

 したがって今回の札幌記念でも、馬体重はこの馬の調子を測る重要な手掛かりになるはずだ。

 しかし、当然ながら陣営もここ2年の経験を踏まえて対策を練っているようだ。9日に函館のダートコースで行われた1週前追い切りの「先週までは太いかなと思ったけど絞れてきた」という池添謙一騎手の言葉が、”それ”を示しているように受け取れた。

 今年、陣営はあえて宝塚記念参戦を避け、4月の大阪杯で早めの休養。夏の馬体減に備えて、しっかりと太らせて”貯金”を作っている。2年前の札幌記念では春の休養前から-14kg、昨年は-10kg。事前に主戦の池添騎手から「太い」というコメントが出るはずがない状況だったことを考慮すると、それだけでも「今年は違う」ということが伺える。

 これは札幌記念に向けても大きなプラス材料だが、それ以上に陣営が見据えているのは「秋」だろう。実際にヤマカツエースの秋初戦は2年前が富士Sの13着、昨年が天皇賞・秋の15着と、馬体を減らし続けた「夏の反動」が秋の初戦に出ているからだ。

札幌記念(G2)2年連続敗退ヤマカツエースは夏に弱いのか? 最大のバロメータ「馬体重」が示す密接な関係と、秋のG1制覇を占う「2つ」の意味のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 【阪神JF】リバティアイランド、アスコリピチェーノ、ソダシを超える逸材!? 2歳女王決定戦で買うべき“大物馬主”推奨の2頭
  2. 武豊「来年が楽しみ」ヤマニンウルス不在でも大健闘…フォーエバーヤング擁する世代レベルの高さも証明
  3. 【香港C(G1)展望】絶対王者ロマンチックウォリアーVS逆襲の女王リバティアイランド! ダービー馬タスティエーラ完全復活なるか
  4. 【阪神JF(G1)展望】L.デットーリ×米国2歳女王メイデイレディが日本襲来! フォーエバーヤング妹など日本の女王候補が迎撃
  5. 武豊「非常識な最高速」でチェルヴィニア置き去り…他馬を凌駕する切れにC.ルメール「ドウデュースと同じ走りは出来ない」
  6. ミホノブルボンvsライスシャワー連想させた「100分の1」の攻防!同一馬によるワンツースリーは平地競走史上初
  7. 【香港マイル(G1)展望】3歳マイル王ジャンタルマンタルが待望の戦線復帰! 悲願達成のソウルラッシュと世界制覇に挑む
  8. ジャパンCでも天皇賞・秋でも下馬評覆す4歳馬の好走…「最弱世代」の汚名返上着々、出遅れて逃げてもダービー馬に先着の逸材が待望の復帰
  9. 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
  10. 1番人気が「痛恨不利」で馬券圏外…勝利騎手には過怠金処分も「ハナ差の4着」に後味の悪さ